皆さん、今年もはじまりましたね。怪我することなく、アメフトを楽しみましょう。
ところで、先日、病院内の図書館で調べ物をしていたら、臨床スポーツ医学という
学術誌を見つけました。バックナンバーを見ていると、アスリートとサプリメント
という特集がありました。
基本的には研究の論文なのですが、いろいろ面白い報告もありました。
そこでいくつか紹介しようと思います。
まず、試合前の準備として、1週間以上前からクレアチンの摂取が有効です。
クレアチン摂取により筋肉中のクレアチンリン酸濃度の上昇が起こり、
これに伴い瞬発力の向上が期待できるとの報告です。
ただし、クレアチンの筋への溜め込みには、最低でも6日間が必要です。
これは大学の陸上競技選手を被験者にした研究の報告を元にしています。
具体的にどのサプリメント(スポーツ時の身体運動機能を高める補助剤としては
エルゴジェニックエイドと呼ぶ)がよいのかは書かれていませんでした。
運動中の栄養補給について。
これはマラソンあるいはサッカーなどにおいて競技終了までエネルギー的に
余裕をもって戦う為にはハーフタイムや給水地点での栄養摂取が重要である
ことから研究がおこなわれているようです。
細かいことは省きますが、現在多くのプロチームでザバスのグリコーゲン・リキッド
という製品が採用されているようです。
運動後の栄養補給に関して。
運動後の、筋の回復を早める為に、マルトデキストリンという吸収の早い糖を
用いることが有効であるという結果からザバスのエナジーゼリーが開発された
とのこと。これにより身体を運動モード(つまり体の成分を分解しエネルギーに変えて
いくモード)から、回復モード(分解ではなく合成していくモード)に切り替えること
ができます。
激しい運動の直後に糖質摂取を怠ると、身体は少しずつ筋肉や肝臓のタンパク質を
分解してエネルギーを得ようとするので、消耗は徐々に進行してしまいます。
長くなってしまい、申し訳ありませんが、すこしでもお役に立てれば幸いです。
とくに練習に参加できず身体的に厳しいと思われる方は試合後のケアは大切だと
思います。