「文学横浜の会」

 文横だより

<4月号>

過去の「文横だより」

2014年 4月 7日 更新


天候は気まぐれだ。

3月末から暖かくなって桜も咲き誇っていたのに、
雨が降ったり、強風で花びらを散らす。

冬服も整理したのに、
震えるほどの寒さがぶり返し身も縮む。

花冷えとでも言うのか、
この寒さで桜の開花期間が長くなったのが、
せめての救いか。

           ★

文横だより2014年04月号を送ります。

◆出席者(敬称略)
 浅丘、遠藤、河野、金田、篠田、清水、杉田、松田、福谷、藤野、山口、山下/上村
 松田さんは今回初めての方です。
 ゲスト(秋林哲也氏)

◆合評会
 文学横浜45号
 4月6日(日)13時〜16時45分

 2011年の大震災から3年、この頃の合評会となるとその時の事が甦る。

 45号は創作8篇、随筆1篇の計9篇125頁、最近の号からみると少ないかなと思うが、これでも昔の号と比べれば多い方だ。 当然のことながら厚さと質とはなんの関係もない。

ある方から掲載する作品を選別したらどうか、との意見を頂いたことはある。会則では会員の同意が必要となってるが、 選別した者の感性や文学感に、初めから分けてしまうのは正しいやり方か、との意見もある。
つまり何が良いのかは人それぞれ、と言う事だろうし、良いと思う人が多ければより良いのだろ。

 例年通り作品毎に感想を言いあい、ゲストの秋林先生からコメントを頂き、最後に作者の意見を述べる形式で進めた。 作品をどう評価するかはそれぞれの文学観、感性、あるいはテーマに対する意識の相違によっても異なる。
同じ文章を読んでも、読み方捉え方も異なり、そう言う読み方もあるのかと頷くことも多々あるが、 深読みじゃないのとか、それはちょっと言い過ぎと感じることもある。

作品を掲載した者には、読んで頂いた方から何を言われようと、まな板の上の鯉だが、 己の未熟さや無知を恥じることもあるし、そんな意味じゃないよと反論したくなる場合もある。
全く違う意味に読まれたりすれば、そうかなぁ、と想うのみだ。

 前回、2次会の余興を兼ねた試みとして関係者が3編(以下でもよい)を択ぶ形式で「文学横浜」賞1篇を選定したが、 今回は行わなかった。

 さて合評会だが、時間の制約の中で途中で議論を打ち切って次の作に移ったケースもあったが、 集まった同人間で比較的好評だった創作は 「忘却のかなた」「[にっぽんおんな地図H]曙町」「漂流」だった。 随筆「僕のワンスアポンアタイム後編」も好評だった。
また「忘却のかなた」では歴史小説における史実をどのように書くか、 史実によらない事は何処まで許されるのかの議論があった事を付け加えておく。

皆さんの評価は如何でしょうか。

    以上、金田記

◆次回の予定;
 読書会の担当は金田が代役します。
 日時;5月10日(土)18時〜
   テーマは「可哀想な姉」渡辺温
   青空文庫に掲載されています。

◆その他
 (1)6月の読書会担当者は遠藤さんです。
 (2)横浜文学学校主催の文学散歩は5月の予定(詳細不明)。
 (3)5月はゴールデンウィークを避けて第二土曜日(10日)です。

(金田)


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