page four
眠れ
今宵オリーブ苑で祈るものはいない
(スキャンの為一部トリミング)

水彩紙に鉛筆・水彩・パステル
2000年9月 
復活 #resurrection

belne
1987

声が聴こえる
荒れ野の声
その声が 新しい夜明けを叫ぶ

俺は信ずる
途切れることがないこの道を
俺は信ずる この魂の声を

あなたの佇つ この十字路

とても奇妙だ

いったい何をこんなにも愛しているのか
何をこんなにも信じているのか

何故知っているのか
魂の不滅が幻想ではないと

川に塔の影が映っている
塔を映す水は瞬く間に流れてゆく

惑星の公転のように
何一つ失われるもののない
この十字路で

新生の王よ

とても奇妙だ
これほどまでにあなたを信じているなんて

二つ以上の意味を持つ言葉も
真実に顕しているのは
たったひとつのこと

この十字路には
謎も理由もない

ああそして
長い旅の果てに
あの遠い東の谷に辿り着くと
稲妻が旅人の頭上に輝く

それは荒れ野の声

新しい夜明けを叫ぶ
新生の王よ

ああとても奇妙だ
俺は笑っている

輝く夜明け

あなたを信じている




無断転載 複製はご遠慮下さい
聖書
世界で最も象徴性に充ちた書物
「聖書」
私はどうも、聖書を
宗教的な書物であるとは
考えていない節がある

わたしにとって、
聖書とは

生きてゆく者
やがて死すべき生を生きる者の
「歌」である。

それは、如何ともしがたい
「愛情」についての