預かり金・お釣りの扱いは丁寧に
掲載日 2009年5月9日
情報提供者 AKILA
コンビニに限らず、レジ業務に付きものなのがお釣りの間違いです。
コンビニの場合、商品補充しながらレジ番というのも日常茶飯事です。
お客様がレジに来たらカウンターへ駆け寄り、それ以外のときは掃除や商品補充というのは当たり前のことですから、あわただしくレジを打たなければならないことも多くなります。
あわただしくレジを打つことが増えるため、そうなればやはり出てくるのがお釣りの渡し間違いによる違算。
店によっては不足分の金額が店員の責任払い(要するに自腹で清算)というところもあります。100円くらいならまだしも、5000円くらいになるとちょっと笑えません。

新人のうちは、お釣りの間違いも多少は仕方がないかもしれません。
ですが、間違いを防ぐためにいくつか気をつけておきたいことがあります。

まずは、預かり金の扱い。

(1) お客様から預かったお金は、他のお金が混ざらないようにすること。
お客様から1000円預かってお釣りを渡した後に、「あれ?今1010円出したでしょ?お釣り足りないよ?」と言われたとしましょう。
もしその時にお客様から預かったお金と他のお金とが混ざっていたら、お客様から預かった金額が分からなくなってしまいます。
忙しいときにはレジの中にお金をしまう暇も惜しくて、カウンターの上に置いたままということがあるかもしれませんが、その場合でも最低限預かり金と他のお金を混ぜないように気をつけましょう。


(2) 預かり金はお釣りをお客様に渡した後にレジへしまうこと。
これも理由は(1)と同じことです。預かり金をレジに納めてからお釣りを渡すことは、絶対に避けましょう。


(3) 5000円札と10000円札はしっかりと確認する。
昔と違って今の紙幣はほとんど大きさが同じです。また、5000円札と10000円札は色合いも似ているため、ぱっと見では間違えてしまうことがあります。
「え〜、大丈夫でしょ?」なんて思うかもしれませんが、実際にはこの間違いはよく起こります。
10000円預かりのつもりで5000円札を受け取ると、レジのお金は5000円マイナスになります。
レジのお金を数えたときに1000円、2000円マイナスになることよりも、むしろ5000円マイナスになることの方が多いのです。
お客様側が間違えることもあります。5000円札を出したのに10000円札を出したと勘違いして「お釣りが5000円足りない!」と言ってくるお客様も居ますので、それを防ぐ意味でも(1)(2)を気をつけることは大事なんです。
額が大きいだけによく注意しましょう。


次にお釣りの扱い。

(4) 紙幣は声を出して数えること。
声を出すことで紙幣の数え間違いを防ぐということはもちろん、声を出してお客様自身にも確認してもらうという意味もあります。
つまり、お客様にも確認をしてもらうことで、お客様にも確認の責任を負ってもらうのが狙いです。
極端な話ですが、コレをやっておけばお釣りの金額に関してトラブルになった際に「ちゃんとお客様の目の前で声に出して数えたし、それをお客様も確認したでしょう?異議があるならなぜその時に指摘しなかったのですか?」と主張することも出来ます。

渡すときに「お確かめください」と言えば尚GOOD。確かめてと言われて実際に確かめる人はほとんど居ませんが、この一言が有ると無いとでは大違い。
なんたって確かめろって言われたのに確かめないということは、数量に間違いが無いことを了承したことになりますから。
後で「数が足りない」と主張する権利を放棄したということになります。

(余談ですが、私は受け取ったお釣りを必ずその場で確認します。1枚ずつペチペチ数えたりはしませんけどね。銀行のATMから引き出したお金でさえその場で数えるくらいです。機械だってミスはあるんですよ。ましてや人間のミスなんて…。)


(5) お釣りを渡すときは丁寧に。
別にお客様の手を握れとまでは言うつもりありませんが、お釣りを渡すときは乱暴に扱ったり、お客様の手のひらに落としたりしないのが最低限の礼儀というものです。
「そうは言っても、どうやればいいのか分からん」という人は、硬い机やカウンターの上をお客様の手と見立てて、できるだけ音を立てないように練習してみてください。

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