GT−とは


日産「スカイライン」 昭和32年に初代スカイラインは、誕生した。歴史のある車である。昭和30年代から数々の自動車レースに参加し、スポーティなイメージを持つ。特徴ある4つの丸いテールランプは、車に詳しくない人でも「あ、スカイラインだ」とわかる、主張を持った車といえよう。

GT−Rは、スカイラインの一バージョンである。初めての登場は昭和44年。4ドアセダンに当時のプロトタイプレーシングカーR380のエンジンをぶち込んだGT−Rは、その後わずか2年10ヶ月の間に、レース50連勝という金字塔をうち立てる。しかし、オイルショック・排ガス規制という社会情勢の中で、GT−Rは消えて伝説が残った。

それから16年。平成元年、新しい時代と共に8代目のスカイライン登場。同時にGT−Rは蘇えった。280馬力のツインターボエンジン、電子制御されたトルクスプリット4WD、後輪をも微妙に操作するスーパーハイキャス・・・・コンピューターを駆使したハイテクマシンとして。
日本ツーリングカーレース(グループA)での勝利を目標に開発されたこのR32型GT−Rは、圧倒的な強さでレースを制覇。GT−Rでなければ勝てないレースに、ついにレース自体が消滅してしまう。そして、神話が創られた。

平成7年、神話を越えるべくR33型のGT−Rへとモデルチェンジ。今年はさらなる究極を目指してR34型に進化。

スカイラインからの派生モデルであるが、徹底したボディの補強・ワイドタイヤをはくために広げられたボディ・そしてエンジンを始め専用に組み込まれた機能・・・・・能力も価格もGT−Rは、別格の車なのである。



初代GT−R (1969〜1972)