「文学横浜の会」

特集

「 箱 根 駅 伝 」



    目次
2024年のみどころ R04.12.26

予想 R05.12.26
 ・優勝に最も近いチーム
 ・対抗として
 ・上位を窺うのは
 ・先ずはシード権

 振り返って R06.01.13
 <往路>
 <復路>
 

2024年の見どころ

ー2022年箱根駅伝出場大学ー
 <シード校>
 駒大、 中大、青学大、国学大、 順大
 早大、創価大、 法大、城西大 東洋大
 <予選会上がり>
 大東大、明大、帝京大、日体大、 日大
 立大、 神大、国士大、中学大、東海大、東農大、駿河大、山学大
 <学連推薦>
 今回はナシ

 今回の見どころは駒大の2年連続、学生3大駅伝制覇なるかだろう。

 学生長距離界のスピード化は益々進んでいる。当方が箱根駅伝に興味を持ち始めた頃、もう40年前にもなるが、 その頃は10キロの持ちタイムが28分台の選手が一流選手で、各大学に一人か二人ぐらいだったように記憶している。 それが今や27分台の選手が一流選手。それも27分30秒前後でなければ一流とは言えなくなった。

優勝を狙う大学なら、エントリーされた選手の平均持ちタイムが28分台、 ということを見ても如何にレベルが向上したかが判る。 恐らく、云われているように靴底の進歩もあるのだろうが、各大学が切磋琢磨したことも大きいだろう。

とは言え、余りに注目され練習し過ぎでか、卒業後に燃え尽き症候群に陥ってしまう選手もいるとか。 卒業してから、まだまだ長い人生が続くのだから、競技から離れるのも一つの選択だが、 指導者にはそういうことをわきまえて指導してほしい。

1年生で予選会で日本人1位となった農大・前田選手が注目されているが、他にどんな新人選手が出てくるか、 今年も楽しみだ。


<予想>

 毎回外れることが多いが、この時期になると予想したくなる。

これも楽しみだから仕方ない。 心の中にしまっておけばいいだけなのだが・・・。

全日本大学駅伝から50日余りで、選手の状況、その間の様々な変化もあるだろう。 距離が長いだけに選手の体調管理が大きな要素になるだけに、チーム事情も分からずに予想するのは無謀なのだが、 これも愛好者としての楽しみなのだ。

・優勝に最も近いチーム

 駒大

 失敗しなければ今回も磐石、と思える布陣だ。

2年生エースの佐藤選手のハーフでの記録がないから、距離に対する懸念は残るものの、起用されればそんな心配は無用なのだろう。 区間賞レベルの走りを見せれば、益々磐石、と思う。

いずれにしても今回も間違いなく優勝候補の筆頭だろうが、箱根ではどこか1区間でも失敗すれば駒大といえども安泰ではない。

・対抗として

 青山大、国学大、中大

 3大学はどこのチームがいいとは言えないが、上手く波にのれば、つまり駒大より先行できれば、 それも1分程度先行できれば面白くなる。仮に、それが青山大なら、近年の箱根で実績があるだけに尚更面白い。

箱根駅伝では先行する選手は持ちタイム以上の思わぬ力を発揮する場合がある。 所詮、持ちタイムとは、調子のいい時にレースに出場すれば持ちタイムは良くなる。 だから持ちタイムが1万メートル29分台の選手でも、調子がよければ好走が期待できる。

つまり先頭を走るチームはいい方向に向かうのだが、 それを覆すのが大エースと言われる選手なのだ。 大エースと言われた駒大・田澤選手が卒業した今年、3大学にも大いにチャンスはあるとみる。 それにはまず大きな失敗をしないことだ。

中大でいえば大エース吉井(大)だが、今年のレースでは余り良くない。 箱根で前回、前々回並みの走りをすれば、中大チームの総合力は上がっているからひょっとしたら、との期待は持てる。

国学大はハーフの持ちタイムが良く、総合力のチームと思う。それだけにどのチームにも言えることだが、 選手の調整力の勝負でもある。

いずれにしても3大学とも、どの区間でも失敗は許されない。

・上位を窺うのは

 創価大、順大、東洋大、早大

 創価大は留学生の走り、順大・東洋大・早大は総合力で勝負で、意外な選手が出てくる潜在力を秘めている。 創価大にしても留学生だよりと言う訳ではなく、日本人選手も侮れない。


・先ずはシード権

 残りの15大学が該当するが、今回も恐らく、最後までシード権争いは続くだろう。 100回記念で、通常より3チーム増えたが、その分、繰り上げスタートのチームも増えるかも知れない。

逆に意外なチームが好走する可能性を秘めてもいる。 チーム状態、走る全ての選手の状態さえ好ければ、どのチームもシード権を取ることは可能だ。 それが箱根駅伝のお面白さでもある。

果たして今回はどんなレースと7なるのか楽しみだ。

<振り返って>

 今回は青山大の気迫が駒大を上回った、そんな感じがする。
特に3区の両大学の攻防が、振り返ってみれば今回の勝敗を決した。

3区における首位攻防はハイレベルの戦いで、1万メートルの持ちタイムで凡そ1分劣る太田選手の、 果敢な攻めの走りに観るものを釘付けにした。今回のレースの立役者は太田選手だ。

そして復路では野村選手の区間2位の走りも優勝に大きく貢献した。駒大としてはこの区間でも差を広げたのも大きい。 やはり駅伝では、特に注目度の高い、そして区間距離の長い箱根ではトップを走る選手には大きな力になるのかも知れない。

一方、昨年2位の中大だが、今回はまさかのシード落ち。 監督によれば区間登録の時点で、登録選手のうち二人を除いてのインフルエンザの感染で、一時は出場辞退を考えた、 というから、つまり出場の時点でもう負けていた事になる。

つまりどの大学にも言えることだが、チームの調子を如何に合わせられたか、好調な選手を起用できたか、 が結果に直結する。区間距離の長い箱根では特にそうだ。

そうした番狂わせがあるのも箱根の面白さだ。


<往路>

 駒大は2区までは想定通りだったのではないか。

しかし、先にもふれたように3区の佐藤選手でさらにリードを広げる、 と大方の予想を覆す青山大・太田選手の激走で首位を奪われたのが予想外だっのではないか。 その後、リードを広げられたのをみても想定外で慌てた可能性もある。

先頭を走る青山大は本当に強かった。

今回、7位までが復路時差スタートで、残り16チームが一斉スターとなったのも最近にない数だ。

区間賞
1区;篠原選手・駒大 
2区;黒田選手・青学大
3区;太田選手・青学大
4区;佐藤選手・青学大 
5区;山本選手・城西大

<復路>

 復路の関心はシード権争いにつきる。が、今回のように一斉スタートが多いと着順が実際とは異なる。

このような場合は一斉スタートのタイム差を10分から15分に変更しる配慮も必要だと思うが、 観戦する方の勝手な願望だろうか。是非、検討してほしいものだ。

区間賞
 6区;武田選手・法大
 7区;吉居選手・中大
 8区;塩出選手・青学大
 9区;倉本選手・青山大
10区;岸本選手・東洋大

結果:
<シード権>
 1位;青学大 2位;駒大  3位;城西大 4位;東洋大  5位;国学大
 6位;法大  7位;早大  8位;創価大 9位;帝京大 10位;大東大
<シード落ち>
11位;東海大 12位;国士大 13位;中大  14位;立大  15位;日大
16位;日体大 17位;順大  18位;駿河大 19位;中学大 20位;明大
21位;神大  22位;東農大 23位;山学大

*学連はナシ

<棄権> 

(K.K)


[「文学横浜の会」]

禁、無断転載。著作権はすべて作者のものです。
(C) Copyright 2000 文学横浜