ETRO PAISLEY SIRIES

(エトロ ペイズリーシリーズ)


ここでは、エトロのペイズリーシリーズ〜オーデコロンと、オーデトワレシリーズがあります〜を、とくに特集していきます。

普通の香水と違い、純粋な素材そのものを楽しむ香りを作っていくシリーズなので、他の香水評といっしょくたに掲載するのは適切でないと思ったため、分けて掲載することにしました。

エトロは天然香料にこだわり、香水を作っているため、他に比べて多少金額的に割高になっていますが、個人的にはそれでも使う価値はあると思います。



フルーツメール

EAU DE COLOGNE

このシリーズは、ビンに付いているシールの四角いほうです。

素材そのものを生かした香りが多く、ルームフレグランスとしても威力を発揮できるシリーズです。

正式名 日本語
SANDARO サンダロ
PATCHOULY パチュリ
VETIVER ベチバー
LEMON SORBET レモンソルベ
HELIOTROPE ヘリオトロープ

サンダロ

まずはオーデコロンのほうのシリーズです。サンダロは、サンダルウッド(白檀。日本では高級な扇子に使われたり、お香に使われたりします)の純粋な香りを中心に作られています。このサンダロ自体には、レモン、ラベンダー、ムスクなどで味付けがしてありますけれどね。

サンダルウッドは、スパイスが強いのですが、大人っぽいオリエンタル調の香りで、普通の香水などだと、ラストノートの主用な成分として使われることが多いです。

そんな理由もあって、このサンダロ自体は持続性は非常に長い香りです。アロマ的には、リラックス効果や精神統一の効果などが高い香りになります。この香りは個人的にとてもオススメです。サンダルウッドという香りに関心のある方、お香系の香りをお探しの方は試してみる価値があると思いますよ。アジア風のお部屋のルームフレグランスとしてもどうぞ。


パチュリ

パチュリは、シソ科に属する、結構クセのある、独特のスパイシーさをかもし出す香りです。実際はこの香りには、ベルガモ、ゼラニウム、ミント、アンバーなんかが入っています。

香水だと、有名どころではダンヒルのデザイア(M)などで使われていますね。総じて、個性的な香りに属します。香水全般に、ミドルノートを構成することが多く、ミドルにパチュリが効いている香りのミドルの部分だけ使いたい方にオススメです。

また、パチュリは精油としては皮膚細胞に良い影響力を持つそうです。

アロマ的には低濃度だと沈静効果がありますが、高濃度だと刺激効果があります。つけすぎに注意が必要な香りですね。リラックス感を与える、エキゾチックさを感じさせる香りです。個人的にはこちらもとても好きですね。アジア風のお部屋のルームフレグランスとしてもどうぞ。


ベチバー

バチバーは、稲科の植物で、土のような香りに特徴があり、香水全般ではミドルノートに現れます。この香水にはベルガモ、ムスク、アンバーなどが入っています。

男性的な力強さ、素朴さとうらはらに洗練されたイメージがあります。ゲラン社の男性向けラインの香水のひとつでも、このベチバーの名前を冠したものがあり、他にもピュアベチブルなど、各社色々出しているようですね。

このエトロのベチバーは、クリーンなグリーン系ノートで、スパイシーさが少しありますが、全体にリラックスできる香りになっています。

アロマ的には沈静力にすぐれ、中枢神経のバランスを取る効果があります。落ちつき、かつ男性的な静かさなどを演出してくれそうです。ただ、このベチバーというものは香りの持続そのものが総じて長く無いように感じますので、そういった点で不満に思われる方もいるでしょう。とても良い香りですよ。


レモンソルベ

このレモンソルベは、純粋な植物などではなく、デザートの一種です。(笑)実際にこの香りに使われているのは、グリーンシトラス、ベルガモ、レモン、ラベンダー、ローズマリーなんかが入っています。

「レモンの皮、セロリの葉、グラニュー糖、シナモンスティック、水を合わせて火にかけ煮詰め、これをこして氷水で冷やす」で出来る料理のようです。(笑)一般に香水ではレモンはトップノートに出てきますね。

レモンソルベとのことなので、おそらくレモンの皮を主成分にしていると仮定して、アロマ的効果をあげますと、気分をリフレッシュさせ、冷静にさせる効果、目を覚まさせる効果があるそうです。使い方によってはフルシーズンいけそうですが、ソルベなので甘い香りです。真夏には使い方に注意が必要でしょう。


ヘリオトロープ

甘く、それでいてスッキリした感じの香り、ヘリオトロープは、人によって好き嫌いわかれそうですね。これは男性で付けこなすのはそうとう難しいでしょう。実際にこのコロンには、ビタースイートなオレンジブロッサム、バラ、ジャスミン、バルサム、バニラで味付けされています。

一応、春に咲く花みたいですけれどね。ムラサキ科だそうです。春にさく花のわりには濃厚な香りで、冬場につけると良いと思います。

ちなみに、夏目漱石の小説「三四郎」に出てきたのはこのヘリオトロープの香り、ゲラン社が「ヘリオトロープ」としても出しています。やはり甘い香りですね。アロマ的効果は資料不足でイマイチわからないのですが、個人的にはまあ普通かな、、、と。使い方によるんではないでしょうか?


EAU DE TOILETTE

このシリーズは、ビンに付いているシールの丸いほうです。

コロンに比べて、純粋な素材の香りというよりも、より「体につける香水」のイメージが強くなるようです。ルームフレグランスというより、実際に使う香りですね。

正式名 日本語
Vicolo Firori ヴィコロフィオリ
Shaal Nur シャルヌール
new!→Palais Jamais パレジャメ
new!→Royal Pavillon ロイヤルパピヨン
Magot マゴ
Etra エトラ(?)

ヴィコロフィオリ

これは成分はフローラル、マンダリン、オレンジ、ロータス(?)、ウォーターリリーなんかが入って、ラストにバニラなどのノートになっていく、、、ということなんですが、なかなかどうして、濃厚なオリエンタル調の香りになっていますね。

冬場につけると良い香りで、ルームフレグランスとして気分転換にも使うと良いと思います。


シャルヌール

この「シャルヌール」というのは、非常に覚えにくいのですが、意味はインドの王女様の名前らしいですよ。

というわけもありまして、非常にスパイシーなウッディの効いた、純然たるオリエンタル調の香りになります。トップにシトラスが効いて、ミドル以降にウッディ、バニラなどが効いてきます。かなりセクシーな系統の香りになりますが、男性が使えるかどうかは非常に微妙な線だと思います。(私は個人的に非常に使いたいです。笑)

同じくオリエンタル系で、ゲランの「シャリマー」がありますが、あちらはアンバーを主体に組み立てた香り。このシャルヌールはヒノキなどのウッディをベースに、フローラル系などでちょっと使いやすくした、、、といった感じでしょうか。パーティシーンなどにオススメですね。


パレジャメ

まず最初に、この香水の液体は緑色です。あまり他にない色なので、まずそれでビックリすると思います。

、、、と、余談は置いておいて、このパレジャメは、エトロのトワレシリーズの中で、緑茶の香りを使った、他の香りとはちょっと違った、独特のほろ苦さのある、フレッシュで、甘みのある香りだと思います。他に主体になるのはジャスミンで、お茶の香りのほかに感じるフローラルな感じが、おそらくそうではないかと思います。

個人的にはどことなく、ブルガリブラックのブラックティーの部分をグリーンティーにしたような感じがします。レザーの独特の温かみのある香りとお茶の感じが似ている気がします。

スパイスが効いて、ほろ苦い温かみのある香り、、、。ユニセックスで使える香りではないでしょうか。なかなかオススメですね。ただ、この香りはある程度香水全般になれた人のほうが好まれると思います。香水初心者さんにはちょっと受け入れられないかも知れません。

ファッションとしては、カジュアルシーンでも清潔感のあるファッションに。昼夜どちらでもつかえる香りだと思います。

成分はほかに、セージ、タバコ、ベルガモットなどです。


ロイヤルパピヨン

フルーティフローラルにグリーン系もはいった、サワヤカなトップから、次第に温かみのあるややパウダリックなセミオリエンタル系っぽい香りに変わってくる香りです。非常に良い香りだと思います。文句無し。

ミドル以降の温かみのある香りはなんとも言えない良い香りで、BEST!!だと思います。俗に言う「名香系」の好きな人でも気に入る香りになっていると思います。一応、フローラルを主体にした香りのようですが、個人的にはセミオリエンタルに近い、非常に上品でかつセクシーさも共存している香りだと思います。これは、年齢関係なく使用できる香りだと思います。

「花とグリ−ンが奏でる甘く、官能的なハ−モニ−。インドとイスタンブ−ルの”宮殿”をイメ−ジした香り、様々な花の香りとフル−ティなグリ−ンがミックス。官能的な一面も。晩夏のデ−トにおすすめ」というのが、どこかの本に出ていた解説らしいですが、「まさにこういう感じ!」の香りです。セクシーさのあるセミオリエンタル(しつこい?笑)

ただ、個人的にこの香りは年間通してつけられる香りではないかと思います。暖かい季節には付け方にやや注意が必要かも知れませんが。成分は、ローズ、アイリス、ガーデニア、チュベローズ等です。普段着に、デート時に、ビジネス以外のシーンにほぼ万能で使える香りだと思いますよ。


Magot、Etraというものが、他にも存在しますが、実際に見たことも試したこともないので、割愛させていただきます。


なお、このページの作成にあたり、成分などで分からないことが非常に多かったため、参考にさせていただいたサイトをここで紹介させていただきます。実は無許可。(汗)

Aedes

このサイト、通販サイトみたいですが結構品揃え充実していますよ。お暇な人は覗いてみてください。


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