愛用品
掲載日 2001年5月22日
情報提供者 「nobQ」さん

『自分はこれじゃないとイヤだ!!』というこだわりを持つ人は少なくはないと思います。

 そして、私の店に来るお客にもそういう人はいます。その日私はいつものようにレジで接客をしていたときでした。


「にぃちゃん!このトイレットペーパーもうないの?」


レジを打っている私にいきなりおばちゃんが話しかけてきました。

 あっ、これもうないや…

 それにそれもう発注していなかったよな

そう思った私はその商品がそれしかなくもうここでは販売しないと説明した。そしたらおばちゃんはうなずきながらその一つしかないトイレットーパーをしっかり持って別のコーナーに去っていった。




そして10分後




 ジュースの補充をやろうと思いバックルームに向かうと中からごそごそと音がする。

 あれっ?オーナーもう来たのかな?

私はそう思い「おはようございます」と挨拶しながらドアをあけるとその中にはさっきのおばちゃんがバックルームを荒らしてる!!


 おいっ!おばさん!一体なにしてるんだよ!!



そう思いつつだが言葉は丁寧に接客の心を持って声をかけるとおばちゃんは、

「にぃちゃん、あのトイレットペーパーどこにあるのこっちにあるんでしょ?」

 おばちゃんは何事もなかったように話して探しつづけている。

おい!さっきないって言っただろ!!それに今あんたがしているのは犯罪だ。少しはすまなそうにはできんのか! 
 

 このあとおばちゃんを丁重に追い返して残りの仕事時間全てをかけてここを片付けたのでした。

相棒スマン!!

そしておばちゃんもう二度とこないでくれ!!!


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