温めてください
掲載日 2003年9月29日
情報提供者 「akari」さん

コンビ二でバイトを始めて二年半。

いろいろおかしなことを言うお客さんが居るものです。

「温めてください」というセリフ、普通はお弁当に対して言うものですよね。

でもたまに、フザけてアイスクリームやかき氷を差し出して「温めてください」というお客さん(高校生に多い)は居ます。

まぁ、それも、許せます。「俺のハートを温めて」なんて言うのも、気持ち悪いけど、まぁ笑って許せます。





 ところが今日、凄いお客さんが来たんです。

時刻は夕方の六時。まだ酔っ払うには早い時刻ですよ。

なのに、真っ赤な顔をした若い男性が店に入ってきました。

それも何故か左足片方だけ裸足。


彼は店に入るなり、わたしに言いました。

「靴下って売ってますか?!」

…。

「はい、そちらにございます。」

何とか普通に応対しました。問題はその後です。

彼は靴下を一足レジに持ってくると、言いました。

「足元が寒いのでこの靴下温めてください!

……はぁ?!取り敢えず平常心を保ちつつ、訊きました。

「お客様、靴下を温めるのですか?!」

すると、「はい!」と元気な返事。

「レンジで温めてください!」

…仕方ないので、もう一人のバイトの子がその靴下をレンジに放り込み、スイッチを入れました。

ほのかに温まった靴下を受け取ったその客は、満足そうに帰って行きました…。


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