(ロクシタン)
ロクシタンは、フランス、プロヴァンス地方に始まる、自然派化粧品ブランドです。(→実際のロクシタンのサイトはこちら。)
スキンケア、化粧品、ソープ、オイル、、、と、その商品内容は多岐にわたっていますが、基本的にはナチュラルな香りを追求し、系統だったラインで総合的に香りの商品を作っているようです。そのなかのラインのひとつに、「GARDENS OF L’OCCITANE」というラインがあり、そのなかのシリーズのひとつとして、「オードトワレ」「パヒュームエクストラ」「ソリッドパヒューム(練り香水)」などがあります。
ここでは、基本的にそのなかでも、「オードトワレ」に焦点をあてて紹介していきたいと思います。なお、例により香りの主観的感想はほどほどに、「香り自体を紹介していく」といった形を取りたいと思います。基本的にどれもナチュラルで良い香りだと思いますよ。ボトルの文字のところに点字で商品名が書いてあるところも、珍しいですよね。
ちなみに、今のところ特集するつもりはありませんが、練り香水に関しては全体に香りがやわらかで、持続はそこそこです。結構さりげなく持続していき、オフィスで使いたい方にはこちらのほうが場合によっては良いかもしれません。
総評としては、このロクシタンの香りは、香水初心者から上級者まで、幅広く受け入れられ、年代も問わないものだと思います。また、自然な香りのため、清潔感のあるファッション、シンプルなファッションと相性が良い香りだと思います。
日本語 | 正式名(上) | 正式名(下) |
ネロリローズ | NEROLI ROSE | ROSE NEROLI |
グリーンティー | THE VERT | GREEN TEA |
バーベナ | FEUILLE DE VERVEINE | VERBENA LEAF |
グレープフルーツシトロン | CEDRAT POMELO | GRAPEFRUIT CITRON |
ロータスフラワー | FLEUR DE LOTUS | LOTUS FLOWER |
マンダリンジャスミン | JASMIN MANDARINE | MANDARIN JASMINE |
リンデンハニーサックル | TILLEUL | LINDEN HONEYSUCKLE |
ブラックカラント | BLACK CURRANT | |
オレンジシナモン | ORENGE SINAMON |
この香り、非常に良いと思います。上品な甘みのあるフルーティであり、フローラルなネロリの香りとローズの香りが上手く溶け合い、なんともいえない甘い、女性らしい香りになっています。今まで「甘い香りはちょっと、、、」と思っていた女性の方にも、試してみる価値は充分にあると思います。
個人的にトップからミドル、ラストにかけて非常にこのネロリローズの完成度は高く、なおかつシンプルな香りとして高く評価できると思います。うう〜〜ん。なにか近い香りがあったんだよなあ。なんだっけ?思い出したら追加します。(笑)とにかく上品な甘さのある香りで、良いと思いますよ。
成分はトップにネロリ、プチグレイン。ミドルノートはトップを持続しつつ、ローズ、ジャスミン、ミュゲ、イリス、ピーチ。ラストにセダーなどです。
日本では、「テヴェール」と呼ばれることが多いですね。他ブランドにグリーンティーが多いから、区別の為にそう呼ばれているのかな?
かなり純粋なグリーンティーの感じが出ている、和める香りですね。スパイス、フローラル、フルーティをほどよく絡ませていますが、ベースの香りはやはりグリーンティーになりますね。柑橘系も効いていて、全体に甘みがあり、なおかつサワヤカな印象のお茶系。普段着になにげなく合わせたい香りですね。
個人的に、お茶系の香りとしてもオススメできます。実際、お茶系のわりに持続が比較的長い気がしますね。
成分は、トップにベルガモット、レモンツリーリーフ、グリーンティー。ミドルにティーリーフ、ジャミスミン、カルダモン。ラストにホワイトセダーです。
非常にスッキリとした、典型的(悪い意味ではない)なフレッシュな柑橘系の香り。男性でも使用可能な香りだと思います。ちなみに、バーベナとは「美女桜」という花のことです。美女桜は多年草で、桜のような花が地に群がって生える種類です。
実際、この美女桜自体の香りは良く知らないのですが、おそらく他の成分で上手にさっぱりとした香りに仕立て上げているのでしょう。サワヤカな香りで、冬場はやや微妙かも知れませんが、ほぼフルシーズン使用できそうな香りです。ファッションはカジュアル向けかな?
個人的には「悪くはないかな」といったところです。
成分は、トップにオレンジ、レモン、インディアンバーベナ。ミドル以降はそれを残しつつ、ラストにゼラニウム、レモンツリー、プチグレインが香ります。
フレッシュでスパイスの効いた、メリハリのある香りで、ミドルからラストにかけてはサンダルウッドやベチバーのスパイシーさ、温かみが出てくるので、男性でも充分に使えそうな香りだと思います。
全体に柑橘系の渋みがあり、そこがこの香りを引き締めている要因のひとつだと思われます。フレッシュで力強い印象を人に与えたい時に良いかも知れません。個人的に、柑橘系のなかではかなり良い線いっている香りだと思います。結構オススメですね。
成分は、ベルガモット、タンジェリン、メロン、カシス(黒スグリ)、アップル、パイナップル、ジャスミン、フリージア、バイオレット、リリーオブザバレー、ヒヤシンス、サンダルウッド、ベチバー、イリス、アンバーなどです。
非常にサワヤカな香りたちですが、独特の甘さを持った香りです。もしかしたら、この独特の甘みが苦手な人もいるかもしれませんね。甘さとサワヤカさが共存した香りで、気分をリフレッシュさせるのに良いと思います。
ミドルからラストにかけて、この独特の甘さは継続していきますが、個人的に非常に好きですね、この程度の特徴のある香りは。素朴なイメージのある香りで、地味系のカワイイファッションなどにはまるかも知れません。なかなか良いと思います。
成分は、トップにガルバナム、ミュゲ、サイプレス。ミドルにジャスミン、ローズ、ロータスフラワー、シクラメン、メロン、ブラックカラント、ラズベリー。ラストにセダーなどです。
文字通り、マンダリンとジャスミンを主成分にした香りで、全体にドライ感のある、甘み、さわやかさを感じる香りです。マンダリンの甘みが全体に残り、エネルギッシュではあるものの、そんなに「サワヤカ〜!」という感じではないので、比較的使いやすい香りだと思います。
甘さが比較的あるのですが、サワヤカな面も強く、オールシーズン使えそうな香りですが、どちらかといえば、秋口や春先に似合う香りだと思います。冬場には少し軽すぎるかな?ファッションはキレイめのカジュアルに清潔感をプラスするような感じが良いかな?比較的好みの分かれなそうな香りですね。
成分はグリーンマンダリン、ジャスミン、オレンジブロッサム、セダーウッド、サンダルウッド、モスなどです。
お風呂上りの石鹸のようなソーピーさがあり、個人的にロクシタンのオードトワレシリーズのなかでもし順位をつけるとすれば、かなり上位になるのでは、、、と思う香りです。ちなみに、リンデンは「菩提樹」で、クセの少ない香り。ハニーサックルはスイカズラ科に属する花で、甘みのある香りがします。
サワヤカなフローラルのトップからはじまり、ミドル以降は石鹸っぽい淡い感じになり、それが全体に持続していきます。かいだ瞬間に「石鹸っぽいな」と思える香りですね。非常にサワヤカで好感が持て、シーズン問わずに使えそうです。多少つけすぎても嫌味にならない香りでもあると思います。
基本的には清潔感のあるファッションで使用してもらいたい、非常にナチュラル感の高い香りだと思います。成分はトップにヒヤシンス、ベルガモ、バイオレットリーフ。ミドルにハニーサックル、ジャスミン、オレンジブロッサム、リンデンリーフ。ラストにモスなどです。
ブラックカラント、カシス、クロスグリ、、、など国によって色々な呼び方がありますが、ブラックカラントは酸味のある、ジューシーでスパイシーな香りで、甘酸っぱいどこか可愛らしいイメージのある香りになっています。ちょうど、ベビードールだとかスーブニールディタリーの甘酢っぱいところを抽出して、シンプルな味付けにした香りだと考えていただければだいたい大丈夫だと思います。
全体に可愛らしく、エネルギッシュな、元気そうなイメージの強い香り。シンプルなファッション、清潔感のあるファッションに合わせると良いとおもいます。 なかなか良いと思いますよ。サワヤカで甘みがあり、オールシーズン使えそうな香りですね。
オレンジシナモンは、文字どおり、オレンジとシナモンの、どちらかというと濃厚な甘さ、スパイシーさを感じる香りです。全体にビターな甘さが心地良い香りにしあがっています。苦味のあるあまさ、スパイシーさで、全体にメリハリのある香りたちですが、シナモンなどのスパイスが強いので、そのあたりで苦手に感じる人もいるかもしれませんね。
秋冬に向けて使いたい香りですね。ちょっと大人っぽいカジュアル、ドレッシーなカジュアルに似合う香りだと思います。なかなか良いと思います。