「文学横浜の会」

 文横だより

<9月号>

過去の「文横だより」

平成25年9月9日


岡部さんがボランティア活動のためにネパールへ日本を発った。
とりあえず当会は退会する。
帰国後は未定だが、経験した事を作品にしてほしいものだ。

日本とは生活環境の異なる外国での活動はさぞ大変だと思う。
外国でのボランティア活動は自身の志もさることながら、
行動に移せるのは家族や周りの方たちの理解があってこそ。

無理のない様に頑張って下さい。

前回見学に来た皆川さん(20代)が今月から会員になりました。

2020年東京オリンピック、開催決定!
良かった良かった。

だけど、東北復興のための人材不足や高騰する資材調達に今でも難渋している。
東北大震災被災地の復興に影響はないだろうか…。
それに開催時期が7月末から8月の真夏日、と懸念材料もある。

しかしやはり明るいニュースである事は間違いない。

           ★

文横だより2013年9月号を送ります。

◆出席者
 浅田、遠藤、金田、河野、篠田、清水、皆川

◆読書会テーマ
 「おはん」宇野千代、担当者(河野)
 9月7日(土)18時〜

 宇野千代の代名詞とも言える『おはん』については
「女流作家の最高峰とも言える見事な作品」
「告白体(懺悔体)が内容をよりリアルにし、文体での成功をおさめている」
「初めて読んだが、たいへん面白かった」
「面白いが、思っていたほどでもなかった」
 等々、温度差はありましたが、おおむね高評でした。

 寡作で、『色ざんげ』他、代表的な小説は数作しか書いていない千代ですが、『生きて行く私』に象徴されるように、実業家として小説家として、そして女性としての先駆的生き様がその文名を高からしめたことは否めないでしょう。
 奔放とも言える男性関係を是とする方も非とする方も、体験豊富な千代の言動に学ぶべき何かを知り得るからこそ、夥しい数の書籍が回顧的晩年に集中したのではないでしょうか。
 今日も男女問題に迷える多くの読者に『おはん』がevidenceとして読み継がれている由縁ではないでしょうか。

    以上、河野記

◆次回
 10月5日(土)18時〜
 読書会担当者は浅田さんです。
 (テーマは「阿Q正伝」魯迅、青空文庫に掲載されています。
 参考として「藤野先生」(http://www.ccv.ne.jp/home/tohou/tohohu.htm)も)

◆その他
 ・頭に書きましたが、岡部さんが退会し、皆川さんが会員となりました。
 ・11月の読書会担当者は山下さんです。
 ・45号の原稿締切は9月末です。

(金田)


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