やばい、俺も頭を冷やさないと何言い出すかわからん。

A「とりあえず、休憩させてやるから10分ほど休んでこい。」

ほんとはこっちが休ませて欲しいけどな。

U「いぇ〜ぃ。きゅーけー♪」



……………。



A「まて、その手に持ってる物はなんだ?」

U「え?からあげ棒ダヨぉ。しらなイの?」

A「それはわかっとる。俺が聞いてるのは
  『何でそれを持って休憩に入ろうとするのか?』だ。」

U「食べルから。」

A「金払ったんか?」

U「うんにゃ。」

A「はあ?お前、金払わずにそれ食うつもりやったんか!?」

U「いいジャ〜ん。どうせあまっタラすてるんダシぃー。」

A「良いわけない!常識で考えろ!」


って、その常識を持ち合わせてないんだろうけど……。


A「とにかくダメだ。食べたいなら金払って食べろ。」

U「ちぇー。けち。」










バカが休憩に入って10分以上が経過…。

もう15分は過ぎてるぞ。

いつまで休憩してるつもりだ?

まさか寝とるんじゃなかろうか?

ちょっと様子を見てみよう。

ガラガラガラ(ドアを開ける)




ウッ!!





なんだこの臭いは!

学生時代、学園祭の準備をする教室に立ちこめていたこの臭いは…。







しんなー?



シンナー?




そう、それはシンナーの臭い。






シンナー以外の何物でもない。






その異臭の中、バカの笑い声が響く。

U「アハ、アハアハ、アハハハ♪( ゜ρ ゜) 」






透明なビニール袋の中に無色の液体、その袋口を口元に押し当てて
「スーハー、スーハー」と吸いながらアハアハと笑うその姿は、





典型的ラリ公







その姿を見た瞬間、俺の中の声がこうつぶやいた。









パパ、ボクよく我慢したよね。



ずいぶん頑張ったよね。










デモ、モウ、限界ダヨ……。





A「帰れ。」

U「エ?なにいってルの?AKILAちゃ〜ん♪ アハアハ。」

A「もう仕事せんでええから、今すぐ帰れ。」

U「もう帰っテいいの〜?やっタァ〜♪」




ラリ公には状況がわからないらしい。




今日の仕事はこれで終わったと言わんばかりの喜びようだ。


俺としては今日のみならず、
明日以降もコイツに仕事をさせるつもりはないのだが……。



U「じゃーねー、ばいばーい♪ またねー。( ^ 0 ^ )/」

じゃーねー、ばいばーい♪ ( ^ 0 ^ )/

( 次はもう無いけどなー )






ラリ公が帰った後、即オーナーにTEL。

A「すみません、オーナー。U君クビにしてください。」

オーナー「おいおい何だよ、やぶから棒に。今日初日だろ?
      もう少し様子見てみたら?」

A「いえ、今日はもう帰らせました。
  役に立たないだけならともかく、あいつを店に置いておくと
  ろくな事になりません。あいつに店員やらせるくらいなら、
  代わりに招き猫の置物でも飾っといた方がよほどマシです!!」

オーナー「…………わかった。電話じゃなくて会って直接話そう。今から店行く。」


オーナー来店後、事の次第を説明すること30分。

さすがにバックルームでシンナーを吸ってたというのは予想外だったらしく、
オーナーも解雇を承諾してくれました。

かくして、わずか1日(未満)でクビになったラリバカ君。

いつか新聞に出てくるような気がしてなりません。

このサイトを見ている青少年の皆さん。

シンナーを吸うとバカになるというのは、あながち間違いではないようです。

(まぁ、ヤツの場合、
   シンナーに手を出す以前からの筋金入りのバカの様な気もしますが…。)

くれぐれも甘い誘惑に負けないように気をつけてください。