パワーウィンドウの延滞動作回路組み込み

ツインのパワーウィンドウは、キーオフでは動作しません。つい窓を開けたままキーを抜いてしまうと、
あらためてキーを回す必要があります。私は、タバコを吸うので窓を少し開けて走ることが多いんですよね。
うちのスカイラインは、キーオフ後、数十秒は窓の操作が可能です。
これはどんな仕組みなんでしょう?電気をコンデンサーに一時蓄える?それともなにか特別な回路?
ネットで、「遅滞」とか「遅延」「タイマー回路」などと検索をかけていたら、なんとなくわかってきました。
電源オン・オフで立ち上がりや立ち下がりを遅延するICがあるんですね。
で、見つけたのが「開発人fuji」さんのホームページ(http://ptp-service.net/car/)
ここでは車のちょっとした電子回路を作って販売しています。LED(抵抗付き)などのパーツもありますよ。
ここに、ドアミラーの格納用などに、タイマー遅滞のパーツがありました。
今回は、これをパワーウィンドウの制御に使ってみたいと思いました。

この小さな箱(幅5cmくらい?)にIC、時間調整用DIPスイッチ
小型リレーなどが組まれています。ただし、内部のリレーは定格が1Aなので、モーターに使うのは無理。で、10Aのリレーを別に組み合わせることにします。(上にある黒いパッケージが10Aリレー)こんだけあれば、助手席側と同時に使っても良さそうだと、購入先のFijiさんが親切にもメールで教えてくれました。
製品はメールで確認した後、着払いの郵便で送られてきます。
リレーをつないで動作テスト。電源にはバッテリーの充電器を使いました。リレーでリレーを制御するんでちょっとややこしい。
こんな感じでつないでみました。キーがオフの場合は、パワーウィンドウへは、キーonのラインに繋がっています。
ところが、キーをonにして、リレーユニットのinput1に信号が入ると、タイマーユニット内のリレーが繋がります。
すると、10Aのリレーがonになり、パワーウィンドウのラインが常時電源に切り替わります。
キーをオフにすると、input1への信号が切れますが、設定した時間だけ遅れて、ユニット内のリレーが切れ、これによって10Aのリレーもオフになります。
運転席横のドアへと続くカプラーをはずします。常時電源とキーONで電流の流れる2つのラインを取り出します。常時電源(白赤)は、ドアキーのロックに使われます。キーONのライン(白青)がウィンドウの制御です。こいつを切断、間にリレーをかませます。
ちなみに、この2つのラインをショートさせると、キーを抜いてもエアコンやオーディオに電源が供給されてしまいます。
接続を終えて、動作チェック。特に他の機器にも影響がないようなのでよしとします。コードを整理し、ステアリングコラムの下カバーの中にユニット類を納めておしまい。
キーオフの後、15秒するとパワーウィンドウへの電力供給が切れます。以前取り付けた、スイッチ周りの照明もちゃんと消えます。うん、なかなか便利じゃないか。


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