「文学横浜の会」

 読書会

評論等の堅苦しい内容ではありません。
小説好きが集まって、感想等を言い合ったのを担当者がまとめたものです。

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2018年05月18日


江藤淳

「妻と私」

担当(江頭)

何故この本を選んだか?

私は19歳の春に父親を失いました。
人生が始まったと思った瞬間に足下が崩れたように感じました。

人の死という当たり前の現実に右往左往することに。
それまで親は永遠に居てくれるものと思っていたわけでは ありませんでしたが、思った以上にショックが!

まだまだ準備がない私に何故? 今?
私が信仰を持つきっかけになりました!

江藤淳氏は、奥様を亡くされて後を追うかのように 鎌倉の自宅で自死されました。
高名な文学評論家で、世間的には成功された恵まれた人生 ではなかったのか?
準備がなかったはずはない賢い人ではなかったのか?

人は生まれたのだから、必ず死ぬもの。
ただ、いつどう死ぬかは選べない!
自分の死がどう人に影響を与えるのだろうか?

死の話は縁起が悪いからなるべく話さない?

先日も強気一本の有名な方も事件になるような死にかたを して、世間が騒いだのだが。

私のような平凡な者はどうする?

昨年70歳を迎え、どう生きてどう死んだら良いのか 今最大の興味♪
さぁて、上手く死んでいけるだろうか?

自死もひとつの選択か?
古今東西の賢人の生きざまと死にかたか気になる年頃に なりましたが、皆さま如何ざぁますかぁ?


以上 江頭智子 記

◆次回の予定;
  日 時;6月2日(土)17時半〜
  テーマ;「キッチン」よしもと ばなな、

  場 所;306会議室

(文学横浜の会)


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