セシル・ポロム・パロムの3人は試練の山に来ていた・・・目的はパラディンになる為・・・


「セシルさん、あなた一度だけここに来たようですわね。」
ポロムが暗黒騎士・セシルに言った。

「えっ!?そんな記憶は無いけど・・・」

「けど、あんちゃん確かに来てるはずだぜ。ここにその証があるんだぜ。」
パロムが7号目にあった、石碑を見て言う。

「嘘・・・ええっと、「登山者リスト、修行者についてだって!?」」
セシルが驚いた表情で言う。

「そうそう、登った者を勝手に刻み込むのですわ。そこの大分上・・・セシルさんと・・・」

「セシル・リディア!?同姓同名だよ、きっと。」
セシルが他人だと豪語した。

「どうして?」

「僕の知ってる方のリディアはまだ7歳なんだ・・・10年前に登るなんて、不可能だよ。」


「そうだな、あんちゃんの恋人だと思ってびびったぜ。」

ポカッ

「そういう事じゃないでしょ、パロム。」



はてさて、試練の山の石碑に書いてあった登山者リストにあったセシル・リディアの名前・・・


どうしてそうなったかはこの時点ではセシルが知る由も無かった・・・




そして、幻獣界では・・・・・




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「アスラ様、言ってまいります。」
セシル達と出会う2週間前、幻獣界では壮大なプロジェクトが行われていた。

「しっかりと、一発決めて来るのですよ。この薬剤を持って行きなさい。」
アスラがリディアに薬剤を投げ渡す。

そう、それは本当に成功するかどうか・・・

「次に会った時に完璧に転向出来るようにな。」
成功すれば、今後の発展に大いに繋がる使命であった。


(いざ!!10年前へ!!)
色々な理由で、10年前にリディアは1週間の旅行をする事となったのである。

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「ふう・・・ここはどうやらセシルお兄ちゃんが言ってたバロン城のようね。10年も前だからしょうがないか。」
リディアは10年前のバロン城近くの木陰に姿を現した。

今回のミッションは・・・インプリンティング(すりこみ現象)である。

「ちょっとすみませんが、この近くにセシル=ハーヴィって子、いません?」
早速城の門番にリディアは突撃インタビュー(?)をした。

「セシル・・・ですか?ああ、それなら今は城を出て子供達と遊んでいるんじゃないかな・・・」
門番は親切で、リディアにセシル達が遊んでる所まで教えてくれました・・・

「ありがとう、早速行ってみるわ!!」

(あれ?あんな人バロンにいなかったような・・・ま、可愛かったし。)
門番は首を傾げた。緑色の髪の持ち主はこのバロンでは結構少ない・・・が、あの少女については顔に見覚えが全く無いのだ。


「ここね・・・」
リディアが子供達の遊び場を見つけたのは10分後。そこでは子供達30人が元気よく遊んでいたのだった。

(さぁてと・・・)


「東〜〜ローザ〜〜海〜〜ローザ〜〜海〜〜!!」

「!?」
リディアが振り向くと、そこでは相撲・・・金髪の少女が蹲踞(力士がやるアレ)をしていた。

「西〜〜カイン〜〜山〜〜カイン〜〜山〜〜!!」
そして、同じく金髪の青年カインを見つけたが、この時点ではリディアはあまりよく覚えていなかった。

「見合って見合って〜〜・・・・はっけよ〜〜い、残った!!」
そして、審判・・・他の子達に見られない銀色の髪をなびかせ、カインとローザの士気を高める。

(ターゲット確認)

「えいっ!!」

パチパチパチパチ・・・

「うぉ!?」
ローザの豪快な突っ張りがカインの喉を捕らえた。そして、そのまま土俵を超えてしまい・・・

「ローザ〜海〜の勝ちい〜〜〜」
銀髪の少年が軍配をローザに上げる。ローザは余裕の笑みで蹲踞をしていた。

「今場所も横綱はローザかぁ・・・」
少年が呟く・・・

「ローザ、ナイスファイトだったね。」
セシルが汗をかいたローザにタオルを渡す。

「セシル・・・大関のカインに早く勝ってね♪」

「う、うん・・・」

「そこでいちゃいちゃするな。それに俺はまだローザ以外に負けた事は無いぞ!!」
この話から、ローザが相撲はナンバー1らしい。

「じゃ、そろそろ帰ろうか・・・」

「わーい、夕飯夕飯!!」

(どうやら終わったようね・・・)
何時の間にか近くにあった木の上から覗いていたリディアが木を降りる。


「じゃ〜ね、また明日。」

「また明日ね〜〜」
「じゃな〜〜」

(チャーンス♪セシルが1人!!)

カインとローザは帰り道が一緒なのだが、セシルだけが城に帰る為に道が違うのだ。

リディアに絶好のチャンスが訪れた。だが、セシルを城の前で止めるか中に入ってから止めるか・・・ではなく、

(突撃〜〜!!)
速攻でセシルに近づくリディアであった。

「ねえ・・・そこの君。」
恐る恐るセシルに声を掛けてみる。

「ん・・・何か用?」
銀髪少年セシルがリディアの方向を振り向いた。

(くぅぅぅっ。可愛い〜〜)
「お姉ちゃんねえ、お城に用があるんだけど。連れて行ってくれないかなぁ?」

「もしかして、お姉ちゃんは僕の家庭教師?」
セシルの目が輝いた。どうやら、バロンには学校制度が無いようだ。だから昼間に子供達が遊んで・・・昔から勉強は親が教える物だとも言われた事もあるので、

「えっ!?・・・そ、そうよ。お姉ちゃん、今日付けでセシル君の家庭教師をする事になったの。よろしくね。」

「うん、こちらこそよろしく。」

「じゃ、手を繋ごうか。」

「えっ!?・・・いいよ。」
セシルがリディアと手を繋ぐ。

こうして、2人はバロン城へと赴いたのである。




バロン城・・・


「うむ・・・おかしいな・・・家庭教師は確か来週来るはずだったのだが・・・」
リディアがバロン王との交渉をしていた。バロン王はしきりに首を傾げていたが、

「きっと、配置ミスでしょう。せっかくですから、1週間私がやってみるというのは?お代はいりませんから・・・」
リディアの「この家庭教師はお金目的に教えてるのではないのだな。」と好感を持たせる為の1芝居である。

「そうだな・・・では、セシルの事をよろしく頼みますぞ!!」

「はい。全身全霊を持って頑張ります。」
リディア、バロン王の説得に成功!!

「だが、ポケットに入っていた薬は一体・・・何なんだ?魔術使いに調べさせて毒は無い事は分かっているが・・・」
バロン王はアスラから貰った薬の事を聞いた。

「それは・・・胃薬です。私、小さい時から胃もたれが何度もあったので・・・」
よく食べ、よく寝て、よく遊びの3原則をずっと守り続けたリディアだが・・・嘘は付きようである。



そして、ついに塔・・・セシルの自室へ辿り着いたのであった。


「セ〜シ〜ル〜君。」
階段を上って少し息が上がっているリディア。

「先生・・・息が上がってるんじゃないの?」

「う〜ん、全然。じゃ、早速授業を始める前に・・・君の事聞いておかなくちゃ。」

「そうだよね。」

「ちなみに、今度から私の事を先生とは呼ばず、リディアお姉ちゃんって呼んでくれない?」

「分かったよ。リディアお姉ちゃん。」
聞き分けがいいセシル。

「で、セシル君の家族構成は?」

「家族は・・・王様1人なんだ。僕、王様に拾われて育ってったから・・・」
セシルが暗い顔をする。

「そう・・・(まずいわ、セシルを傷付けちゃった!!)」

「だったら、今度は僕から行くよ・・・お姉ちゃんのお母さんの事知りたいな。」

「えっ!?」

「僕、母親が誰なのか知らないから・・・母親って、どんな物か知りたいんだ。」

「そう・・・私の母親はね・・・もうこの世にはいないの。」
現実には10年前なのでリディアの母親は存在するが、大人になったリディアの母親がいないのは事実である。

「何で?」

「そう・・・あれは確か10年前・・・私の住んでいる町に2人の青年がお母さんのドラゴンを倒しちゃったの。お母さんはそのまま息を引き取って・・・」

「その悪党、一体誰なんだろう。酷い事するね。」
セシルが同調してくれた。

(あなたよ・・・あなた・・・)
「そうね。」
(それはあなたよ、セシル。)と突っ込みたくなったリディア。




「でさぁ・・・」

「そう、それはよかったわねぇ・・・」

「それで・・・」

「お姉ちゃんだって、それ位出来るわよ」

「凄いや。」




こうして、勉強時間は刻々と過ぎたのであった。


「もう寝る時間だ。」
セシルが柱に掛けてあった時計を見て布団に潜ろうとする。

(私もそろそろ町で宿屋を・・・ここで寝を共に出来るかも。)
リディアの狡猾さが一時的にアップする。

「ねえ・・・お姉ちゃんが添い寝してあげようか・・・」

「!?いいよ・・・」
セシルが布団に隠れる。

「そんな事言わないで・・・お姉ちゃん、今日泊まる所まだ決めてないんだから。」

「・・・いいの?」
セシルが布団から顔を少しだす。

「セシル君がいいなら・・・ね」

「・・・」
セシルが無言で頷いた。

(ヒットォォォォォ!!)
「じゃ、ちょっと狭いかもしれないけど、入るわね。」
心の中でガッツポーズをして、リディアはパジャマに着替えてセシルのいる布団に入り込んだ。

「暖かい・・・」
セシルとリディアが密着した状態になる・・・

「こうすると、秋だけど寒くないね。セシル君」
お構い無しに体を擦り付けるリディア。

「うわ・・・ちょっと・・・」
セシルが少し焦った口調になる。

「可愛い。そんなにお姉ちゃんの添い寝が好き?」

「・・・zzz」
セシルは恥ずかしいので速攻で眠りの境地に付いたのである。

「ありゃ?寝ちゃったの・・・」
(残念、でもまだ5日ある・・・)
結局、2人は30分も立たずに寝息を立てる事となる。









「・・・」

「・・・うっ・・・うっ・・・」

「?」

「うぅぅぅ・・・」

「セシル・・・」
(セシル・・・なの?)
夜、何かの声で目が覚めてしまったリディアは布団を捲って見る・・・

「うぅぅぅぅ・・・・ひっく・・・」
セシルが寝ながらにして嗚咽を漏らして泣いているではないか。

(セシル・・・母親が恋しいんだね。)
思わずセシルの顔を大きくなった胸に引き寄せていた。物心付いてしばらくの間は母親がいたリディアであったが、物心付く以前から母親がいなかったセシルに母親への思いがあるのが痛いほどよく分かった。

「ううう・・・」
セシルの嗚咽が次第に大きくなっていく・・・

(泣かないで・・・)
背中を摩り、少しでも嗚咽を止めようと必死だ。

「・・・」

(よかった・・・泣き止んだ。少し犠牲があったけど。)
「ふぅ。」
セシルがどうにか泣き止んだので、ほっと一息。リディアのパジャマの胸辺りに涙で濡れた後が残ったものの・・・



2日目・・・

朝早く(7時半)から、リディアとセシルは勉強に奮闘中であった。

「セシル君・・・つまり、ここは仮定法を使って当てはめて・・・そうそう。」
(セシルって確か11なのに・・・私、これ8歳になってすぐやらされたわよ。)
アスラに強烈なアドバンストを仕込まれたリディアにとって、セシルの解いている問題は朝飯前であった。


「ふむ・・・セシルは早速効果が現れているようだな・・・」
リディアの教えた単元のテストは全て解けていたのだ。バロン王が不正が無いか調べる・・・

「セシル君の場合、飲み込みが元から早い方ですね。」

「あい、分かった。では、セシルに町を案内させる事を許可しよう。」

「ありがとうございます。」

「ではセシル・・・しっかりと先生を施設等へ案内するのだぞ。」

「はい、陛下・・・先生、行こう。」
セシルがリディアの手を引っ張った。

「え・・え・・、ええ。」
(この時は、セシルはまだ元気あふれてるわ・・・一体、どうしたらあんなに性格が変わるのか。)



町・・・

「セシル君・・・さっきから、誰かがジロジロあなたを見てるわよ。」
リディアは金髪の少女が先程からセシルを尾行していた。

「えっ!?気のせいでしょ、リディアお姉ちゃん。」

「そう・・・(もしかして、ローザ!?)」
リディアが金髪の少女を睨み付けてみた。すると少女は少し怯えながら近くの店へ入って行った。

「どうしたの?そんな怖い顔して・・・」

「へ?・・・気のせいよ、気のせい。そうね・・・この格好じゃ何だから・・・」
戦闘用の厚手の服と魔法の力で防御が増すクローク(両方とも緑)のみでこっちへ来てしまった・・・森の中では迷彩として役立つが、町の中だと結構目立ってしまう。

「大きな洋裁店だね・・・こっち、こっち。」

と、セシルが連れて来たのは町の中央にある人気の服屋であった。

「そう・・・」
店内に入ろうとしたが、そこは激しいバーゲンで合戦中であった。人ごみが多すぎて入れない。

「あらら・・・結構混んでるみたい。違う所ってない?」

「後あるのは・・・西にある服屋で、僕の親友が時々バイトしている所なんだ。」


「はい、いらっしゃい・・・何だ、セシルかよ・・・おい、そこにいる女は誰だ?」
店内で金髪の少年がセシル達に進め始めた。

「カイン・・・僕の家庭教師さ。」


「何だ・・・てっきりお前の新しい彼女かと思ったぞ。それなら俺はローザと・・・」
アルバイター・カインは舌打ちをした。

「おいおい・・・」

「で、今この服じゃ流石に目立つから着替えを買いに来た訳。」

「成る程な・・・しょうがない、防御を考えてかつコーディネイトしてみるか。」

「凄いわね、この子。」

「カインはルックスだけは抜群なんだ。」

「おい、聞こえてるのだが・・・」
カインにはその話まる聞こえであった。


そして20分後、試着室から出て来たリディアが来ていたのは、青のジーンズ・白のキャミソール・緑のクロークはそのままに、黄色の帽子までセットしてみた。

「どう?セシル君・・・」

「どっかで見た事のあるような・・・」

「気にするな、悪いなら、もうちょっと考えがあるぞ。」

「じゃ、とりあえず着て見るわ。」

んでもって10分後、リディアが再度試着室から出た時は、赤のスカート・赤のコート・紫の帽子の赤尽くしであった。

「分かった。それって・・・」

「セシル・・・まあいい、どっちがいいのかはあんた自身が決めてくれ・・・」

「ええっと・・・じゃ、青の方。帽子無しで。」

「そうか・・・全部で600だな。」

「高い。高いよ!!」
カインのぼったくりをセシルがブーイングする。

「そうなの?」
幻獣界で長年生活したリディアの金銭感覚は崩れていた。

「なら・・・凄い物を見せてくれたらな。」

「凄い物・・・エッチね。」
ちょっとあらぬ事を想像したリディアである。

「そういう訳ではない。俺は黒魔法をあまり見た事がないので、出来るならミシディアに俺を連れてってくれ。そうしたら半額にしても・・・」

「黒魔法・・・私、使えるんだけど。」

「何!?だったら外で見せてくれ!!」

「いいわよ。」

「ええ!?先生黒魔法使えるの!?」

「言ってなかったっけ?」
5年も修行漬けになれば、それ位は出来ると?

「じゃ、俺ちょっと行って来る。」

「いくら儲かった分の半分リターンだからって、そんなにたくっちゃ駄目だぞ。」
店長に窘められたカイン。

こうして、黒魔法を見たいカインを引き連れ、セシルとリディアは公園までやって来たのだった。


「俺、近くで黒魔法を見るのは初めてだから。」

「僕はミシディアに行った事があるから・・・」

「じゃ、行くわよ〜。」
公園にある噴水の前で立ち止まったリディア。

「どきどき・・・」

「わくわく・・・」
セシルとカインはその様子を見て楽しんでいた。

「ブリザド!!」




「見事に凍っちゃった。」
セシルは噴水が凍ったのにびっくりしていた。

「すげえ・・・」
カインも2の口が出なかった。

「どう、お姉ちゃん凄いでしょ?」
あえてセシルの方を振り向き、Vサインをするリディア。これは幼児期にセシルの目の前でやったそれと同じであった。

「ああ、約束だ。300ギルに負けといておくさ。」

「ありがと〜。」

「うわ!?もう昼だし・・・」
セシルが公園の時計を見ると既に正午過ぎ、

「今度は、食事付き合って貰おうかな〜?」

「じゃ、僕がいいパン屋を教えるよ。」

「俺も行くぞ。」

こうして、3人は有名なパン屋へ行ったのである。

そして、それを尾行している金髪の少女曰く、

「何!?あの女、私のセシルを・・・絶対に許さないんだからぁ!!このローザ=ファレル様が引導を渡してあげるわ。」



「流石はトロイアンブレッドのチョコボ騎兵パンカレー味(サラディンの大進軍キャンペーン中)だ。」


「へえ、これが今はやりのパンね・・・」
リディアはカレーパンを食べたのは3年前、アスラ特製であった。

「いつもこれ食うんだよな・・・金が無い時はサラディン様と叫んだものだ。」
カインもしみじみとしながらもカレーパンを頬張る。

「さて・・・空腹も満たされた事だし、今度は遊ぶか。」

「遊ぶって・・・何の?」

「戦争ごっこ。」

(戦争ごっこ・・・私もやったわ。)

「セシルぅ〜。」
ここでさっきまでつけていた金髪の少女が間合いを一気に縮めて来た。

「やぁ、ローザ。今から戦争ごっこするんだけど、やらない?」

「やるわよ。じゃあ私セシルと組んだ〜。」

「な・・・」
カインとリディアが有無を言わさずローザはセシルと組む事となった。

「じゃ、俺はセシルの家庭教師と組む訳か・・・」

「お互いの利益の為に頑張りましょ。」

「ん・・・家庭教師なのに、実はセシルをゲットしようとたくらんでいるな?」

「分かる?私、まだ16だから十分セシル君をゲット出来るわよ。」

「うぉ!?家庭教師で16・・・十分若いから頑張れ、応援するぞ。」

ここに秘密の裏約束がカインとリディアで初めて結ばれた事となる。未来になっても時々秘密の裏約束は続くのだが・・・

こうして、カイン・リディアvsセシル・ローザの戦争ごっこは開戦されたのである。

ルールは簡単、1時間町の子供や青年達を集め、そして擬似戦争をするのである。集まった子供達が敵陣の旗を奪って自軍へ持って来たらその時点で勝負あり。ちなみに、この戦争ごっこは昔からバロンの子供達に広がっており、10歳の子が開戦を宣言して、暇なら18歳位の少年とかも召集出来るのである。


こうして、軍勢が集まった。


カイン軍・・・19
セシル軍・・・95



「すまない。俺、いつも17〜8人しか召集出来ないから勝てないんだな。」
セシルやローザがいつも仕官生クラスの人員約30をとってしまうのだった。

「大丈夫よ。1人で4人倒すって意気込めば。」
リディアがカインを励ましていた。

「姐さん、凄い自信だね・・・」
カイン側の少年(8)はリディアの自信を少し不思議に思っていた。

「魔法使いはこっちが5・・・相手は50・・・圧倒的不利だ。」
黒魔導師見習(15)は敵の白魔導師が多い事に危機感を抱く。この前戦った時はカイン軍の半数が病院送りにされたのだ。

「いいえ、私を含めて6よ。」




「これだけ揃えば勝ちは当然ね。ホーッホッホッホ。」
ローザの親のコネで白魔導師20人(18歳)を連れて来たのだ。

「ははは、カインに何か悪い気がするよ。」

「こっちが先制で白魔法封じをしちゃえば勝ちじゃない。」

「でも、先生にはあまり攻撃しないように言ってよね。」
セシルがリディアに手加減をしろと言う。

「分かったわよ。」

「いつものか・・・これで始まって以来、100連勝確定だな。」
白魔導師(18)は既に勝利の余韻に浸っていた。

「サイレスラッシュがある限り、我がセシル軍に負け無し・・・か。」
黒魔導師(18)は言った。


カインのチームの平均年齢12に対し、セシルのチームの平均年齢は・・・16である。


そして、カインとセシルにより、開戦が宣言されたのだった。

「お願い、10秒時間を稼いで!!いきなり奥の手でいくから・・・」
カイン軍、副隊長のリディアが指示を飛ばす。

「了解。」
少年(12)は言った。

だが、セシル軍は

(9・00)

「全員、いつもの!!」
ローザの一声で、

(8・00)

「「「「「「「「「「「「「サイレス!!」」」」」」」」」」」」」
20人による一斉のサイレス攻撃が起こった。

「ファイ・・くそぉ!!」

「呪文をやられたぁ!!」

(7・00)

カイン軍の魔導師達は魔法を封じられてしまったのだ。

(6・00)

「黒魔導師隊・一斉にブリザド!!」

(5・00)

「ぐわぁぁぁぁ」

(4・00)

「うわぁぁぁぁ」

(3・00)

「体が・・・」

(2・00)

カイン軍の9割方が戦闘不能になった。

残ったのは・・・

(1・00)

「・・・・・せよ!!」
詠唱中のリディア、

「サイレスを受けて、何故!?」
セシル軍の旗取りが動揺した。

「フッ・・・また負けて、99連敗か・・・」

「よし、出来たわ!!フレア!!」
リディアが両手を前に突き出した。

そして、セシル軍の前衛から中衛・後衛の一部を核の爆発が襲う。

「フレア・・・だと?」
白魔導師見習(16)が呟いた。

「あの、賢者でさえも使うのに数十年は必要とされている」

「核融合魔法、フレア・・・」

「防御無視の・・・」


ズガガガガガガガガガガガァン!!


シュウゥゥゥゥゥゥ・・・

セシル軍の魔導師全員はぶっ倒れた。全員倒れれば、回復のしようがない。



「嘘・・・そんなの嘘よ!?」

「ローザ・・・こりゃ敗北を認めるしかないよ。次やられたら本当に僕達の命は・・・」

「分かったわ。カイン、あなたの勝ちよ。」


こうして、戦争は12秒、リディアのフレア1発によって幕を閉じたのであった。


「おっしゃ〜!!」
カインが初勝利のあまりの嬉しさにガッツポーズ

「ま、今のは手加減したんだけどね。皆怪我している位だから・・・」
リディア、セシル軍の白魔導師を枝で突っついたが反応が見られない。




「それにしても、リディアお姉ちゃんの魔法って凄いね〜。」
夜、勉強時間になってもセシルは驚きが隠せなかった。バロンでも結構高位の魔導師を一撃で全滅させる程の実力を持っているとは・・・

「え〜、あれでも手加減した方だよ。本当なら隕石を落とそうかと思ったけど・・・」

「もっと凄いのあるの!?」

「でも、それはまた今度〜」

「そうだよね・・・町が壊れちゃうもんね。」
戦争をした所が広い空き地だった為、家屋の被害が無かったのがせめてもの救いである。

「でさ、明日から一緒に修学旅行に行かない?」

「行くって・・・僕と2人で?」

「そうよ。2泊3日だけでどれだけバロン王にセシルが成長したかを見てもらいたいしね。」

「うぅぅぅぅ・・・」
セシルは悩んだ。3日間カインとローザと遊べなくなる・・・

「それに・・・旅行の間だけならあなたのママになってあげられるしね。」

「!?・・・・母さんになってくれるの?」

「そうよ。」

「・・・・」
(僕には母さんがいない・・・)
セシルが考え込んだ。

「どう?」

「僕、頑張って修学旅行するよ。」

「決まりね。じゃ、今日は夜遅いから寝ましょ。・・・悪いけど、今日も一緒でいい?」

「うん。」

こうして、2人は1つの布団の中、ぬくぬくと夜を過ごしたのである。



朝5時半頃・・・

「・・・むむ、」
朝で一番早起きなバロン王が先生・リディアが使っているお客様使用の寝室を少し空けてみた。理由は礼儀正しいかどうか・・・

「・・・・」
(いない・・・これは一体・・・)
だが、リディアが寝ているはずの部屋に・・・いなかった。

「ううむ、もしかしたら朝から猛特訓か・・・関心、関心。せっかくだからコーヒーを持っていくか。」
バロン王はセシルの部屋へ温かいコーヒーを持って行く事にした。

「よし、これで大丈夫。」
バロン王の手には先生とセシル用のコーヒー(砂糖無し)が盛られていた。


2分後、バロン王はセシルがいる塔の2階に・・・

「リディア先生、セシル・・・よく頑張って・・・あや?」
バロン王、ついにセシルの部屋に到着・・・しかし、セシル達は机にいない。あるのはベットの膨らみ・・・

(はて、セシルは寝ているのか・・・少しがっかり。だが、何か少し布団が膨らみすぎではないか?)
布団が膨らんでいるのに気付いたバロン王、セシルを起こさないようにと慎重に布団を開いてみる。

(!?)
そこで見たのは、先生であるはずのリディアがセシルを抱きしめて眠っている所であった。服の胸の辺りが濡れているのは、セシルが今日もまた泣いた為である。

(これは・・・義理の父親としてどうする訳であろうか?)
少しだけ、考えてしまうバロン王。このままにすべきかそれとも先生に「いくら授業が終わったからって、生徒の布団で一緒に寝るのはどうかと思いますよ。」とお客様専用の寝室に戻すべきか・・・

「母さん・・・温かい・・・」
リディアの胸元でセシルの寝言が聞こえた。

(ゲフッ・・・辛い・・・)
バロン王、セシルの寝言に凄いダメージを受けた。

(セシルにとって、この先生はもしかしたら救世主になるかもしれないな。)
結局、何も見てませんって顔をしてバロン王は塔を降り始めたのであった。



3日目・・・


「という訳で、セシル君の学力向上を目的として、試練の山で勉強をしたいのです。」


「そうか・・・セシルの友達は私から言っておこう。」
明け方の事情を知っているバロン王が断るわけなかったのである。


実は、セシルを1人占めする為の・・・


こうして、2人は試練の山で勉強をする事となったのだ。


「うわぁ・・・結界の炎だ・・・」

「どいてて・・・ブリザド!!」
リディアのブリザドで結界の炎は消えた。

「さあ、行きましょ。」

「う、うん・・・」


そして、夕方になってセシル達は頂上の聖なる小屋に辿り着いたのである。この聖なる小屋には途中で出会ったゾンビ・ソウル・骸骨・リリス等の不浄な存在を寄せ付けない結界が張られているのである。中は涌き水が桶に溜まるようになっている

「今日は疲れたから勉強は明日からにしようか?」

「うん、走りすぎで疲れちゃった。」

4時間ぶっ通しで、2人は走り続けた上、リディアはゾンビを蹴散らす為に魔法を使ってヘトヘトなのだ。

「一応、水があるから・・・お風呂が出来るわね。」
外(結界の中の)、近くに岩風呂専用の場所があったので、水を入れ、ファイアで温泉を作ったのだ。大きさは4人が入れるくらいの大きさ。

「中は暖かいからね。」
結界の中は20度に保たれている。結界の外は山の頂上だけあって、マイナス5度であるのだが・・・

「じゃ、早速・・・」
服を脱ぎ、タオル1枚で身を隠すリディア。風呂に入り込む。

ドボーン・・・

「僕は後で入るから・・・先生はゆっくり浸かっててよ。」

「何遠慮してるのよ・・・一緒に入るのよ。」
セシルを大人の魅力(?)で誘う・・・作戦である。

「そんな!?いいよ・・・・」

(ふふふ、困ってる困ってる。)
「どうしたの?」
風呂から上がったリディアが何も隠さずにセシルの目の前に現れる。

「うわ!?」
セシルが慌てて目を隠した。

「ほら・・・脱いで・・・脱いでくれないなら、私が脱がすまでよ!!」
リディア、素早くセシルのズボンを脱がした。

「入る、入るから・・・脱がすのはやめて〜」



そして、セシルはタオル1枚で大事な所を隠してリディアのいる風呂に入ったのである。

「どう・・・女の人と初めてお風呂入った感想は?」

「・・・」
セシルの顔が赤くなる。

「黙ってないで・・・」

「うん・・・でも、いいのかな?」

「大丈夫よ。ローザちゃん・・・だったっけ?に言われたら、親子と一緒に旅行に行っていたで済ませればいいの。」

「・・・」

「そう、だったらお姉ちゃんがセシルを男にしてあげる、母親としてね。」
リディアが少し離れぎみで浸かっているセシルに近寄る。

「!?」

「大丈夫、お姉ちゃんに全て任せて・・・」

ぎゅ・・・

「うわ!?」

「うわぁ、セシルのって少し大きい。」
リディアがセシルの大事な所を指で摘んだのである。

「駄目だよ。お姉ちゃん!!」

「約束でしょ。この旅行中は母さんって呼んで。」

「うっ・・・母さん。」

「こんなに大きいなんて・・・母さんの体を見て、そんなに母さんが好きなの?それだったらサービスしちゃうわよ。」
セシルを抱き寄せてみる。

「うわぁ・・・」
セシルの胸元にリディアの大きな胸が当たる・・・

「あら・・・ますます大きくなっちゃったのね。いけない子。」
抱きしめ、体をセシルに擦り付けた。

「駄目・・・駄目ぇぇぇぇ!!」

「あら?おちんちんがびくびくしてる・・・セシル、お風呂の中で感じちゃったのね。」
セシルの精が見えないのであえて怒らない。

「ごめん・・・」
セシルが謝る。

「もうちょっと抱き合って浸かりましょ。」

「うん。」

風呂の中で抱き合う2人・・・それを見ていたのは、結界の外をうろうろしているゾンビ達であった。



4日目・・・

「セシル・・・そこは下方置換を使って集めるの。」

「あ、そっか・・・」

「あ・・・駄目駄目。そこは微分を使って求めるのよ。」

「微分って確か・・・」

「ごめんごめん。微分は17歳だものね。」

「でもお姉ちゃんは何で知ってるの?確か16でしょ。」

「そうだけど・・・私の場合、授業早かったから。」

「ふぅん。」

朝から勉強をしている2人。もう6時間はこの状態が続いているのだ。


「さてと・・・これで勉強終わり。じゃ、ミシディアで今日は一晩しましょ。」

「そうだね。」

帰りはリディアのデジョンで一瞬にして山の入り口まで戻った。


夕方・・・チョコボを飛ばして2人はミシディアに帰って来た。

「山彦草と・・・」
道具屋にて、リディアは薬を選んでいた。

「母さんにこれあげる。」
と、セシルがリディアに赤い髪止めを渡した。

「これは?」

「あっちのアクセサリー店で売ってたんだ。」

「親孝行な子ね・・・」
知らぬ間に、リディアはセシルの頭を撫でていた。

「えへへ。」

「じゃ、そろそろ宿屋に行きましょ。」

「分かった。」

2人は手を繋いで宿屋へ向かって歩き始めた。


「宿帳に記入お願いします。」
宿の人がセシルに宿帳を渡した。

「ええっと・・」
セシルが関係の所を教師と生徒と書こうとしていたので、

「駄目よセシル!!親子って書かなきゃ。」

「は〜い。」

そして、リディアの所に母、セシルの所に長男と書いて宿の人に返した所。

「あの〜・・・親子には見えないのですが、」

「まあ・・・」

「セシルと私は血の繋がった正真正銘の親子です!!」
リディアが少し凄みを効かせて宿の人に言った。

「!?」
セシルが今度はその発言に驚いてしまう。

「は、はい。では部屋の鍵です。」
鍵を渡して宿の人は奥へ行った。

「母さん・・・いいの?あんな嘘ついちゃって・・・」

「今回の旅行の本当の目的は、セシルが母親という者をどう考えるかという重要な意味も含めてるの。」

「そうだったの!?だったら・・・」
(年の所・・・16じゃなくて26に鯖読みすれば・・・先生も少しお茶目なんだな。)
何て思ったりするセシルであった。



「今日も疲れた〜。」
風呂を出て、浴衣姿になったセシルがベットに倒れる。

「そりゃそうよ。10時間も勉強すれば。」
同じく、浴衣姿で緑の髪をタオルで拭いているリディアもベットに横になる。

「それにしても、あのスピードは凄かった。」

「でも、頭に入ったでしょ。」

「うん。」

「今日はご褒美をあげようかと思ってさ・・・」

「何?」
ご褒美と聞くと、少し嬉しくなるセシル。

「布団を持ってこっちに来て・・・」

「え!?」
と思いつつも、ここ3日間一緒に寝ていたので少しは抵抗が少なくなったのか?セシルが布団を持ってリディアの所へ来る。

「この薬を飲んで・・・と。」
アスラ様から貰った薬を飲む。

「どうするの?」

「これでOK。セシル、布団を持って私の布団の中に来て・・・」

「うん・・・」
セシルがリディアの布団の中に入る。

「温かい?」

「温かい。」

「そろそろね・・・」
リディアが浴衣を脱ぎ始める。

「駄目だよ!?」
セシルが出ようとするが、

「逃がさないんだから・・・」
リディアがセシルを引っ張って出そうとしない。

「出られない・・・」
布団から出ようとするが、リディアの力で封じられているのだ。

「心配しないの。」
既にリディアは浴衣を脱ぎ終え、大きな胸とくびれた腰をセシルの前に見せ付けていた。

「諦めるよ・・・で、僕はどうしたらいいの?」

「胸の先っちょを吸って頂戴。」

「・・・うん。」
リディアの胸の先端に口付けをするセシル。

「あん・・・」

「ご、ごめん。」
リディアが少し喘いだのに、つい抵抗してしまうセシル。

「ちょっと、止めていいって言ってないわよ!!」

「う・・・」

ちゅ・・・ちゅ・・・

「やぁん・・・そう、もっと・・・吸って。」

「う、うん。」
(何か、僕ってこれじゃ赤ん坊だな・・・)
セシルは抵抗しつつも、リディアに言われるがままに胸の先端を吸う。少し大事な所も起っているようだが・・・

「くふぅ・・・来ちゃう・・・来た・・・来たぁ〜♪」

「え、来るって・・・」
先端から口を離した。

ぴゅぴゅぴゅぴゅ・・・

セシルが言い終わる前に、リディアの胸の先端から白い液体がセシルの顔に掛かった。

「!?」

「どうしたの?」

「リディアお姉ちゃん・・・子供いるの!?」

「いないわよ・・・あの薬、乳腺を肥大化して母乳を出やすくするの。」

「そうなんだ・・・」

「感心してないで。セシル・・・私のおっぱい飲んでよ。」

「恥ずかしいよ。」

「大丈夫、布団は2段に掛かってるからプライバシーの保護になってるはずよ。」

「じゃあ・・・もったいないから・・・飲むよ。」
リディアの胸の先端に吸い付くセシル。

ちゅ・・・・ちゅ・・・・ちゅ・・・

「セシル・・・ああん・・・セシルぅ・・・ママ・・・ママのおっぱいもっと飲んでぇぇぇ。」
セシルを抱きしめるリディア。緑の茂みは少し湿り気を帯び始めた。

「・・・」
(美味しい・・・生臭さがあまり感じられない・・・)
セシルの思っていた母乳とリディアの母乳とは違っていた。牛乳より甘く、生臭さが少ない・・・

「ママねぇ・・・セシルの為におっぱい出る体になったのよ。どう、美味しい?」

「うん・・・」
セシルの本音であった。



「こうしてると、本当の親子みたいな気がしない?」

「確かに、そんな感じはする。」


「魔法力を母乳に変換してるから、半日なんて私の力なら軽い軽い。」

「でも、どうやらさっき飲んだので僕の方が限界なんだけど・・・」
セシルの大事な所は凄く大きくなっていた。

「いいのよ、出しても・・・精力剤のような物だから。」


「うわぁぁぁぁ!!」
セシルが絶頂に達した。だが、セシルの男は白濁を放たなかった。

「さて、感じたら飲まなきゃね?」

「はい、頂きます・・・」


こうして、1時間リディアがセシルに授乳した所で2人とも眠りに着いたである。



5日目・・・


2人はミシディアの宿・・・で朝を迎える。もちろん、裸で抱き合ったままであったが・・・



「昨日は凄かったわ。ママ初めて感じちゃった♪」

「そうなの?僕もだよ。」

「これは、ママとセシルだけの秘密の約束よ。」

「うん。」

「さて、チェックアウトしなきゃ。」

2人は服を着替え、代金を払おうとした。


「270ギルです。」
宿の人は言った。

「ええ、270ギルだって!?確かここって200ギルのは・・・」

「いいの。払います・・・」
リディアが財布から270ギルを突き付ける。

「ありがとうございました〜」


「いいの、母さん?多く払っちゃって?」

「そうじゃないと、ママとセシルの秘密がばれちゃうかもしれないじゃない・・・それに、あの70ギルは汚した分なのよ。ママとセシルが親子の愛を感じた場所代としては安いものよ。」
70ギルを多めに払ったのは秘密と施設設備費もあったのだ。

「短かったね・・・」

「カインやローザに会えるんだから気にしないの。」

2人はイビルゲートを踏み、一路バロンへ・・・


昼頃・・・セシルはカインとローザに帰って来た事を告げた。

「セシル、会いたかったわ。2日の間、何をしてたの?」
ローザが速攻セシルに抱き付く。カインとリディアは少し顔を背けた。

「ちょっと、勉強を・・・ねぇ、先生。」

「そうよ。セシル君は勉強熱心で今まで教えた子の中で一番の出来だったわ。」
リディアは生まれてこの方勉強を教えたのはセシルただ1人である。

「あのセシルがなぁ・・・やっぱり、飴と鞭戦術でも使ったのか?大人の魅力で誘惑して・・・ベットで・・・」
カインがセシルに言ったものだから、

「んなわけないでしょが!!」
「げふぅ!?」
怒れるローザの蹴りがカインの腰を捕らえた。



「とりあえず、今日はスマ○ラごっこでもしましょ。」
ローザが提案をする。

「スマ○ラ?」
リディアが興味津々でローザの目を見た。

「そう、スマ○ラこそ全ての武術をマスターした者のみによる遊戯。2チームに分かれて戦うのよ。そして、相手を陣地から落としたら1ポイント・・・落とされた側は1ポイント・・・で、合計ポイントを競うのよ。」


バロン流れるプールより・・・


普段着姿の4人は10メートル四方のプレートに立っていた。高さは約2センチ。不安定な水の上の戦いである。落ちたらずぶ濡れは覚悟した方がいいだろう。

そして、これをやると聞いて子供や大人達250人が集まったのだった。


「私、セシルと組む〜。」
やはり、ローザがセシルと組む事となるはずだった・・・が、

「僕、たまには違うチーム編成がいい。リディア先生、僕と組もう。」

「え、ええ。」
(もしかして・・・昨日の授乳が聞いたのかしら?)
セシルがローザとの組を解消して自分と組んでくれる。リディアにとってそれは転向成功の可能性が出た合図なのだ。

「ちょっとセシル!!」
ローザが少し凄みを効かせて言う。

「俺は別に構わんぞ。」
ローザを窘める。ローザに気があるカインがローザと組む事となった。

「じゃあ、そっちは10のハンデでいいかしら?」

「10のハンデ?」

「相手を10回落としてやっと同点って事だよ。」

「じゃあ、30分1本勝負・・・READY・・・GO!!」
審判の少年の合図で、一斉に戦闘は開始された。


「この、やあ、・・・・何で当たらないの!!」
ローザはリディアに攻撃をしているのだが、当たらない。

「一応、かわす練習とかしてるから・・・」

「なら・・・セシルを落とすまでよ!!」
ローザがターゲットをセシルに変更した。

「そ、それは・・・」
セシルが挟み撃ちにされるのは流石にまずいと思い、何とかローザの気を自分に引かせようとするリディア。


「ほらセシル・・・俺の攻撃が交わせないのか?」

カインのソバットがセシルの腕に重くヒットする。

「くっ・・・1対1じゃ不利か・・・」
当時、カインの方がセシルより強かったのである。

「必殺、旋風脚!!」
カインが高く飛び、セシルの顔に蹴りをかます。

「うぐっ・・・」
セシルはフラフラとよろめき・・・

バシャーン!!

プレートから落ちてしまったのである。

「ああ!?セシル!!」
落ちたのに気付き、動きを止めたリディア。

「隙あり!!」
ローザの渾身の体当たり。

ドスッ・・・

「うっ・・・キャァァァァァァァ!!」

バシャーン・・・

体を見事に捕らえ、モロに食らったリディアの方は飛ばされてプレートから落ちた。

「いいぞ〜!!」

「やれやれ〜!!」
子供達はヤジを飛ばしている。


(まずいわね・・・今何対何?)
水面に落ちたセシルとリディアは作戦を練っていた。

(12対0・・・残りは後24分だよ。)

(そう・・・2分に1人落とせばいいのね?)

(でも、辛いと思うよ・・・ローザは鬼の回避魔だし、カインはローザ程の格闘家じゃないけど僕より強いんだ。)

(なら、俄然本気が出るわ。)

2人は同じ土地で水面から上がった。

「あららららら、大分濡れちゃったようね?」

「えっ・・・きゃ〜!?」
ずぶ濡れで服の中が透けてしまったリディア。胸は突起の部分が濡れて丸見え・・・そう、今日もセシルに飲んでもらおうとブラジャーを着けているのを忘れてしまったのだ。

「あちゃ〜。」
セシルが少し顔を赤らめる。

「見ちゃいや。」
リディア、顔を赤くしつつもセシルの顔を自分の胸に押し付ける。しかも、ローザの方を向いて少しニヤリ。

「!?セシルのエッチ!!」
セシルの男が少し反応しているのに気付いたローザ。

「違うよ、これは先生が・・・」

「セシル・・・ごめん。遠くから見てる人だけだもんね。本気でやるわ!!」
本気の目になった。


そして、セシル達の猛反撃が始まったのだ。

「重い・・・けどぉぉぉ!!」

「ちょ・・・嫌ぁぁぁぁ!?」

リディアがローザを押し倒し、ジャイアントスイングの体制に入ったのである。

「ほら・・・ほら・・・セシル!!」

「分かった。」

「食らえ!!」

カインがセシルを攻撃しようとした時、リディアが回してるローザをカインめがけて投げつけた。

「げはっ!!」

「きゃぁぁぁぁ!!」

ドボーン!!

2人共落とされ、全員が落ちた事となった。

「まだまだぁ!!」
ローザがすぐに立ち上がり、リディアに速攻を仕掛ける。この遊びでは立ち直り後5秒間は攻撃してはいけないのだ。

「ほい・・・その位・・・どうって事無いわよ。5秒経ったから、今度は反撃〜」
ローザの攻撃をブロックする。

ビシッ

ビシッ

「あう!!」
リディアのジャブがローザの顔を襲った。

「○イガーアッパーカット!!」
締めにアッパーをかました。ローザは2メートル吹っ飛び、

ドボシャ・・・・再度水の中である。



こうして、戦った結果・・・・


「0対0。ルール規定によりサドンデスとなります。」


「うぉ〜〜〜!!」

「待ってました。久々のサドンデス!!」

「始まって以来、2回目の同点決勝!!」
観客は沸き上がった。

「サドンデスのルールって?」

「一撃相手に触れたら勝ちなんだよ。負けた方は吹っ飛ぶんだ。」



「READY・・・GO!!」

サドンデスが始まったのである。

「うぉりゃぁぁぁぁぁぁ!!」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
カインがセシルに、ローザがリディアに突然の突進をしてきた。

「来い!!」

「相手になるわ。」
セシルとリディアが身構える・・・が、

「甘い、必殺方向転換!!」
ローザがいきなりセシルの方を攻撃し始めたのだ。

「え!?」
カインの攻撃を、ギリギリで交わしたセシルに、ローザの魔の手が・・・

バゴッ

「うわぁぁぁぁぁ!!」
ローザのストレートがセシルの顔面を完璧に捕らえ、セシルはその衝撃で5メートル吹っ飛ばされた。

バシャ・・・バシャ・・・ドッポーン!!

「!?」
(セシルが倒された・・・今度は自分に来る!?)

「今度はあんただぁ!!」

「セシルの敵!!」

(敵って・・・セシルは敵でしょ。やれやれ・・・)
「ひっさぁつ!!」
リディアがいきなりかがみ込む。

「っと!?」

「!!」
勢いが止められなかったカインとローザはそのままリディアにフックを・・・

「ファイア流・・・昇竜拳!!」
素手に炎をたぎらせ、リディアはカインとローザにWボディーブローをかました。

ゴワワワワワワ・・・

「ギャアアアアア!!熱い熱い熱い熱い熱い!!」

「うぉぉぉぉぉぉぉ!?ぐわぁぁぁぁ!?」
火がローザとカインの服を少し燃やす。20メートル吹っ飛んだ所で軌道は下向きに・・・

ドッポ〜ン。



「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
歓声が沸き上がった。





「いやはや、遊びに参加するとは先生も子供ですなぁ。」

バロン城セシルの部屋。セシルとリディアは濡れた服を乾かしてもらっている為、バスタオルを体に纏っている。そして、国王が2人をお説教らしきものをしていた。

「まあ、一応16ですから・・・」

「何と!?・・・どうりで若いと思ったら。」
バロン王はずっこけそうな感覚を堪えた。

「先生も遊びたい年頃なんだよ。」

「そうか。セシルに勉強を教えてセシルが覚えた試しが無いのだ。だが、今回はセシルがやけに頑張っている。これが家庭教師の力なのか・・・」

「陛下、この先生勉強凄い出来るんだ。」

「まあ、強化訓練みたいな事されましたから・・・」

「では、リディア先生。セシルをよろしく頼みますぞ。後で、実力を確かめさせてもらおう。」
バロン王はセシルの部屋を後にした。年の差は30年以上違っても、セシルの教師なので先生は先生のようだ。

「さて、セシル・・・早速勉強を開始しましょ。」

「お姉ちゃん、こんな格好で勉強するの?」

「そうよ。私が覚えた事出来るだけセシル君に教えておきたいもの。」
後2日・・・実際には今日が勉強できる日なのだ。

「うん。」

こうして、バロン仕官が作った実力テストをしたセシル・・・2人は抱き合って布団の中で眠ったのでした。



6日目・・・


「私に何の用が?」
リディアはバロン王に呼ばれたのであった。

「一体、セシルに何を教え込んだのだ?1週間のカリキュラムどころか・・・2年、いや3年分の知識を叩き込んであるではないか。」

「いえ、セシル君の力をちょっと引き出してあげただけです。」
ちょっと照れくさそうに言うリディア。だが、次のバロン王の言った事はリディアの教師生活が実った事を切実に告げたのだ。

「そうか・・・で、そっちの話はまあこれくらいにして、セシルが先生と一緒にいる時に妙に明るいのだ。私が思うにセシルには母親がいないからであろう。それでセシルの・・・セシルの母親になってくれんか?」

「ええ!?」

「いや、嫌ならしょうがないのだが・・・だが、先生がセシルと一緒に寝ている所を見てしまったので。」
ちょっと顔を赤くするバロン王。

「バレ・・・ちゃった?」
頭が真っ白になるリディア。

「まだこの事は町には広まってはいない。大丈夫、知ってるのは私だけだ。」

「そうなんですか?」

「気にするな。私もセシルの父親変わりとして分かるのですが、セシルにはどうしても先生が必要なのです。せめてセシルの家庭教師を・・・」

「と、言われても・・・私、後2日で帰らなきゃ・・・他の教師が来るので。」

「金なら出せるだけ出す。だから・・・」

「お金とかそういう問題じゃないんです・・・」

「なら、セシルにせめて思い出を作ってやってはくれないか?」

「大丈夫です。ミシディアでいっぱい・・・一緒にお風呂入ったし、一緒の布団で寝ました。私、セシル君の事が・・・本当は大好きなんですが、この期限は延ばせないんです。」

「そうか・・・」

「じゃあ、後2日間私とセシルを2人きりにするのに協力してくれませんか?」

「分かった。」

「ありがとうございます。セシル君も私の事愛してくれて、私もセシル君が好きだから・・・最後のお願いなんですが、セシルを抱きたいんです。」
リディアがバロン王に耳打ちする。リディアの主な目標はまだ幼いセシルと愛を営む事・・・

「!?待て・・・リディア先生は16、セシルはまだ11ではないか!?」

「いいんです、愛に年など関係ありません。大丈夫、私が母親としてセシルに性の勉強をすると思って下さい。私がセシル君を大人にしますんで。」

「そうだな。それがセシルの為なら2日間セシルを・・・あい分かった。出来る限りの協力はさせてもらうぞ。」

「ありがとうございます!!」




そして、セシルが昼間ローザ達と遊んでる間、リディアとバロン王は事を進める為にセシルの部屋を掃除し、夜に備えていた。



そして、運命の夜がやって来たのだ。


「お姉ちゃん、今日は何の勉強?」
今日は外で格闘ごっこをしていたセシルである。

「今日は・・・性の勉強をしましょうね。」

「え!?」

「お姉ちゃんがセシルに性のお勉強を教えて・・・あ・げ・る♪セシル、ズボン脱ぎなさい。」

「はぁ〜い。」
ズボンを脱ぐセシル。

「パンツもね・・・」

「恥ずかしいよ。」

「何言ってるの?お姉ちゃんだけしかいないのに・・・それなら・・・」

ズルッ

「駄目ぇぇぇぇ!!」
セシルがリディアにパンツを降ろされた。セシルの男が露になる。

「大丈夫、お姉ちゃんに全て任せて・・・私も脱ぐから。」
リディアも自分の服を全部脱ぎ捨て、生まれたままの姿でセシルを見て言う。



ベットに乗る2人。

「で、今日はどうするの?」


「女の子の体の仕組みを教えてあげるわ・・・セシル、私の股に顔を寄せて。」

「う、うん。」
恥ずかしくなりながらもセシルはリディアの股に顔を近付けた。うっそうとした緑色の茂みがセシルの目の前10センチに広がっている。

「ほら、これが女の子の体だよ。これがクリ○リス・・・で、これが○ァギナ。」
緑の茂みをかき分け、濡れ始めている割れ目をセシルに見せる。

「うわぁ・・・凄い。」

「じゃ、早速割れ目を舐めて頂戴。」
リディア、セシルに命じた。

「え?」

「舐めるのよ。さあ早く・・・」

「変な匂いがするけど?」

「いいの。それが女の子の匂いという物なのよ。」

「そうなの?じゃ・・・」
割れ目周辺に舌を伸ばすセシル。

「はぅぅ・・・・・・」
(セシル凄く上手・・・)
舌がクリ○リスを捉えた時、一瞬喘いでしまう。

「お姉ちゃん・・・大丈夫?」
喘いだリディアに心配するセシル。

「お姉ちゃん凄く気持ちいいの・・・止めないで、セシル。」

「うん。」

「うぅぅ・・・ひぃっ・・・そこはぁ・・・」

「じゃあ、そろそろ割れ目行くよ。」
セシルがピンク色の割れ目に舌を突っ込む。

「いやん・・・・」

ピチョピチョ・・・ぴちゃぴちゃぴちゃ

「れろれろれろ・・・」
セシルの舌は確実に割れ目の奥へと入っていく・・・

「あん、セシル・・・セシルぅ〜もっと〜♪」
セシルの頭を掴み、緑の茂みに押し付けた。

「むぐぐっ。」

「そう・・・うひゃぁ・・・出ちゃう・・・うわぁぁぁぁぁん!!」
リディアが喜びの悲鳴をあげ絶頂に達した。

プシャァァァァァァ

「うわぁ!?」
リディアの割れ目から愛液が噴き出した。リディアに頭を押さえつけられているのでセシルは顔を反らそうとする事が出来ない。




いっぽう、セシルの真下では・・・

「あの・・・シーツ取替えに・・・陛下!?」
メイドがセシルの部屋に行こうとしたが、その階段の目の前にはバロン国王がいた。

「大丈夫、私がやろう・・・」
大剣を携え、メイドを睨む。

「ですが、いいんですか?」

「任せてくれ、いいから。」
バロン王が剣を振り回そうとした。

「はぁ・・・では、お願いします。」
メイドはシーツをバロン王に渡し、そそくさと階段を降りていった。

「ふぅ・・・護衛というのも大変なものだな。」

ちょうどその時、リディアの絶頂した悲鳴が聞こえてきた。

「リディア先生・・・頑張ってるな。セシル・・・父として嬉しいぞ。そろそろセシルは大人になったか?」
バロン王は少し涙を流していた。




「セシル、ごめんね。顔にかけちゃって。」
リディアは少し自己嫌悪を感じてしまう。セシルの顔に潮を噴き付けてしまったからだ。

「ううん、大丈夫。お姉ちゃんの匂いがするだけだから。毒は無いんだよね?」
セシルの顔は見事にリディアの愛液でベタベタになっていた。口の中に入ったのは全部飲んだらしい。

「綺麗にしてあげるね。」
舌を使いセシルの顔を舐め始めた。

「くすぐったいよ。」
セシル、顔が少し赤くなっていた。セシル、未だにローザにもまだキスした事が無かったのだ。

「そんな事言わないで・・・ほら、口の中も。舌を私の口の中に入れて。」
セシルに抵抗させる暇を与えず、口付けをする。

「んぐ・・・」
セシルはいきなりのキスで戸惑ったが、リディアの口の中に舌を入れ始める。

「むふふぅぅぅ・・・ん〜。」
セシルの舌を十分受けた後、セシルの舌を追い出し、すぐにセシルの口の中に舌を滑り込ませた。

「うぅぅ!?」

「ん〜。むむむむむ。」
セシルの舌と自分の舌とを絡め、セシルの唾液をとにかく吸い込む。

「んふぅ。」
あまりにも甘く、セシルの意識はうっすらとしていた。

ぴちゃ・・・・びちゃびちゃびちゃ

激しい舌の絡み合い。リディアにリードされっぱなしのセシル。キスは10分ほど続いた。





「ぷはぁ・・・どうだった?もしかして、初めて・・・なわけないよね?」

「実は・・・初めてなんだけど。」
セシルが首を横に振った。

「ごめん・・・お姉ちゃんがファーストキスを奪っちゃったのね。」
(信じられない・・・11ならローザと1回はしてると思ったのに・・・私もこれが初めてなんだけど。)
セシルのファーストキスを奪った・・・少し嬉しいような悪いような気がした。

「ううん、僕に色々な事教えてくれたお礼。」

「いい子ね・・・じゃあ、そろそろ本番行きましょうか。セシル、私の傍に来て・・・」

「うん。」

「それで・・・あなたの大事な所を今から大きくして。」
リディア、セシルの男を掴んだ。

「うわ!?優しくしてよ。」

「じゃ、しごくからね・・・」

しゅしゅしゅしゅしゅしゅ・・・

リディアがセシルの男をしごいている。

「あれ・・・変な気持ちになってきた。」
セシルの腰が少しずつ動き始めた。

「どうやら、来たみたいね・・・ほら、セシル。これがマスターベーションって言って自分でしごいて射精するのよ。」

「駄目、お姉ちゃん。おかしくなっちゃうぅぅぅぅぅ〜。」
ビクンビクン反応している男。だがリディアのしごきは加速するばかりだ。

「何か出したくなって来ない?」

「うん、そういえば・・・トイレに行きたいぃぃぃぃ」
セシルが喘ぐ。

「大丈夫、ここで出してもいいのよ。」

「そんなぁぁあぁぁあぁぁ!?腰が・・・腰がぁぁぁぁ!?」
セシルは腰が砕けるような感覚に襲われた。

「そろそろね。セシル、気持ちいい?」
リディアはセシルの大事な所が後ちょっとで発射体制に入る事を見抜いた。ので、

「うん、気持ち・・・ぃぃいぃ。出ちゃうぅぅぅぅ!?」
絶頂に達しそうなセシル。

「じゃ、止めてあげる。」
リディアの手がセシルの男から離れた。

「ふう、何とか落ち着けそう。」
セシルの大事な所が一時的に開放された。

「セシル、ここからが重要よ。出さないように気持ちよくなるの。」
リディアが再度セシルの男をしごいた。

「うわぁぁぁぁ。出ちゃうぅぅっぅ」
セシルが再度絶頂寸前になる。

「ほら、これを何度もやるの。それでもういっぱい感じたかなあ、と思った所で手を放すのを止めるんだよ。」
リディア、再度手を止めて20秒後にまたセシルの男をしごく。

「駄目、止めてぇ!!」
セシルには絶頂に達しそうで達しない、地獄のような苦しみなのだ。

「そろそろ十分よね。じゃあ、セシルと私が大人になる歴史的瞬間よ。」
リディアは仰向けになり、セシルを自分の体の上に乗せる。セシルの精通寸前の男を自分の濡れている割れ目に狙いを定めた。

じゅぷ・・・じゅぷ・・・じゅ・・・
セシル(上)とリディア(下)が少しずつ1つになり、

「痛っ!!でも私、処女から卒業出来たんだ。」
リディアが痛みのあまり顔をしかめた。秘所からは処女貫通による赤い鮮血が流れた。

「お姉ちゃん・・・駄目・・・締めないで。」
セシルが射精寸前の男をリディアは容赦無く締め付けているのだ。

「そのまま出して、今日は安全日だから・・・」
そのままセシルを抱きしめ、深く結合する。身長はリディアの方が20cm程高く、ちょうどセシルの顔がリディアの胸に埋まる形となった。

「!☆○□?%&#+*#!?」


ぷしゅ・・・どくぅどくぅ・・・どくぅ・・・どくぅ・・・
セシルは絶頂に達した。男からは精通の若い精がリディアの膣内めがけて放たれる。

「あふぅ・・・セシルがいっぱい・・・いっぱい。あぁぁん。」
胎内でセシルの精を少しでも胎内に納めようと膣壁が激しくうねる。喘ぎっぱなしのリディア。

「はあ、お姉ちゃん、そろそろ放して。」

「そうね・・・」
セシルの男の締めを緩めた。

「んしょ・・・」
セシルがリディアの秘所から男を引き抜いた。男はリディアの愛液とセシルの精で白く濁っていた。

「いっぱい出してくれたね。今度は私が上になる番♪」
セシルを寝かせ、騎乗位を取ったリディア。秘所からはセシルの白濁が自らの愛液と共に流れていた。

「え?まだ終わりじゃないの!?」

「まだまだ夜は長いわよ。」
リディアが今度は自分からセシルの男を自分の秘所に宛がった。

つぷ・・・

「うぁぁぁぁぁ!?」
セシルが甘い声をあげ、腰を振った。

「あれ?また固くなってる。これが済んだら一度母乳をあげるからね。」
朝まで生行為に持ち込もうとした。




「ふむ、今度はセシルか・・・」
セシルの甘い声が聞こえ、バロン王は少し・・・顔を天井に向けた。3メートル上では今セシルとリディア先生が愛を営業中である。

(ふむ、そろそろ私も寝るか。)
そのまま、自分もセシルの下で寝る事にした。布団をメイドに頼んでおいたので、そのまま布団に入り耳をすますバロン王。リディアとセシルの喘ぎ声が時々聞こえる・・・



7日目の朝・・・

「ふぅ〜。満足満足ぅ♪」
目がパッチリ、セシルと昨日の夜はいっぱい性行為を行ったリディアは元気が湧きあがる感覚に襲われた。
セシルはリディアの胸の先端に吸い付きながら寝ている・・・母親が恋しかったのだろう。

「ん・・・ん!?」
一方、セシルの方は少し寝起きが悪かった。

「起きたの?セシル、14回も出してくれたね。」
自分がセシルに授乳した7回から最低数を求めた。2回射精1回授乳・・・このペースでひたすら愛し合ったのである。

「お姉ちゃんだって、7回僕にミルクくれたじゃない。」



「!?陛下!?」
着替えた2人が下に行くと、バロン王が起きて2人を待ち構えていた。

「どうだセシル?大人になった感想は?」

「へ!?」

「ごめん、実は陛下に頼んでもらって私とセシルがしてる間見張ってて貰ったの。」

「そんなぁ・・・陛下、僕は・・・」
涙目を見せるセシル。恥ずかしくてたまらなかった。

「気にするな。これは私と先生とセシルだけの3人の秘密なのだからな。」

「そう言う事。セシル、ローザちゃんとの約束があるんでしょ?でも、その前に・・・」
リディアが手をセシルの頭にやる。

「?」

「セシルには悪いけど、私に会った今までの1週間の記憶を忘れて貰わなきゃならないの。」
リディアはセシルの記憶を消そうとしていたのであった。

「ええ!?そんな、せっかく先生に会えて、大人にして貰えたのに?」

「そうよ・・・でも、私がセシルに教えた事だけはしっかりと残しておくから。」

「嫌だよ。お姉ちゃんせっかく僕の母さんになってくれたのに!?」
セシルが泣きそうな顔をした。

「泣かないの。私だって本当は嫌よ!!でも、しょうがないの。時間は止まってはくれないから・・・」
セシルが泣く前にリディアが泣いてしまった。

「そうか、やはり行ってしまうか。」

「いやだ〜、いっちゃいやだ〜!!」
セシル、泣きながらリディアの手を引っ張った。

「そうね。・・・お姉ちゃんが冷酷だったわ。セシルの目の前にまた現れる事が出来るはずから・・・そうだ、じゃあ10年後になって、お姉ちゃんと出会ったら記憶が全部戻るってのはどう?」
実はこれがリディアの奥の手であった。10年後、つまりセシルと出会った時に自分の記憶を引き戻させるのだ。

「えっ!?でも、記憶が無くなるよりはいいや。」
泣き止んだセシル。

「よく言ってくれたわ。一応、カインやローザちゃんの記憶は完全に消しておくから・・・」
だが、結局後の都合によりカインの記憶は少しだけ残しておく事にしたのだ。

「会えるよね・・・絶対会えるよね?」

「そうよ・・・私はセシルの姉であり・・・妻であり・・・そして、母親なんだから。」
抱き合う2人。

「うぅぅぅ・・・いい話だ・・・」
バロン王は貰い泣きしていた。



そして、カインとローザの記憶を消して、セシルの記憶を消した後、バロンの町の入り口でリディアはバロン王と話していた。

「そうか、セシルにとって酷ではないのか?」

「セシル君はいい子でした。」

「10年後・・・セシルには既に妻が出来てるかもしれんが・・・」

「いいんです。セシルに私に甘えた記憶があると未来が・・・じゃなかった、セシルがよけい暗くなってしまいますから。」

「分かった・・・」

「では、セシルにはこの事を内緒にして下さい・・・」
リディアが町を出た・・・

(セシル・・・すまない。・・・・?)
20秒後、バロン王はリディアの方を見たが既にリディアは居なかった。1週間、タイムリミットである。






「そうですか・・・辛かったですね・・・」

「セシルが・・・セシルがぁ・・・」
幻獣界に戻ると、すぐさまアスラに泣きすがるリディアがいた。

「大丈夫、セシルさんにはすぐ会えますからね。」
必死にリディアを慰めるアスラ。手で背中を摩ってあげる。

「そうだよね・・・でも、でもぉ・・・」

「セシルさんがあなたを思い出してくれれば全て丸く収まるんですから、しっかりしなさい。」




1週間後、遂にセシルと合流をする事となった。

「じゃあ、行って来ます!!」

「頑張ってくるのですよ。薬は?」

「1年分持ってる。」

「髪飾りは?」

「付けた。」
セシルから貰った赤い髪飾りを触る。

「では、早速行って来なさい!!」

「はい!!」




そして、6時間後。ジオットにて・・・


リディアはクリスタルルームに来たのであった。柱の影に隠れる。

(セシル達は来るわね。・・・)

しばらくして、セシル・ローザ・カイン・ヤンの4人がやって来た。

「キャーッホッホッホッホ!!」
人形が笑う。

セシル達と人形とが格闘戦を繰り広げ、何とか勝利したのも束の間、突然のゴルベーザの登場。

「ゴルベーザ!?」
セシルがゴルベーザに切りかかった。が、

「その程度か?だったらこっちからいくぞ。呪縛の冷気!!参れ、黒竜!!」
ゴルベーザは軽く身をかわし、呪縛の冷気をセシル達に掛け、黒竜を召喚した。

(すぐセシル達と合流しなくてよかったぁ・・・)
人形戦の時、セシル達と合流していたら多分自分も巻き込まれていただろう。

「うぁぁ!?」
「ぐぁぁ!?」
「きゃぁ!?」
黒い牙によりヤン・カイン・ローザが倒れる。そして、

「次はセシル、お前だ!!」

(ここで助けなきゃ・・!!)
遠隔からミストドラゴンを召喚するリディア。

「ギャァァァァ!!」
黒竜が掻き消えた。

「霧の力で黒竜を消し去るとは・・・」

「大丈夫、これでもう動けるわ。」
リディアは万能薬をセシルの口めがけて投げた。セシルの口にジャスト!!

「その声は・・・」
セシルに鮮明な記憶として・・・

「セシル・・・10年ぶりだね。」


「リディアお姉ちゃぁぁぁぁぁぁん!!」
戦闘中にも関わらず、リディアに走って行ってしまうセシル。

「セシル・・・よく頑張ったね・・・」
セシルの顔を大きい胸に挟み、背中を摩ってあげる。

「くっ!?ちょこざいな。小さいのが1人増えた所で・・・」
ゴルベーザが少し唸る。

(セシルが・・・!?)
その時、ゴルベーザの良心が戻った。

「セシル・・・」
あまりの衝撃に一瞬だが、良心が暗黒の心に打ち勝った瞬間である。そして、すぐに目に入ったのは、緑色の髪をした少女の胸に顔を埋めて泣いているセシルであった。

「ぐっ、・・・しょうがない。今日はクリスタルだけとって帰るか・・・」
暗黒の心に戻ったゴルベーザが抱き合っている2人に戦闘意欲を失い、クリスタルを取るとすぐに消えてしまったのであった。



「うぅぅ・・・セシル・・・!?」
と、ここでローザが何とか意識を取り戻し、立ち上がった。が、

「ほら・・・今まで辛かったでしょう。苦しかったでしょう。」

「うん・・・」


「ちょっと!?あなたは誰なのよ!?」
セシルを抱き締めている少女に向かってローザは切れた。

「誰って・・・そうか、ローザの記憶は消しちゃったんだ。」

「記憶って・・・?」

「ローザ、この人は10年前僕の先生だったリディア先生だよ。でも、やっぱりあの時と同じ母さんの匂いがする。」
セシルが抱かれながらもローザに言う。

「リディアって・・・あの7歳の!?」

「幻獣界は時の流れが違うの。だから、体もこんなに大きくなって・・・」

「なんと!?あの幼子が・・・」
ヤンがローザのレイズで復帰した。

「そうか、だからローザより胸が大きくなって・・・こうしてセシルを抱き締めて気持ちよくさせているんだな。」
カインはリディアのフェニックスの尾で復活。

「!?」
胸の小さい事を言われ、恥ずかしいローザ。確かに成長したリディアの胸の谷間は大きく形成されているが、ローザには谷間らしい谷間が無かったのであった(涙)。それに、お腹周りもローザより細かったし・・・

「セシル、覚えてる?この髪飾り。」
リディアがセシルに自分の赤い髪飾りを見せた。

「うん、覚えてるよ。4日目、ミシディアの町でお姉ちゃんにプレゼントしたんだよね。」


「ありゃ完全・・・ん!?そういや・・・確か、戦争ごっこで100連勝を食い止めた・・・俺のチームにそんな女・・・!?そうか!?あのリディアか。成る程、セシルを・・・」
カインが記憶を取り戻した。

「カイン、なんであんたそんな事言えるのよ!?」
ローザは気絶した。

「あれま・・・カインどの、ローザどのを運びましょう。あの2人はとりあえず感動の再開をさせておきましょう。」

「やれやれ・・・俺が下を持つ、ヤンは上を持ってくれ。」

「ありがとう、ヤン。」

「ありがとうね。」

こうして、感動の再開は成功した。




だが、リディアの作戦は終わってはいなかったのだ。




「ん・・・」
ローザが床の冷たい感覚で目を覚ます。

「あれ?確か私は・・・!?」
ローザの四肢は縄で封じられていた。

「ローザ・・・」
リディアが中に入って来た。

「何よ!?この縄は!?」

「私がしたんだけど・・・セシル、入って来て。」

「うん・・・」
セシルが入って来た。

「セシル、早くこの縄をほどいて。」

「・・・」
セシルはすまなさそうに首を・・・横に振った。

「何故!?」

「ローザ・・・悪いけど、あなたに行っておかなきゃならない事があるの。」

「何よ?」

「実はね・・・セシル、童貞じゃないんだ。」

「!?」
(そんな・・・セシル、私はまだ処女なのに・・・セシルは童貞で、一緒に大人になろうって、あれだけ約束したのに・・・)
ローザの顔が一瞬凍った。あの清純なセシルが、私以外の女とはあまり一緒にさせなかったあのセシルが・・・童貞じゃない・・・

「それにね、セシルの童貞を奪ったのは・・・私なの。」
リディア、少しセシルの方を見る。セシルはリディアと目が合うと顔を赤くした。

「どういうことなの!?」
(リディアが7歳でセシルの童貞を奪ったって言うの!?)

「ごめんね・・・それに、ファーストキスを奪ったのも・・・わ・た・し♪」

「!!??」
(そんな・・・セシル、私が15の時にしてくれたキスの前に・・・どうやって?」

「まあ、そんな事どうだっていいじゃないの。セシル、久しぶりでしょ?いっぱいいい事するわよ。今日は安全日だから。」

「でもいいの?ローザ縛ったままで?」

「いいのよ。」
リディアが服を全て脱いだ。

「・・・」
(くやしい・・・私より胸が大きい。)
ローザは屈辱に打ち震えていた。1ヶ月位しか経ってない間にこんな魅力的な体になって帰ってくるとは・・・

「ごめん、ローザ。僕は・・・」
と、セシルも服を全て脱ぎ、ローザに全てをさらけ出す。

「セシル、舐めて。」

「リディアお姉ちゃん、僕のもね。」

ベットに2人は乗っかり、69の陣形を取った。そして、

ぴちゃぴちゃ・・・

「あふぅ、セシルぅ・・・」
セシルを自分の緑の茂みに押し付ける。

しゅしゅしゅ・・・しゅしゅしゅ・・・

「そんな・・・うわぁ・・・いいぃぃぃぃ・・・」
リディアの指が巧みにセシルの男をしごき立てる。

「・・・」
(そんな・・・セシルとリディアが・・・)
セシルがリディアの秘所を舐め、リディアがセシルの男をしごいている・・・ローザは怒りに打ち震え、体の芯が熱くなるのを感じた。

「お姉ちゃん、僕もう駄目・・・」

「じゃあ、そろそろ入れましょ。」

リディアが騎乗位を取り、セシルの男めがけて腰を降ろした。

「駄目ぇぇぇ!!」
ローザが涙を浮かべた。

ずぶずぶ・・・

「セシルぅ・・・太い、太いよぉ・・・」
10年前のセシルより、太い・・・セシルの成長を感じたリディアであった。

「お姉ちゃん・・・お姉ちゃんの中は相変わらず凄い締めだよ。」

「もう・・・お姉ちゃんがセシルをリードするのはいつも通りね。」
リディアが猛烈に腰を振り出した。それは以前セシルとした時よりも数段激しい物だったらしく、

「もう・・・駄目・・・」
あっという間にセシルが絶頂に達した。

ぶしゅぅぅぅ・・・どくぅぅ・・・どくぅぅ・・・

「あん・・・セシルの熱いのがぁぁぁ・・・くうぅ・・・あぁぁぁぁぁぁ・・・んーーーー!!」
セシルの精が胎内に送られ、リディアも絶頂に達した。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ローザが悲鳴を上げ、気絶した。




「あれ〜?ローザ気絶しちゃったみたいだよ。」
リディアが気絶したローザを見てセシルに言う。

「ごめんローザ・・・僕は・・・お姉ちゃんとの楽しかった日々を忘れられないんだ。」

「そう言う事。んじゃ、そろそろミルクの時間よ。さっき飲んどいたからもう大丈夫よ。でも、その前に・・・」
リディア、手加減してローザに触れる蹴りを入れる。

「う・・・う〜ん。」

「ローザが起きそうね・・・そろそろ飲んで。」

「じゃあ、10年ぶりに頂きま〜す。」
セシルがリディアの胸の先端に吸い付いた。

「はっ!?これは夢・・・!?」
(そんな・・・リディアが・・・セシルに・・・)
ローザが意識を取り戻し、セシルとリディアの方を見やった。・・・リディアが・・・セシルに授乳をしていた。しかも、セシルは美味しそうに飲んでるし・・・


「どう?ローザ。私はねえ、セシルの童貞もファーストキスも貰って、セシルに授乳もしてるのよ。ローザ・・・あなたがどうあがこうと、もうセシルは私のもんよ。」
リディアがローザの方を見て今期2度目のニヤリをする。

「そんな・・・リディア、これは夢なんでしょう。ここは暑いから暑苦しくて悪い夢を見ているだけ、そうよ。そうよね?」
ローザは錯乱寸前に陥った。

「ローザ、これは紛れもない現実。ね、セシル。」
胸元で自分の出すミルクを一生懸命飲んでいるセシルに話し掛ける。

「リディアお姉ちゃんのミルク、濃くて美味しい。」
セシルはローザの方を振り返り、頷いた。

「セシル、いいのよ。もっと飲んでお姉ちゃんにママを教えてね。」
セシルを抱き締める。

「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
(セシルがそんなに変態だったなんて〜!)
ローザは金切り声で叫んだ。

「じゃ、セシル。後は私の部屋で続きをやりましょ。」
(もう、これでセシルは私と・・・幻獣界で一緒に過ごそうね。)

「うん。」

セシルとリディアの2人は体に汗精液愛液母乳が体に付いたまま服を羽織るとリディアの部屋まっしぐらであった。


そして、20秒後。カインが掛け付けて来た。

「どうした!?ローザ・・・うぐぅ!?」
ローザの部屋にカインが入った時、異臭がした。

「・・・」

「どうした、何で縛られてた!?」
とりあえず、縄に縛られたローザを発見し、縄を解いてやる。

「・・・はっ!?カイン・・・私、ベットに寝てたのよね・・・そうよね?」
ローザがカインに詰め寄った。

「いや、何故かローザは縄に縛られてたぞ・・・それに、部屋の中は性行為の時の匂いらしきものもするし・・・

「そんな・・・嘘・・・そんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
布団にしがみ付き、泣きじゃくるローザ。

「どうしたローザ?おおよしよし。」
カインにはローザの頭を撫でる他出来る事が無かったのだった。






翌日・・・バブイルの塔へ旅立った。移動時の形態は前衛ローザ・セシル後衛カイン・リディア・ヤンである。


「ねえ、これが終わったら上でチョコボ騎兵パン食べましょ。」
目の下が赤く腫れているローザが相変わらずセシルにすがり付いていた。

「うん、そうだね。」
セシルはローザの目を少し心配していた。

そして、後衛ではカインとリディアが戦況を話していた。

「リディア、しっかり一発決めたか?」

「うん、ばっちり。って言っても、セシルの童貞を奪ったの10年前だから・・・」

「そうなのか!?それにしても、10年前だったよな・・・どうやって?」

「あのね、それを話すにはまずあるゲームの話しをしなきゃならないの。○ザー2って知ってる?」

「ああ。あの○井重里の娘が大人気キャラ「サターンピープル」の文字を手掛けたあの名作か。」

「そう、それよ。それでは確か最後にボスを倒す為数十年位過去に行くでしょ?」

「そうだな・・・まさかタイムスリップしたのか!?」

「シーッ、声が大きいわよ。」

「どうしたのですかな?カイン殿、リディア殿。○ザー2とか何とか言いませんでしたかな?」
ヤンがカインとリディアの話に入り込んだ。

「えっ!?あの・・・その・・・」

「今な、リディアと○ザー2のCMソングの話をしてたんだ。」

「ほう、それはまた懐かしい。」

「3人で歌いましょ。」

「そうだな。」

「私も歌いましょう。」

こうして、カイン・リディア・ヤンの3人で、

「「「○〜ザ〜2〜〜〜〜〜〜○〜ザ〜2〜〜〜〜〜〜○〜ザ〜2〜〜〜〜〜〜○〜ザ〜2〜〜〜〜〜〜○〜ザ〜2〜〜〜〜〜〜○〜ザ〜2〜〜〜〜〜〜○〜ザ」」」
○ザー2のCMの合唱をした。その時、前を歩いていたセシルとローザがずっこけた。











そして、全てが終わった後、バロンの王となったのは金髪の竜騎士、カインであった。ローザを嫁に貰い、まさにカインにとって盆と正月ラッシュであった。そして、















リディアとエッジが幻獣界の時期長として過ごしている。セシルは幻獣界に伝わる秘法により、リディアの本当の娘(息子ではない。)となっていた。理由は、本当に母親となったリディアと義理の父親であるエッジが「やっぱり母親を知るならまず赤ん坊からよね〜?」と「喋れる赤ん坊って、面白そーだからな。」と言ったからだ。


「ほらセシル。ミルクの時間でちゅよ〜。」
リディアが自分の赤ん坊であるセシルを抱き寄せた。

「んぐんぐ・・・」
服の下からとにかくリディアの母乳を飲む赤ん坊セシル。髪の色はうっすらと緑が掛かっていた。

「あのよぉ、これが本当にあのセシルなのか!?ま、面白いからいいけどよ。俺も・・・してもらおうかな?」
エッジは不思議に思い、自分もセシルと同じような状況になりたいと言っていた。

「エッジはセシルが成長してから。そうすればセシルが巣立った後、エッジに愛を注ぎ込みまくるんだから。」
セシルが15歳になったら、今度はエッジを産もうとリディアは企んでいるらしい。

「母さん、まくるは古いと思うよ・・・」

今日も幻獣界は平和でした・・・









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あとがき・・・13歳の時、リディアは幻獣界でアスラ様にこう言われました・・・・

「リディア、あなたは度重なる近親婚のせいで寿命が短いです。」

「はい、自分でもそれはよく分かっています。」

「でも、私はあなたに幻獣界を次いで貰いたい・・・そこで、儀式を行いましょう。」

「儀式?」

「簡単な事です。私の血を飲めばいいんですよ。」
と、自分の手首を少しだけ切ったアスラ。

「そんな・・・アスラ様死んじゃいますよ!!」
悲鳴を上げるリディア。

「気にしないで下さい。あなたに血を飲ませたらすぐにケアルガで直しますんで。早く飲んでくれないと、私の怪我が増えるだけなんで・・・」

「そうなの?じゃあ・・・」
と、リディアはアスラの血を両手に集め、一気に飲み干しました。

「どうです?ちょっと鉄臭いかもしれませんが・・・」

「うえっ。・・・何?」
リディアは自分の体の中で変化が起こったのに気が付きました。

「そろそろ、分かりますよ・・・」

ドクンッ・・・ドクンッ・・・

「何・・・・これ、力だ・・・力が溢れてくるわ!!」

「これを飲んだ事によってあなたの力は数倍になったはずですよ。」

「そうなんですか!?」

「それでもって・・・寿命は5000年位・・・ですかね?」

「5000年!?」
(普通って、100年位が限界・・・高位の魔法使いだって200年がいいとこなのに・・・5000年。私、それじゃ宇宙ヒーロークラスじゃない。)
自分の寿命が小さい時30位が限度だよと言われてショックだったリディアにとって、それはとんでもない数値であった。

「こっちで5000年過ごしてもあっちでは500年位ですから。あなたの子供にもその力は確実に受け継がれて行くでしょう。」

「そして、今度はワシからのプレゼントじゃ。」

リヴァイアサンの出した雷がリディアに直撃。

「キャアア・・・あれ?」

「ファイラ、ブリザラ、サンダラの3つを開放した。」

「ええ!?そんなのあったんですか!?」
ファイアブリザドサンダーファイガブリザガサンダガを習得済みのリディアは驚いた。

「中間魔法は結構使用頻度が高い。心して使ってくれぃ。」



こうして、リディアの寿命や能力は大幅に跳ね上がった訳です。


ちなみに、セシルが赤ん坊になった秘法編もやろうかな〜と思ったりしてます。