期間限定 journal 010415

BBS開始まで掲載されます。
表現

私達は言葉を得て、思考して思いを伝える手段を得ました。
インターネットは私たちにとって革命的に新しい伝達手段です。
思いは一瞬のうちに相手の掌まで飛んで行き、その机上に言葉となって顕現します。
この文もやがて私の見知らぬ人の机上でデスクトップの明滅の中に存在することになるでしょう。
そして、この文章が書かれているのもまた、私の机上のデスクトップの上なのです。
人々は机上と机上を結ぶ意志の帯を手に入れたと言えます。

新しい伝達手段には、新しいルールが必要かと思われがちです。
事実、メールのやりとりには、細かな不文律があるようですし。
曰く、半角カタカナは使わない。
曰く、誰から送られたメールかを明確にする。
曰く、大量のデータを送りつけない。
そして、BBSと呼ばれる、掲示板にも細かな決まり事が明記されることが多いようです。
誹謗中傷、権利侵害(著作権侵害のテープダビング)、のみ行為(チケットのダフ販売)、
ポルノサイトへの勧誘、二重投稿、アスキーアート。
これらの明確なネガティブな行為への禁止のみではなく、テーマ掲示板ではテーマ以外の話題を禁止したり
行数に制限を設けたり、同じ人の連続投稿や、ネット上での私的な会話(私信)、絵文字や、ネット言葉(ネット省略)を、禁止するところさえあります。
あるいは、掲示板そのものが一つの思考一つの話題に制限されて全く反論の出来かねる状態に置かれているものもあります。
極端に一つの方向からだけの論調に支配されているのをみると(如何に正しい主張であれ)、掲示板という、ネットの中の公共の場に存在するもの(誰もが、その掲示板を見る事が出来、そして書き込める状態に置くこと)であることに疑問を感じてしまいます。
よく考えてみれば、インターネットも、現実の人間関係に他なりません。
新しいルールなんて必要ないのです。上記にあげた、細かい禁止事項のどれをとっても改めて表示するほどのことではないように思います。それに、私信やネット言葉も、実はそのものが問題ではなく別な問題の付随物だと思うのです。
インターネットは、匿名性が高く、架空の自己発信が出来やすいものです。仮面舞踏会の楽しみに似ています。
それ故の犯罪やトラブルも多く発生しています。

Belne's Loveはあくまで、仮装や仮面ではなく、現実に著作権者による創造上の楽しみを提供している部分があります。
第二掲示板と、キャラクターチャットがそうです。もちろん、多くの参加者は現実に私の著作から現存するキャラクターを知ることが出来る訳ですし、私もまた、作品を描くのと同様の創作行為として仮想空間を限定した著作物として楽しんでいただく形で制作しているつもりです。バーチャル空間の楽しみとして。
こんな事を書くのは無粋なこととは思います。みんな、それぞれのキャラクターの書き込みは作者が行っているなんて知っていることだと思うからです。

あくまで、掲示板は現実の公共の場に設けられているオープンなものであることはご承知の通りです。
そして、私もnoeさんも掲示板に、細かな規定を作りたくないのです。
だって、ちょっとした日常の報告「今日こんな事がありました〜」みたいなことが書き込めないなんて、実際毎週連載されている作品でもないのに、話題が尽きてしまうでしょう?それに、Belne's Loveの感想なんて、ネット上に数行で簡単に書き込めるような代物じゃあなさそうだし。
自分が、これはBelne's Love的だ!!って思った映画のことや本のことを書き込んでくれたり、掲示板で知り合ってオフ会でも顔を合わせた同士の気心の知れた会話も楽しみたいはず。
だから、Belne's Loveや、belneの話題に限定したりする規定なんかは出来るだけ入れたくないんです。
自由にコミュニケーションをとって欲しい。
でも、ちょっとだけお願いしたいこともあります。

一つは、ロムをしている方がたくさんいることを意識していただきたいと言うこと。
勿論書き込んでくださる方を、とっても大事に思っています。書き込んでくださる方あっての掲示板なのですから。
書き込んでくださる方を尊重せず、ロムの方だけを意識して!とは言えません。
でも、はじめて訪ねていらした方が過去ログをう〜んとさかのぼらないと書き込めないような掲示板では無いつもりなので、はじめての方も、気軽に書き込めるようにして行きたいこと、常連の方にも少し意識して頂きたいのです。

もう一つ、ネット上のコミュニケーションだけがあなたの、コミュニケーション手段にならないよう気をつけましょう。
ネットはあくまでも、現実のコミュニケーションの場であって、仮想空間ではありません。
BBSの向こう側には多くの現実の人々が机上の上で掲示板を見ています。
ネット上の人格は、その人の内面がかなり、直球の剛速球で出てしまいます。
あなたが、普段の会話で現実の相手に言わないなあと思うようなことは、ちょっと考えてから、発信すると上手く行きます。
送信のボタンを押す前に、誰に向かって発信しているか、読んだ人の気持ちを、ちょっと考えて押しましょう。

そして、ネット上で迷ったら、現実の自分とBelne's Loveとの関係を思い出して下さい。
あなたは、Belne's Loveの大切な聴衆ですし、Belne's Loveを知っている仲間であること。
ネットだけでつながっているのではないことを。

BBSが、かなり、内輪な雰囲気になって、居心地は良さそうだけれど、今書き込める人だけのミニマムな囲いになってしまいがちな状態になってからも、お題を出したり、出来るだけ、ポジティブな方法で維持しようとつとめてきました。
本当に、ネガティブな意見を差し挟んだり、規制したりという形を取りたくなかったのです。
ですから、今回のことは突然のことで書き込んでくださっている方も、ロムの方もびっくりされたことと思います。

これは、「ゆっくり考えるため」の時間を作るため。というのが一番の理由です。

私はネット上で出会うことの出来た全てのあなた方を尊敬を込めて愛しています。
古くさい言葉だけど、LOVE ON YOU。              belne2001
Belne's LoveHPロンドンの佳き日へ