紋章の色

金属色 (Metals)

 その名の通りずばり金属の色である。これは元々楯を補強する金属をあらわしたもので 金と銀があり、絵に描くときなどはそれぞれ黄色と白で代用ができる。この事からお分かりに なると思うが紋章には黄色と白という色は存在しない。黄色と白で表される色はすべて金と銀である。
金(Or)銀(Argent)


原色 (Colours)

 普通の色のことをいう。一般的に使われるのはここに示した色である。他の色もごくまれに 使われることがあるが本当にまれであり地域的なのでここでは示さない。
赤(Gules)青(Azure)黒(Sable) 緑(Vert)紫(Purpure)橙(Tenny)


毛皮模様(Furs)

10色ほどありこれも色とみなされているが実際には模様である。本当はここに描くべきなのだろうが 絵が下手なのでしばらくパス。


紋章で使用を許されている色はこれだけである。他の色の使用や、色と色を混ぜることは いっさい認められていない。このように制限されているのは兜の狭い隙間からみて判別しやすいように との配慮からである。また同様の趣旨から、彩色の方法も制限されている。すなわち、金属色の上に 金属色を重ねることや、原色の上に原色を重ねることは厳しく禁止されている。簡単にいえば、金の 上に銀を重ねることや、赤の上に青を重ねることは厳禁ということである。それでも極稀にこの規則に 違反している紋章もある。有名なのはエルサレム王の紋章である。銀地に金の十字架をあしらうという 大変な違反であるが、この彩色の規則ができる前の紋章ということで、許容されている。


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