FM NACK5 山崎 まさよしスペシャル
1999.11.25 8:30〜9:00pm
〜 はじめに 〜
以下、DJ(玉川 みさ)は無印。
まさやんは「 」です。
まさやんのことばには「 」をつけますが、「 」が並んでるのは、
その間にDJのうんとかそうとか相づちが入ってたので、省いてます。
DJ きょうがラストです。アルバム発売前夜です、殿!
「なに?発売前夜とな?」(笑)
きょうは、「SHEEP」についてたっぷり語ってもらいます。
「心得た!」
オープニングは・・・。
「”やわらかい月”どうぞ」
♪やわらかい月♪かかる最終日、きょうはオープニングで”やわらかい月”でスタートしてみました。
「そうですね。やわらかい月と言えば仙台名物萩の月です。あれは、おいしいお菓子です」
う〜ん、おいしいけど・・・。
「すみません」
丸いし、うんと、ひらがなな感じなんですけど、中日にこの話出てきましたね。
ひらがなにしてみましたと・・。
「うん、これがやらかい月だったら、もっと変な意味になる、やらかい・・・」
やわらかい、やらかい・・・・。
笹の船って和なものじゃないですか?
でも、異国な感じですね。「あ、そうですね。ちょっとね、イギリスの・・・。ヨーロッパ系ね、なんでしょうこれは・・・」
「これはもともと僕が帰国子女だった・・・。(笑)事実はなくてですね、僕は思うんですけど音楽は標高によって変ってくると思うんですね。海抜(かいばつ)というかね。海抜がひく〜い感じの音楽と、高〜い感じの音楽があるような気がしませんか?」それは、国によって・・・。
「うん、国によってということもそうやし、あと赤道が近いとこんな感じとか、どっかなんかあるような気がするんですよ。そういうので、なんか融合させてみるのも楽しんじゃないかと思ってるのは、あとづけなんですが」(笑)DJ バタバタとテーブルを叩く音
「(笑)すみません、でもね、いろいろ試して作って行くのもね、いいですよね。はぁ〜」たっぷりアルバムの話しを聞かせてもらいたいんですけど、ちょっと前に某場所でお会いした時、アルバムのことを聞いたじゃないですか。まだ、私は曲を聴いてなかったんですが・・・、そしたら「いや、できたんや」って。
どんな感じになったんですかって聞いたら、「あのなー、どこどこの国に行って、あそこの国行って、ここ行ってこう世界行って巡ってきましたって、感じになりました」っておっしゃってましたねー。
「うん、言うた、言うた」(笑)
言いましたねー、その真実を。
「あのねー、さっきの話しにつながるんですけど、いろんなタイプの曲を融合させることによって、楽曲に幅が出ると思う・・・。
よくね、音楽研究家ライクーダーにしてもそうやし、タジマハールにしてもそうなんですが、音楽研究家っていうのは、そこに行って地でやったりするじゃないですか。たとえば、ライクーダが沖縄に行ったり、いろんな国の人と。アフリカ行ったり・・・。
僕は、出不精な分、音楽でそういうことがやれたら楽しいだろうなと思うんです。
僕、外国嫌いやから・・・。実際行くのはね、労力とか時間の問題とかあるんですけどね、音楽を現す上での、例えば1曲目の”Ticket〜”にしても、いきなりティンパレスを使ってブラジルに行ってしまいました、みたいにね。ティンパレスソロが入ってラテンな感じとなにかを融合させてみるとか。そういうことを、別に意識せずにやってこれたのは楽しかったんですよ、すごく」意識せずにですか?
「そう、なんか合うちゃうかなって。Passageにしてもいきなりバグパイプの音を入れると、どこの国になるかわからへんけどこう、行けたっていうのがね。そんなことがこの”SHEEP”のアルバムの中にね、結構、いっぱいはいってるんですね」そういう遊びって言っていいのかわかりませんけど、今回はやってみようと思ったんですか?
「そう、しかも音源にプロテウスワールドという音源がありましてね。それは、いろんな国の民族楽器が入ってるんです。そういうので、バグパイプの音を見つけたんです。すごく質感がおおたというかね・・・、うん。だから、似たアレンジのものって結構いっぱいあって、例えばフルートと尺八が似てるとかね」
「そういうのとケーナとかポロケーニャ、こう、フルフルフルって吹く筒状のもの、横にスライドさせる、あれもまた国はどこのものかよくわからないですが、そういった楽器もいっぱい入っててですね、そういうのを楽曲に取りこむ事によってなんかね、ひじょうに空気とか温度とか質感がパッと変ったりするんです。そいういうのが今回たくさんできたような気がするんですね」
作り手側としては?なぜに今回”SHEEP”?
「うん、まさにそういうことです。ひつじを数えるようにと言う事と、最後に眠る歌の曲”灯りを消す前に”っていうのが、入ってたりあと、ちょっとね、ひつじという動物はですねー、臆病者とか、愚か者っていう意味もあるんですって」愚か者?
「うん、あとはちょっとゴスペルのようなね、迷える子羊というね、チャーチに行った時に、ちょっと懺悔をすると。と、ちょっとザンゲチックな歌もあったりして、かと言えば”カルテ”のようなちょっとケミカルというのでしょうか。そいういうこともあったりしてですねー。うん、クランケ、患者みたいなちょっと弱いっていうのがあったり・・・、つまりは思いつきです」
今考えてたんですね。なんかつけようと思ってた。(笑)「そうそう、え〜とね、スガシカオのアルバムは”SWEET”って言うんですね。二文字違うだけなんですよね。SHEEPとSWEETと」
それも、思いつきましたね。(笑)
「そうそう、人から言われて初めて気がついたりしたんです。ほんまやって」
向こうに、まさよしさん登場してましたね。
「ええ、ぼくはちょっと登場しました。あいつの歌によるとヘビメタな店を紹介したっていう設定で。『山崎から教わったあの〜店は〜』(←歌い出した)、実は毎日ヘビメタで、(二人笑)毎日やってたんかいって、その日に限ってじゃなかったんだってね」今回のレコーディング中に、登場したらしいですね、シカオさん。
「そうでしたね、してましたね。なんか腕立て伏せとかしてましたよ。(笑)人のレコーディング来て」(笑)
自分のレコーディングでもやったって、この番組で聞きましたが、人のレコーディングでもやってたんですね。
「そう、それはなんなんでしょうね」
何が彼をそうさせたんでしょうね。
「こう、もう、クセなんでしょうね〜。『山ちゃん、最近どう?』って言いながら、もうやってましたからね」
DJ 笑
「おいおいって」(笑)
家に帰って休めばいいのに、シカオさんも。
「そうそう。来ますね〜」
さびしん坊さんなんですねー。
「僕も、暇な時はよく邪魔しました。行ってましたけどね。ひょこ〜って」(二人笑)
いいですね、そういう環境の中でレコーディングできるのが。
「ん?ほんまやで、せっかくの休みなのに。レコーディングつらい、つらい言うて・・・。目がくぼむくらいレコーディングしてるのに・・・(シカオちゃんが)」(笑)まさよしさんは、今回だいじょうぶでしたか?
「僕はね、全然ラクだったですね。まぁ、ひとりで作ってましたしね。ネタないから帰ろうかって。撤収って感じだった。そんな、切羽詰った感じはなかったですよ」そんな穏やかなアルバムから、もう1曲ご紹介したいんですけど。
この曲は、決して穏やかじゃないですね。
「うん、Mr.Tのリベンジね。えー、Tというのはですね、太郎ちゃんにタケシ、マネージャーです」
(笑)リベンジだそうです。
「がんばってください」
♪Mr.Tのリベンジ♪かかる
♪Passage♪かかるラストの曲になりました。現在、ツアー中ですね。
「うん、そうなんですよ、うん」
京都から神戸へ移動中でございます。
「あー、どうも、どうも。えー、どうもほんま毎度」(笑)
(笑)簡単なボケですね。
「いやいやいや、(笑)届かない、届かない」ツアーが2000年までつづいて、3月1日は日本武道館。
「あれ?そうなんだ。もう、OKなんだ。あ、そうそう、おい、やってるぜー、ほんまかいな、今、初めて聞いたは・・・」
そうですよ、武道館が控えてますよ。
「ほんまや」
これは、ワンナイトスタンドツアー、アリーナ2000と題して。
「ふ〜ん」←ひとごのように。
笑・ものすごい一言ですね。
3月1日武道館行きますよ、楽しみです。「う〜ん、まぁ、やるの俺ちゃうから」(笑)
違うの?じゃ、誰がやるの?(笑)
「そん時は、全然ちがうヤツがやるからねぇ」(笑)
そうなんですか、じゃ、コーディネーターかなんかで、名前貸してるんだ(笑)
「そうそう、いや、ぼくも行くけどボヤっとして」(笑)
DJ (笑)今ツアー中だからね、そっちがね。「むふ、今こっちやからね。日本武道館なんて先の話しやからね。んなもん、今は京都と神戸でウハウハのやってるからね、ほんまもん。先のことなんて、どこ吹く風よ。なに言うとんねん」(笑)
「まずは、1本1本ですよ」
鬼が笑うはなしですよね。
「もう、鬼大笑いですよ、大爆笑ですわ」(笑)
「風邪、ひいたらダメですよ」
気をつけてください。
「ありがとうございます。ほんま、日本武道館やるんですねー」
(笑)確認してる。書いてあるもん。
「ほんまや。もう言ってもうたー、のったね。よーしよーし、わかったそれなら話しは別やで」
4日間ありがとうございました。スペシャルゲストはこの方で。
「YES!」
「山崎まさよし」
玉川みさでした。