同級生に会う

先日8年ぶりにクラスメイトに会った。




小学校の途中から、中学高校と9年間も同じ学校だったが、結局最後まで「よくわからんやつ」であった。

高校を卒業してからというもの、虫の知らせも風の便りもなく音信不通だったのだが、たまたま町でバッタリ出会ったのだ。

「あいつは変わり者」「変なやつ」「普通じゃない」など、そやつの噂でろくなものを聞いたことはなかった。





確かに無礼なやつである。





ずけずけとモノを言う。

人が気にしていることでも、さらっと指摘する。

『歯に衣着せぬ』を地で行くやつだ。



しかもいつもボサボサの髪で、しわしわのシャツ、ぼろぼろの教科書・・・。

高校生にもなってみっともない、というのは確かだが、私はこいつのことが決して嫌いではなかった。

ずうずうしいやつだから、あまり近付きたくないという気持ちはあったけど。



でも、こいつ。頭は良いのだ。

ここで言う『頭が良い』は決して勉強が出来るという意味ではない。

なんていうかな・・・物事の本質を見抜く洞察力というか、推察力というか・・・頭が良いというよりは『賢い』といった方が正しいかな?

学校の成績はそこそこだったが、頭の回転が速く、発想力も豊かなやつだから、社交性さえ育めば相当大成するに違いない。と勝手に思っていたりした。









私「おっ!久しぶりじゃん。今、何やってんの?」




元クラスメイト「今? う〜む・・・。



ただゆっくりと朽ち果ててる







・・・いや、誰がそんなこと聞いたよ(笑)








何の仕事やってるかって聞いたんだけど・・・。



全く。相変わらずだな、このは。

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