記帳に行く。いよいよ当日。
さて、赤坂御用地に行く事が決定。一度しかないチャンスなので(赤坂御用地は2日のみ、皇居は2,3日の二日記帳が行われた)慎重を期すべく宮内庁のホームページを確認する。その中に注意事項に『業として写真又は映画を撮影すること』と言うのがあった。反対解釈によって『業としなければ撮ってよし』と言う結論が出る。よってカメラを持っていく。序に最寄交通機関も調査。これはJR中央線の四ッ谷駅からがよいと言う結果が出る。記帳開始の時刻は13時。ここは一発フィーバーして1時間以上前に行く事にし、わくわくしながら床につく。
当日起きて雨戸をあけ、下を見ると母なる大地がキラキラ輝いている。上を見ると父なる太陽が眩しい。しかもNHK情報によればなかなか気温も高く、絶好の記帳日和。やはりこれは記帳に行けと大いなる意思がいっているに相違ない。トットと着替えて電車に乗って四ッ谷駅に降り立ったのは11時30分頃。一番新宿よりの出口から外に出る。あまり人はいない。少し拍子抜けする。そのまま左に線路に沿う様に行くと迎賓館が見える。一時は東宮御所としても使用されたことのある建物である。これは写真を撮るべきとも思うが、迎賓館は赤坂御用地に北辺にあり、逆光になってしまうので、うまくいかない。迎賓館の前には石畳の道がある。そこには警察の車がいっぱい。やはり記帳に人が集まるので、警戒しているのであろう。気持ちがやや盛り上がる。
しかし今回の目的地は迎賓館ではないのでそのまま迎賓館を左に見ながら御用地に沿って歩いていく。すると規制用のロープが見える。色は紅白。黄色と黒ではない。この細やかな心遣いが嬉しい。気分が盛り上がる。紅白ロープのお陰で自分の歩いている方向が正しいことがわかる。否が応にも気分はさらに盛り上がる。ウフフ〜ンといった気分で軽やかに道を下っていくと記帳所への入口が見えてくる。まぁ、なんと人が並んでいるではありませんか。早速その後ろに並ぶ。この時点で時計を見ると11時45分。まぁ、予定通りである。あたりを見渡すとやはり、警官が多い。これぞ皇室関係の行事である。
一人勝手に盛り上がりつつ、持参した本を読む。自分の後にもすぐ人が並ぶ。おばさんである。見ていると実に和やかに話している。しかし話を聞いているとどうやら皆様互いに初対面らしい。恐るべし井戸端会議。本を読みながら話を聞いていると、御用地内にはトイレはないらしい。また、おばさんのうちの一人は「坂下門には何回も行ったこと」があるらしい。そして「何回も行った事がある」から「今回は御用地にくる事」にしたという。うーむ、上手はいるものである。しかし、話しぶりからすると隠れ女王様派ではないようである。隠れ女王様派ではないが、このおばさんたちのお陰で赤坂御用地の先頭の人は11時に来たことがわかる。思ったより遅い。さて、そんなこんなで時間が過ぎ、後ろを振り返ってみると人が並んでいる並んでいる。坂の上の方までびっしりである。このびっしり具合に早く来た甲斐があったと密かにほくそえむ。しかし、警備の方々はほくそえんではいられないようで予定では13時からだったが、12時45分に門が開く。遂に夢にまで見た御用地潜入である。
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