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gramslum

水彩紙に水彩
2000年9月
1970年代のgardie
2000年の個展のための描き下ろしですが
Belne's Love21という
新しいシリーズをはじめるにあたって
その世界観を描いてみたものでもあります。
グラム
私にとってグラムとは

ある
「重み」であった。

それはサイケデリックを踏んで
不遜な顔つきでやってきた
無礼な若者だった

その足下からはもう
「花」が芽吹いたりはしない
「愛と平和」や「笑い」とは
縁遠い

力に充ちているが
希望は無い

それはプラスチックで出来ていて
明らかにほんとうの偽物だった

そして、何よりもみにくく

カラーライトを当てると
そこから、黄金の蛇が這いだした。

そして
翼を持たない
けれど天空と地とを結ぶ
この約束の天使は

何より美しかった