その1


そもそもホームページを作ろうと考えたのは私ではない。

当時大学生だった私に、ある日悪魔の囁きを投げかけた奴がいたのだ。






「ねぇねぇ、いっしょにホームページ作ってみない?」



仮に彼をR君と呼ぼう。








当時インターネットをやり始めたばかりで楽しくて仕方のなかった私は、その囁きにまんまと乗ってしまったのだ。

思えばこれがすべての始まりであった。






Rの囁きにまんまと乗せられた私と、これまたインターネット初心者のK君、そしてR。

この3人でホームページを作ろうということになったのだ。





当初の予定では、私の書くコンビニなどのアルバイトネタは「あざらしのハイキック」内のコーナーの一つ…となるはずだった。

それぞれが得意とする分野のコーナーを受け持ち、共同でHPを運営して行こうという話だったのだ。

確かにホームページの更新作業というのは結構骨の折れるものである。

3人で共同運営をすれば、例え月に一度しか更新できなくても「×3」で月に3回の更新ということになる。









「名案だ!」











世間知らずの私の頭によぎった言葉がこれである。



コンとなの足跡