「文学横浜の会」

 文横だより

<7月号>

過去の「文横だより」

2015年 7月 5日 更新


ギリシャはどうなるんだろう。
日本への影響は少ないとは言うけど、
本当に影響は無いんだんだろうか。

そんな心配をしている方も多かろう。

ギリシャが借金大国(日本はそれ以上なのだが)になった経緯をみると、
国民性と為政者が国民の人気取りに偏った結果だと思う。

何事も民意で多数決で決めると言うが、
それは正しいのかどうか疑問だ。
皆が皆、正しい情報を得ている訳ではない。

それはそれで、
梅雨明けはまだまだ先になりそうだ。

      ★

文横だより2015年7月号を送ります。

◆出席者(敬称略)
 浅丘、遠藤、河野、金田、金子、佐藤ル、篠田、清水、杉田、山口、山下、塚田

◆読書会
 7月4日(土)17時30分〜
 読書会テーマ:「スタインベッグ短編集、大久保康雄訳」より、
  1、菊 2、白いうずら 3、逃走 6、襲撃

 担当(浅丘)

彼は長編を得意としていて、エデンの東、怒りの葡萄など多数がある。しかし、短篇にも捨てがたい味がある。

1、菊、
自然の愛着を描くが、夫婦関係や、旅の野性的な男との、心理をさりげなく描いている。 出席者の多くは、この作品を最も、評価した。特に女性から好まれた。描写にすばらしい箇所がある。

2、白いうずら、
この作品は、読者によって、とらえ方が様々だったようだ。 私は、夫婦関係の微妙な軋轢と、潜在的無意識行動で、鵜を撃ったと解釈するが。鵜と妻をだぶらせている。

3、逃走、
視覚的なイメージの逃走劇である。ペペ少年がナイフを飛ばしたのは、名誉を傷つけられて、殺意が生じてのことである。 おっかあは、すべてを理解して、銃を渡す。追っ手が迫ってくるが、男なら、いさぎよく戦って死ねの意味である。 女性は、少し理解しがたいようで、関心が薄かったようだ。

4、襲撃、
殴り込みの危険を承知で、それでも逃げずに集会に行く二人の男の心理状態を描くが、これも、女性には関心が薄かったか。

    以上、浅丘記

◆次回の予定; 担当は遠藤さん。
  日時;9月5日(土)17時30分〜
  テーマは「破獄」吉村昭、新潮文庫

    AMAZON,「日本の古本屋」、書店又は図書館等で…。

◆その他
 (1)8月は行いません。

 (2)10月以降の読書会担当は山下さん、篠田さんの順です。

 (3)47号の締め切りは9月末。

(金田)


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