AROMA ALLEGORIA

(アロマ アレゴリア)


今回はゲラン社のアロマアレゴリアシリーズを特集します。既存のアクアアレゴリアシリーズの限定品のようなものだと考えられます。2001年のクリスマス限定です。

既存のアクアアレゴリアシリーズよりもアロマティックな心に働きかける香りを作ったのが、このアロマアレゴリアのシリーズだといえるでしょう。ゲランの戦略までは分かりませんが、日本のアロマブームを見越した戦略なのかな、、、と個人的には思いました。(海外でも流行しているのかも知れませんが。)

総評として、どれもゲランの香り全般にみられるように、さすがの出来だと思います。シンプルなようでいて複雑、複雑なようでいてシンプル。そんな意外に一筋縄ではいかない香りたちだと思います。どれか一つ持っていて損はしない出来映えになっていると思いますよ。


フルーツメール

名前 正式名
バイタライジング アロマパルファム VITALISING AROMAPARFUM
エグザルティング アロマパルファム EXALTING AROMAPARFUM
スージング アロマパルファム SOOHTING AROMAPARFUM

バイタライジング アロマパルファム

〜オレンジ色〜

非常に爽快感のある香りで、シリーズ中もっとも万人ウケしそうな香りですね。まさにアロマといった感じでしょうか。香調としては、グリーンフルーティフローラルに少しエキゾチックなスパイスが効いている、、、といった感じでしょうか。レモンやベルガモットののサワヤカで美味しそうな香り、セイロンティーなどの落ちついた感じ、ほどよいスパイス感など、高レベルでバランスの取れた香りではないかと思います。

ミドルからラストにかけてのウッディが、程よく全体を引き締めていると思います。ただサワヤカな香りではないので、香水歴の長短にかかわらず使用できる香りだと思います。非常に良く出来た、トップからラストまで楽しめる香り。

ユニセックスでも使えるのかも知れませんが、個人的には女性に使ってもらいたい香りだと思います。カジュアルなど、オフタイム向けの香りですね。部屋にひと吹きすれば、リラックスできる部屋になると思います。オススメできますね。

成分はトップにレモン、ベルガモット、グリーンノート。ミドルにセイロンティー、ジャスミン、ピーチ。ラストにサフラン、エキゾチックウッドなどです。使いやすくて、良いのではないでしょうか。


エグザルティング アロマパルファム

〜赤色〜

シリーズ中、もっともクセ、特徴のある香りながら、個人的になかなかオススメなのがこの香りです。香りとしては、ティエリーミュグレーのエンジェルなどに近い香りの、お菓子系オリエンタルだと思います。ビターオレンジやシナモンの独特のほろ苦さ、バニラ、サンダルウッド、アンバー等の複雑にからみあった香りがなんとも言えず特徴的で、忘れがたい印象を残せる香りだと思います。

ミドルからラストにかけては、アンバーの温かみ、シナモンなどのスパイス感、バニラの感じなどが絶妙。ディオールのヒプノティックプワズン、ニナリッチのベルドゥミニュイ、ロリータレンピカ等がお好きな方は、試してみる価値があると思います。

芳醇な甘み、ほろ苦さ、スパイス感。この3つが共存した、とても良い香りだと思います。まあ、シリーズ中、ひとによって一番好き嫌いが分かれそうな香りですが、良いと思います。アロマという名前がついていますが、挑発的な香りだと思います。でも、個人的にはこの香りがあれば、良く眠れそうな気が、、、(笑)オフタイムに、夜のカジュアルやちょっと大人っぽいファッションに良いかな?

成分はトップにベルガモット、サイプレス、ビターオレンジ。ミドルにシダー、ネロリ、コリアンダー、シナモン。ラストにバニラ、トンカビーン、ペッパー、白檀、アンバーです。これは、良いと思いますよ。


スージング アロマパルファム

〜青色〜

非常に自然で、さりげなくまとえそうなフローラルノート(若干ばかりグリーンっぽい)。上品で甘みがあり、落ちつける香りになっていると思います。オフタイムに使う、とっておきの自分だけの香り、、、といった感じで使うと良いのでは?自分ひとりで楽しむのに使っていたらおしゃれな気がします。これほどシンプルでやさしいイメージのフローラルノートは、最近あまり見られないのではないかな?

ミドルからラストにかけて、ひんやりとした残り香があるのが特徴的で、これはおそらく、ライムブロッサム等の甘みにバニラが上手に溶け合っているお陰でしょう。このフローラルは、この時代(2001年)に発表したのはエライと思います。よくよく香りを試香してみると、非常に「ゲランらしさ」をかんじさせる香りでもあります。(個人的に、、、です。この部分は上手に表現できませんが。)

香り自体の完成度というか、素晴らしさという尺度があれば、こちらのスージングは実はシリーズ中かなり高いかも知れません、他も非常に良い香りですけれどね。フローラルノートの良さというものを再認識させられる香りだと思います。一度、試してみる価値はあるかも知れません。はまる可能性があります。カジュアルファッションに良いのではないでしょうか?気がね無く使える香りです。

成分はトップにフリージア、ヨモギ。ミドルにライムブロッサム、カモミール、イランイラン。ラストにバニラです。うう〜ん。良いなあ。


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