まさかコンビニで・・・
掲載日 2002年12月2日
情報提供者 「かっけ」さん

あれは、私が学生の頃、某セ○ンイレブンで深夜バイトをしていたある日のことでした。

夜10時か11時くらいで、ちょうどお弁当が入ってくる時間、深夜バイトでも一番混む時間に、そのおじさんはやってきました。



顔は赤く、手にはお酒を持ち、かなり酔っ払っているようです。

何を買うのかと思いきや、おもむろにお酒コーナーに行き、さらにお酒を買い求める様子・・・。

千鳥足のその足でまだお酒を飲むのかい!と思っている私のところへ、おじさんはやってきました。

「ねえちゃん、大変だねぇ〜。こんな夜遅くに仕事なんて。女の子なのに大丈夫なのかい? えらいねぇ〜。 がんばってよ〜」

ちょっとろれつの回らない口ぶりで、そのおじさんは私に話しかけて来ました。
おじさんの後には順番を待つお客さんが並んでいる中、私は心の中で「分かったよ〜。次のお客さん待ってるから、お願いだから長話はしないでね」と願っていました。



すると、おじさんは

「おじさん金持ってるんだよ〜。ほら〜」

と財布の中を私に見せます。中には万札がどっさり!!!
冴えない普通のオジサンっぽいのに、この人何やってる人なんだ!?と思っていると、おじさんが・・・

「がんばってるから、これあげるよ〜、とっといて」

となんと千円札を2枚取り出しました。



私、「そうされても困ります、お客様。」
と断ろうとしましたが、おじさんの後には順番待ちのお客様が並んでおり、おじさんはそのまま立ち去ろうとし、結局頂いちゃいました。



まさか、コンビニで‘チップ’をもらえるなんて思っても見なかった!
その後、やはりそのまま頂くのは気が引けて、オーナーに相談した所、「もらっときなさい」とのお言葉。



相棒の男の子と千円ずつ分け合って、懐にしまいました。
でもあのおじさん、あんなに万札持ってて、チップは千円なんて・・・。


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