袋詰めのステップアップ
掲載日 2009年6月7日
情報提供者 AKILA
前述の袋詰めの原則
1.温かいものと冷たいものを同じ袋に入れない
2.重いものは袋の下側に、軽いものは袋の上側に入れる
3.固いものは袋の下側に、柔らかいものは袋の上側に入れる

に加え、次のような点にも気を配っていきましょう。

4.つゆ・汁・水滴がこぼれる可能性がある物は透明なビニール袋で包む
おでんのように汁が含まれるもの、あるいは多量の水滴がついているものは他の商品とは別の袋に入れましょう。
夏場のアイスも同じです。 時間と共に周りの商品へ水滴を供給し始めます。

ビニール袋に個別に入れたり、おでんのフタをテープでしっかりと閉じるなど、いろいろ対策はあります。
つゆ・汁・水滴が他の商品を汚さないように、あらかじめ包むなどの配慮が必要です。

5.温めたお弁当と雑誌類を一緒に入れるときは注意
温めたお弁当の湯気で雑誌類が水分を含み、ヨレヨレになることがあります。
週刊誌などの読み捨てのものはまだしも、単行本や写真集がそんなことになったらお客様もがっかりです。
同じ理由で、冷たいアイスと雑誌類を同じ袋に入れるときも要注意です。
出来るだけ別の袋に入れるようにしましょう。
どうしても同じ袋に入れなければならない場合は、二つの商品の間にお菓子などの別の商品を仕切り・断熱材代わりに配置しましょう。

6.袋を二つに分けるときは重さや大きさのバランスを考える
複数の袋に詰める場合は重さや大きさがひとつの袋に偏らないよう、バランス良く袋詰めしましょう。
お客様が女性や年配の方などの場合は特に気をつけてください。

7.袋を持ったときの状態を考える
持ち帰る時は手提げ部分を長時間持った状態になるため、袋が全体的に上へ引っ張られる形になります。
この力でパンなどの柔らかい物は簡単につぶれてしまいます。 袋をカウンターの上に置いた状態ではなく、手に提げた状態を想像して袋詰めをしましょう。
手提げ部分を引っ張った際に、張力が掛かるスペースに柔らかいものがあたらないように気を付けてください。

8.お客様の移動手段を推察する
そのお客様が退店後、徒歩で帰るのか、車で帰るのか、自転車なのか、移動手段を推測して袋の数・入れ方を工夫していきましょう。
徒歩で帰るお客様なら手で持ちやすいよう重さや大きさのバランスに注意し、車で帰るお客様には袋の中で荷崩れがしにくいような入れ方を心がけるなど。
車で帰る場合でも同乗者がいる時と運転手一人の時では自然と詰め方も変わってきます。
お客様の服装や履物を見て、ある程度移動手段を推察することは出来ます。(外れることも多いですが)



袋詰めのときに大事なのは、「家に持って帰ったときにどういう状態になっているか?」です。
たとえお店のレジカウンターで綺麗に袋詰め出来ても、お客様が家に着いたときに袋の中身がぐちゃぐちゃでは意味がありません。
「そんなのお客様が気をつけて持って帰れば良いだけの話じゃないの?」なんて思ってると、いつまでたってもクレームは減らないです。

確かにどんなに丁寧な袋詰めをしても、袋を振り回しながら帰るなど乱暴な持ち帰り方をされればどうしようもありません。
しかし、「車の座席に置いて帰ってみたら、おでんの汁がこぼれてシートが濡れてしまった。」というようなケースは店側にも多少なりとも責任があります。
お客様が家に帰るまでの道程を想像することが大事ということです。

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