「文学横浜の会」

 文横だより

<3月号>

過去の「文横だより」

平成25年3月11日


東北大震災から2年たったが、
復興や放射能汚染除去にはまだまだ時間がかかりそうだ。

大震災を自然のきまぐれと言うつもりはないが、
寒い冬から一転暖かい春の日差しになった。

今、アベノミクスとやらで株価は上昇して何やら明るい雰囲気だが、
どーも浮かれた気分にはなれない。

2%の物価上昇を目指す日銀総裁にほぼ決まりのようで、
経済面からいうとデフレより2%程度のインフレの方がいいのだそうだが、
それだけの収入アップが望めない場合はどうなるのだろう。

物価は騰がって国民の賃金は上がらない、と言う事にはならないのだろうか。

               ★

文横だより2013年 3月号を送ります。

◆44号出席者
 浅田、上村、遠藤、岡部、金田、河野、桑田、三宮、佐藤、篠田、堀、福谷、山口、山下 ゲスト(秋林哲也氏)

◆44号合評会
 3月10日(日)13時〜
 幸ヶ谷集会所

 2年前、大震災直後で合評会を延期すべきかどうかとあたふたした日々を思い出す。

 44号は随筆2篇、創作10篇の計12篇190頁、「文学横浜」にしては最も厚い冊子となった。 当然のことながら厚さと内容の好さとはなんの関係もない。

 作品毎に感想を言いあい、ゲストの秋林先生からコメントを頂き、最後に作者の意見を述べる形式で進めた。 作品をどう評価するかはそれぞれの文学観、感性、あるいはテーマに対する意識の相違によっても異なる。 同じ文章を読んでも、読み方捉え方も異なり、そう言う読み方もあるのかと頷くことも多々ある。

活字になったからには読者に、いや読んで頂いた方から何を言われようと、作者はまな板の上の鯉だ。 己の未熟さや無知を恥じることもある。

堀さんが福岡から出てきて、久し振りに合評会に出席した。一同、予期していなかった事で嬉しいハプニングだった。

 今回、2次会の余興を兼ねた試みとして12篇から各自が3編(以下でもよい)を択ぶ形式で「文学横浜」賞1篇を選定した。 副賞は「2次会の飲み代免除」。

票は分散したが票を集めた順に、
1番;「挫けぬ男」(「文学横浜」賞)
2番;「同窓会にて」
3番;「出品」・「掌編集 浅い水」・「ぶきっちょうな恋愛」
であった。

皆さんの評価は如何でしょうか。

    以上、金田記

◆次回
 4月6日(土)18時〜
 読書会担当者は佐藤さんです。
  (テーマは中上健次「岬」文春文庫)
◆その他
 ・文学散歩、5月12日(日曜日)
  江戸の怪談、七不思議を巡る予定(との事)

 ・5月の読書会担当者は三宮さんです。
  (テーマは「少女には向かない職業」著者名 桜庭一樹
   出版社 創元推理文庫など、予定)

(金田)


[「文学横浜の会」]

禁、無断転載。著作権はすべて作者のものです。
(C) Copyright 2007 文学横浜