H11.7.2 ランランの足が・・・
生後4〜5ヶ月頃からモンローウォークが気になっていた。
生後7ヶ月になって、動物病院の先生に頼み股関節のレントゲン写真を撮ってもらった。結果はある程度予想していたが、両方の股関節形成不全と診断された。両方と聞いてショックだった(特に左の方がひどい)。

その日からジャンプは禁止、遊びの時も段差があるところでは気をつけていたのだが・・・1歳の誕生日に最悪の事態となってしまった。
左股関節脱臼。遊んでいる最中だったが、何らかのアクシデントで、そこには立つことができなく呆然と座り込んでいるランランがいた。
「やってしまった・・・!!」と愕然とし、目の前が真っ暗になってしまった。
30Kgある彼女を抱き上げ、動物病院へ連れて行き、手術の日程が決まった。(3日後)
その間、最も心配したのは排泄である。抱き上げてトイレ(ベランダ)に誘導すると何とかしゃがみ込む事ができた。しかし、その表情は硬く相当痛みがあるのだろうと思った。 脱臼したその日は夜遅くに初めておしっこが出た。思わず「出たー!!」と叫んでいた。

手術は、大腿骨骨頭を削り、周囲の筋肉を関節部に取り込むということだった。
一時は”安楽死”も脳裏をかすめたが、動物病院の先生に一笑に付され、全面的に先生を信頼し、手術の成功を祈った。
予後に関しては、良ければ走れるようになるとのこと。
ここで改めてランランと名付けた時のことが思い出された。ペットショップで初めて合った時、まっすぐ”run”してきたので”runrun”「ランラン」にしよう、いつまでも元気に走って欲しい・・と命名したのだった。この時は、まさにその心境だった。
手術は無事終了し、手術痕がとても痛々しい。前足には点滴の跡を包帯されていた。
様子観察のため1日入院した。初めてランランのいない夜だった。

退院後、患部をかばいながら、動けないランランを抱き抱え、病院から自宅の二階まで運ぶのは相当重労働だった。これ以上の体重増加は、ランランにとっても、人間にとっても決して良いことではないと痛感し、動物用(大きめ)体重計を購入することとなった。
今では趣味のように、毎日欠かさず測定している。
H11.7.2 帰宅直後
毛布の上に寝かせると、真っ先にブンがランランのお腹のところに座り込んだ。まるでランランをいたわるように、しかも、しばらくじっと動かずこの表情で・・・。
とても感動的な場面で、今でも思い出すと熱くこみ上げてくるものがある。
H11.7.20 リハビリ中
術後は順調に経過していた。抜糸も済み、徐々に筋肉をつけて行った方が良いとのことで早速リハビリを開始する。ゆっくり歩くこと、特に泳ぐことがベストとのこと。
泳げる場所はドッグファンの仲間から教えてもらっていたので、ハイウェイを走り、ひたすらリハビリに励んだ。とてもきれいなところで、ランランは水を得た魚のごとくウネウネとひたすら泳ぎ続けていた。ラブラドールやゴールデンの友達と一緒に泳いでいる姿は、あの悪夢のような出来事を払拭させてくれた。改めてドッグファンの仲間に感謝する。
そして、日に日に快復してきていることを実感できた。

それからわずか2ヶ月半後、競技会に出場できるまでになり、しかもチャンピオンGに入るという快挙を成し遂げてくれたのだ。