「文学横浜の会」

特集

「 箱 根 駅 伝 」



    目次
2014年のみどころ H25.12/15

予想 H25.12/15
 ・優勝に最も近いチーム
 ・対抗として
 ・波乱を起こすとすれば
 ・上位を窺うのは
 ・先ずはシード権

 振り返って H26.01.14
 <往路>
 <復路>
 

2014年の見どころ

ー2014年箱根駅伝出場大学ー
 <シード校>
 日体大、東洋大、駒大、帝京大、早大
 順大、明大、青学大、法大、中学大
 <予選会上がり>
 東農大、山学大、東海大、神大、国学大、大東大
 専修大、日大、拓殖大、城西大、上武大、中大、国士大

 今回は90回大会を記念して出場校は通常より3校増えて23校で争われる。 前回の上位10校がシード校で、10月19日に行われた予選会の上位13校と合わせた23校が出場する。 その関係で今回だけなのかは不明だが、学連選抜チームの出場はない。 選抜チームについては色々意見はあると思うが、私はやはり大学各校の単独チームだけの方がいいと思う。

 今回の見どころを一言で言えば「シード権を獲得するのは?」だろう。

 優勝を予想するなら、今年の二つの駅伝、出雲駅伝と伊勢路の大学駅伝を制した駒沢大学だ。 結果からみても、あるいは選手層からみても駒沢大の優位は間違いないが、山の結果によっては他の大学にもチャンスはある。

 駒沢大を追うのは東洋大と予想するが、 駒沢大や東洋大にしても、山上り・山下りの結果次第では他の大学にも勝機あり、だ。 しかし今回は優勝チームを占うより、シードチームを占う方が面白い。

 2校以外で有力と思われるのは明治大、早稲田大、青学大それにそれに前回優勝の日体大あたりだ。

10日にエントリーされた1年生の数によって各チームの傾向が垣間見れる。前回は明治大と青山大が5人エントリーしたが、 今回はそれらの選手も力をつけて確実にチーム力はアップしている。

チーム事情もあるのだろうが、今回は中央大と中学大がそれぞれ6人の1年生をエントリーしているのが目立つ。 高速化によって一年生がいきなり活躍するのは難しいが、伸びしろの大きい1年生は意外な力を発揮する場合もあり、 新しい選手の活躍を期待したい。
5区で新しいヒーローが生まれるのかも注目だ。

<予想>

 毎回のことながら1月2日、3日の本番に向けていかにコンデションを整えるかの勝負、と解ってはいるが、 予想するのは楽しい。

 今回も前回の予想と同じで東洋大と駒澤大の勝負になると思う。 が、それは絶対ではなくスタートで失敗したり、山登りで不覚をとったりすれば他大学にも大いにチャンスはある。 それが箱根駅伝の面白さだ。

 シード権争いも予断を許さない。今回は優勝争いよりシード権を巡る争いの方が面白そうだ。

前回シード権を得た10チームに加えて、 予選会を上位通過した東農大、山学大、東海大、神奈川大、国学院大、大東大それに絶対的エースのいる日大、それに加えて、 予選会は下位通過ながら前回途中棄権でシード権を落としたが28回連続シードを取っていた中大、 等がシード争いに絡んでくると思われる。

無論、その他の大学もシード争いに加わる可能性はあり、途中でブレーキを起こした大学はシード争いから落ちていく。 そう言う意味からも復路の一斉スタートはなるべくない方がいい。 シード権争いは見た目の順位がそのままになってほしいが、果たしてどうなるだろう。

前回は2チームが5区で途中棄権、7チームが往路一斉スタートとなった。 今回は全チームが完走し、最後まで見た目の順位が順位となるようなレースを期待したいが、 果たして今回の天候はどうなるかにも影響されよう。

・優勝に最も近いチーム

 駒沢大をあげる。

 弱点としてはスタートに失敗した場合と山の要員だろうが、これはどのチームにも言える。 それに駒沢大としては三つの大学駅伝制覇が目標だけに、選手が意識しすぎると、一つの小さな失敗が大きな失敗につながることだ。

・対抗として

 やはり東洋大だろう。
 懸念材料としては昨年1区で実績をあげた田口選手が今年のレースでは元気がない事だ。 田口選手が前回のような勢いを取り戻し、箱根未経験の選手の結果次第では駒沢大も苦しむだろう。

 駒沢大と東洋大とも、5区に誰を起用するかが未定で、往路の結果は過去をみても5区の結果による。 両校とも前々回の東洋大・柏原のような差は望めないので、 勝負は復路に持ち越すと予想するが、当日までの調整次第によって思わぬ結果になる可能性も残る。 天候もどちらに有利に作用するかは神様の知る処だろう。

 両校とも5区で失敗レースをすると、圏外に沈む可能性もある。

・波乱を起こすとすれば

 日体大、早稲田大、青山大、明治大だろう。

 <早稲田大>

 早稲田大は毎年実績のある高校生を採っているが、入学後しぼんでしまう選手が多いようにみえる。 大迫選手や山本選手の活躍は期待できるにしても、箱根駅伝は10人が揃わなければ勝利は覚束ない。

 <青山大、明治大>

明治大や青学大は近年有力な選手を入学させて実績を上げてきた。実際個人ではレベルの高い選手もいる。 しかし箱根駅伝での実績が乏しいのが不安要因だ。他の駅伝に比べて距離が長いだけに、 直前の調整が大きなウエイトを占める箱根駅伝の経験がものをいう。調整次第では予選落ちもある。 これは全てのチームにも言えるが。

 <日体大>

日体大は山登りで前回のようなレースが出来るかだ。逆に言えば、5区までに前回のようなレースが出来れば、と言う事だろう。

・上位を窺うのは

 今回は以上の6校に加えてシード権争いが見ものだ。

 予選会1位の東農大が念願のシード権をとれるか。 1万米の記録が28分代の選手も4人と戦力も充実して、同校としては最近にない充実ぶりで、士気も上がっている。 予選会時の好調さを維持できれば上位もうかうかしていられないだろう。

 来年附属高校からの有力な高校生の入学が予想される、予選会2位の山学大は来年以降の躍進につなげられるか。 前回2区を走った留学生もおり、1万米の記録28分代の日本人選手が3人と戦力も充実している。 山登り次第では往路優勝もあるかも知れない。

 予選会3位の東海大、予選会4位の神奈川大は両校ともにチームに勢いがあり念願のシード権を獲得できるか。 両校とも超エース級はいないが、予選会の出来を見る限りチームのまとまりはいいとみる。
 予選会は下位通過ながら前回途中棄権でシード権を落とした中大も、上尾ハーフの記録を見る限り面白そうだ。 28回連続シードを取っていた実績と経験は貴重だ。1年生が6人も登録されているのを見ても来年以降への布石かも知れないが、 1年生がのびのび走り、経験のある選手が実力を発揮すれば結果はついてくるだろう。

 帝京大、順大、法大、中学大と言ったシード組もそれぞれ前回よりも個々の力はアップしており、十分に上位を窺う力はある。
   それに国学院大、大東大、城西大それに絶対的エースのいる日大も侮れない存在だ。

 こう見ると何処がシード権をとってもおかしくなく、或は10区で決着がつくかも知れない。 大学関係者としては避けたいだろうが、見ている方は面白い。スタートしてから、どのチームがシード争いから落ちていくか、 そんなレースになるのではないか。でも各区間が長いから1区で再逆転もあるから油断は禁物だ。

・先ずはシード権

 まだ上げていない大学は専大、拓大、上武大、国士大だが、今までに上げた大学と比べて特に力が劣っている、と言う訳ではない。 各校1万米の記録28分代の選手がいて、調整次第ではシード権争いに加わる可能性もある。
 さて今年はどんなレースになるのだろう。前回のような番狂わせがあるのか、 どんな新しい新人が出てくるか、大いに期待したい。

<振り返って>

 設楽兄弟を往路に投入した東洋大の作戦勝ち、と見る。

最もそうした配置に応えた選手の力量と、それを引き出した監督を始めとするコーチスタッフの勝利だ。 取り分け、往路の1分余りのリードを更に広げた6区の走りが、東洋大を勢いづけ、 終わってみれば2位駒沢大を4分以上にひろげ、堂々たる勝利だ。

誰が優勝に一番貢献したかは見方によって様々だろうが、私は1区の田口選手と見る。 私の予想では、昨年の出雲駅伝、全日本大学駅伝での田口選手調子から言って、余り期待出来ないと思っていたが、 高速レースとなった1区をトップから20秒余りで2区に繋いだ事は大きい。

今回は高速レースで始まった事や90回記念大会と言う事で23チームが出場したこともあり、 復路の一斉スタートが13チームと多くなったのも特徴だった。

今回も予想は外れたが、だから面白い。

<往路>

 高速レースでスタート、との印象が残る。 1区・早稲田大の大迫選手出場とのことで、予想されていた事ではあるが、複数の選手がそれについて行った事が予想外だった。 結果的には、その流れにのっていけたチームが序盤の流れにのれた、と言う結果になった。 1区での上位3チームが結局、復路を終わって上位3チームになった。

東洋大・柏原選手が卒業して、山の神”と呼ばれる選手は現れていないが、相変わらず5区でのタイム差は大きく、 各チームともエースクラスを配置するようになったのも今年の傾向ではないだろうか。

山登りの適正と言う事もあるが、 これからはエースクラスを配置できるかチームが強いチームと言うことになるのだろう。今後の見ものだ。

7位の明治大から13位の中学大まで4分余り、 シード入りを目論む大学にとっては息の抜けない復路になる予感があった。

<復路>

 1分余りのリードでスタートした東洋大を2位の駒沢大が差を縮めるか、それとも更に広がるかが注目点だった。 駒沢大は9区にエースを配置しており、それまでに東洋大との差がどのぐらいになっているのかが大方の注目点だったが、 7区、8区と東洋大選手の区間賞の走りで、2位駒沢大とは3分以上離れた。

駒沢大は9区で40秒以上詰めたとはいえ、まだ東洋大とは3分余の差があり、9区を終えた時点でほぼ決着がついた感じだった。

シード争いは一斉スタートが多かった事もあって見た目の順位と実際の順位が違うため、 見ている方の面白さは半減してしまった事が残念だ。

来年、一斉スタートはなるべく少なくなるように願いたい。

結果:
<シード権>
1位;東洋大、2位;駒沢大、3位;日体大、4位;早大、5位;青山大
6位;明大、 7位;日大、 8位;帝京大、9位;拓大、10位;大東大
<シード落ち>
11位;法大、12位;中学大、13位;東海大、14位;東農大、15位;中大
16位;順大、17位;国学大、18位;神大、 19位;城西大、20位;上武大
21位;専大、22位;国士大
<棄権>山学大

(K.K)


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