冬を越せなかった木

 今年の冬は、-20℃位が何度かあったものの、例年に比べてそれ程特別寒かった訳ではなく、大きな差は無かった。

違いは 

 ○あまり雪が降らなかったこと。

 ○そのため湿度が低かったこと。

 ○3月に入って1日の中の気温の差が激しかったこと。日中暖かく、解けた氷が翌明け方にはぐっと冷え込み、また凍ることが繰り返されたこと。

レッドスター
12月の様子 2月の様子 3月の様子
3月の葉の拡大図

写真を見てもわかる通り、2月までは葉の先端が枯れてはいるものの、中のほうはまだ緑だった。3月に入って一気に枯れてしまった。3月の温度差が止めを刺してしまったように思われる。

サルフレアについても同様である。

サルフレア
12月の様子 2月の様子 5月の様子
5月でもまだ少し緑の部分があったからずっと様子を見守っていたが、それも枯れてしまった。
5月の葉の拡大図
8月に入り、中間報告が終わったので、木を抜いてみた。レッドスターはしっかり根が伸びていて、抜くのに苦労した。ところがサルフレアは、当初植えつけた植木鉢の形のままスポッと抜けた。ほとんど細い根が見られなかった。

中央の写真はスポッと抜けたサルフレアの根。

右の写真はサルフレアの根の土を崩してみた。

上はレッドスターの根

細い根が沢山ある。

二つの根を比べてみた。いかにサルフレアの根の数が少ないかがわかる。(写真左)

しかも、サルフレアの根の中にありが巣を作っていた。

この二つも枯れた原因になるのだろうか?

さっそく花工房のオジサンにメールを送り、このページを見ていただいた。返答はサルフレアの根について「本来ならもっと根の数は少ないです。多分接ぎ木苗をお渡ししたと思います。 イトスギの仲間は全てこの様になります。−8℃が限界でしょう。これ以下に下がると枯れます。 想像していた以上に成長しています。」とのこと。

と言うことで根は問題ありませんでした。 

枯れてしまったけれど、根を見ることが出来て、そして専門家に見ていただけて大変勉強になりました。

 

 

もう1つ、全くのど素人のあぶなかった話。「オジサンの独り言」の、「これからコニファーもこれから太りの時期にはいる」と言う記述を見て、「じゃあ栄養が必要だ。特にこの冬あぶなかったブルーアイスにはあげなくちゃ」と真剣に思ってしまい、とりあえずオジサンにお聞きしました。その答えは「今からの施肥は厳禁です。 暖地ならいざ知らず、厳寒の地では最悪となります。水分、肥料共に 少ない方が耐寒性は増します。来春の2月頃1回施せば良いと思います。 元気で育っている木に対しては肥料の必要はありません。」とのこと。ほーんと素人はおそろしい! 肥料をやる前に聞いてよかった! あぶなく元気な木も枯らしてしまう所でした。本当に勉強になりました。いろいろ教えていただいて、ありがとうございました。