「文学横浜の会」

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2013年12月11日[掲載]


「LINEと子供世界」

最近ITに関して思う事がある。
我が家の子供はいま中学3年生、受験を控えて現在試験勉強まっただ中である。 そのはずなのだが、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の方が重要らしい。 長い時は、1日3時間でも4時間でもスマホ片手に熱中している。

LINE登録者が全世界で3億人を超えたらしい。 LINEを運営するLINE鰍ナは2年後には全世界で5億人を超えるという目標を立てている。

そもそもSNSとは何だろう?
「人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型の会員制のサービスと定義される。 あるいはそういったサービスを提供するウェブサイトも含まれる。 ソーシャル・ネットワーキング・サービスの主目的は、人と人とのコミュニケーションにある。 以前は、人の繋がりを重視して「既存の参加者からの招待がないと参加できない」 招待制のシステムになっているサービスが多かったが、最近は登録制のソーシャル・ネットワーキング・サービスが 多くなっている。(ウィキペディアより)」

私自身もLINEを使用している。
しかし、やっても日に10分、20分だろう。
どうして3時間も4時間もやっていられるのだろう。
子供に聞いてみたところ、グループが複数あるためとの答えが返ってきた。

つまりこういうことらしい。
クラスの仲間、部活の仲間、塾の仲間etc
延べで言うと、60名~100名の仲間がいるらしい。
最近問題になっているのが、『既読機能によるトラブル』。
読んでも返事を返していなかったら
「読んだんなら返事かえしてよ」
読まなかったら
「なんで読んでくれないの~」
どっちにしても蟻地獄というやつ。

こんなに面倒くさい事なら止めてしまえばいいと思うのだが、思春期の子供にはそういう選択肢は 毛頭ないらしい。

となってくるとどうやって付き合っていけばいいのかという事である。 仲間内にあらかじめ面と向かって「LINE返せなかったらごめんね」とか「その日のうちに読めないかもしれない」 を言っておけばいいのではないだろうか?
断っておきながら、それでも悪口を言われてしまうのだったらしょうがない。

社会に出たら、上司の誘いやら取引先との付き合いで嫌がうえでも意にそぐわない事を強いられる。 しかし、子供のうちから周りの視線や言葉に怯え、愛想笑いを浮かべる事を覚える必要はないと思うのだが。 自分がしっかり物申すことができる人間であれば、わが子に胸を張って言えるところだろうが、できないだけに ジレンマがどうしても残ってしまうのである。

13/12.10

 遠藤 大志


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