「文学横浜の会」
新植林を読む
2010年4月28日
「新植林44号」
「巻頭言」
近頃聞く歌曲の歌詞から。社会変化の流れの中で、男女の価値観が覆されていると警告し、豊かさとは何かと問うている。
短歌「旅」 パスカルこと子
毎回、自然豊かな環境を詠んでいますが、今回は心の「旅」を含めた歌でしょうか。10首の中から。
随筆「Ghost Town」「Independence Pass」
「Ghost Town」とは「無人になった町」だと言い、観光地なっているんですね。
短歌「キャンパスに描く」 中條喜美子
何れも作者の近辺から歌った10首から、
短歌「闇の重圧」 ネルソン テリー
昔のことを思いながらの歌でしょうか。10首の中から、
創作「赤い格子のテーブルクロス」 シマダ・マサコ
作者の異国における体験を通して書かれているのだと思うが、今ひとつ解らない部分がある。
随想「俄か庭師」 花見雅鳳
振り返ってみれば、所謂、人生における大きなターニングポイント、とみなす作者の渡米直後の庭師としての体験談。
随筆「北米俳句史断章」(下) 長島幸和
創立90周年を迎える北米最古の俳句結社「橘吟社」の主宰者であり、今年傘寿を迎える宮川慶子さんからの聞き書き。
エッセー「おじゃまでしょうが(柴犬 愛ちゃん)」 中條喜美子
クリスマスのプレゼントに子供たちからプレゼントされた柴犬「愛ちゃん」との交友噺。子犬の観察が行き届いて上手に表現されている。
随筆「在米半世紀の回想録(その七−B) 井川齋
作者の回想録。今回も力作で、作者21才前後、日本にいる母親の死までの話。
ノンフィクション「ある国際結婚(その三)」 清水克子
人生を見つめ直している作者の回想録。
随筆「古典とクラシック」 和山太郎
沖縄三線の教え方を述べ、アメリカでの西洋音楽の教え方との比較して非合理的だと言う。後継者の育成問題も絡めて「時代に沿った教え方に改善していかなければいけないのでは」と述べている。
私小説「インディアン サマー(六)」 杉田廣海
膵臓の手術を受けた私は職を得ようと、ビバリーヒルズでの住み込みクックの募集に応じた。田村という男に邸に案内されて、そこで働く人たちを紹介される。
文芸誌 in USA 新植林 <金田>
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