ONE KNIGHT STAND TOUR 1999-2000
1999.11.16 山梨県民文化ホール REPORTER is どれみOKST♪♪ 天才を超えた?まさやん
この日、東京では木枯らし1号が吹きました。
ダンナに休みまで取らせて、家族を巻き込んでの山梨行き。
「遠くに行くのは、これっきりにしてくれ」
と釘をさされた私は、そそくさと夕飯の準備をすませ、待ち合わせの新宿へと向かいました。
「ママはどこに行くの?」
と子供に聞かれて、
「まさよしくんに会いに行くの」
と答えると、
「ママは明日しか帰らないんだよ」
とダンナが速攻付け加えてくれました。
そうです。ライブの後、東京行きの電車に間に合わないので、朝帰り覚悟の山梨でした。
何となく、申し訳ない気持ちもあったけど、心の中は久しぶりに家族と離れて、ゆっくりできる!まさやんにも会える!と、うきうきだったのです。新宿では、一緒に行く私の後輩とメル友さんと待ち合わせ。
3時ちょうどのあずさ〜号で、私は私は「まさやん」へと〜旅立ちますぅ〜♪(←古い・・・)ってな感じで、3人は旅行気分で甲府へと旅立ちました。
紅葉した山々をくぐり抜けて、1時間半余りで甲府駅です。
初めての甲府。。。こんな風に訪れるとは思ってもいませんでした。
右も左もわからないままに、駅ビルで夕飯を済ませ、一路会場へ。
タクシーで向かったんですが、道が混んでいて、開演15分前になってしまいました。会場はすでに人でいっぱいでした。
ここに来て、やっとライブの実感が・・・。
グッズ売り場もごったがえしていたので、一休みした後、すぐ席に着きました。
2000人収容くらいのホールで、席は12列目の真中よりでした。
前列の固まりの後ろに通路があり、そこから2列目だったので、わりと見やすい位置でした。
はじっこだと思ってたので、すごく嬉しかったです。
YMACではマメ粒まさやん→PJでは表情はわからないけど、全身がわかるまさやん。
そして〜。今回は!!と、期待はふくらむばかり。
少しドキドキしながら、隣の人が買ったグッズを盗み見て、終了後に買うものを検討してました。
舞台はすごくシンプルで、椅子・キーボード(YAMAHAのHAを消して「崎」にしてあった)・少々の機材だけ。
椅子の隣には、小机があって、お水とブルースハープが置かれてました。
ステージ上では、まさやんのギターをチューニングしてる謎のクルクル頭の青年が。
私のライブでの必需品。「オペラグラス」をクルクル君に焦点合わせて、準備はOK。いつでも来い〜。
そして、開演時刻を少し過ぎて、電気が落ちて〜。まさやんついに登場♪
白いTシャツ(左腕にサッカーボールがプリント)に、カーキのカーゴパンツ。
首には、最近ずっとつけてるシルバーのペンダント。
髪も少し伸びて、なんかすごくかっこよく見えましたぁ。
「どうも」って感じに1人で登場する姿は、ちょっと心許無げ??
みんなは一斉に立ちあがり、歓声・どよめき・奇声!!
肉眼でこんなにも近くにまさやんを見れたことの感激と、オペラグラス越しのまさやんの大きな目に、もうすっかり私も舞い上がってしまいました。
な、なんとオープニングは「ステレオ」でした。
ギターでぐいぐいっとくる感じ〜。こ、これだっ!!
この曲は、私もライブで聞いてみたかったので、しびれましたねー。
間奏中は、みんな絶叫です。
私も壊れつつ、オペラグラスでのチェックは忘れず(笑)でした。
盛り上がったまま、「Fat Mama」へ突入♪
最初から飛ばしすぎじゃないというほど、会場もまさやんもハイでした。
あぁ〜、このまま飛んでいくのかしら・・・。
などと思いつつ、飛んでいきたいような気持ちで私もノリまくってました。まさやん「なんかみんな最初からすごくない?」
そのぐらい、会場はすでに一体感で包まれてたんです。
「どうも。山崎まさよしです。」
とくれば、会場は
「まさやん〜っ」「山崎〜」「まーくんっ」の嵐。
さすがに私は照れがあるので、こういう時叫べないんですけどね。
それに答えるまさやんを見るのが好きだったりして。「うるさいっ」
って言う時の、いたずらな顔がまたまたいいのですね。
会場の興奮を静めるかのように、「みんな座りませんか?」
とまさやんが言うと、みんなは少し物足りないかのように、でもちゃんと席に着きました。
まさやんも椅子に座り、ギターを爪弾きはじめる。。。
し・・・んとした空気の中で、ギターの音だけがホールに響き渡って、今までの会場とは全く別なところにいるような、不思議な感覚に陥りました。
ステージもスモークがたかれ、青いライトだけでまさやんを照らしだし、YMACのSUGOを髣髴させるような状態になってました。
曲は「江古田」でした。
ライブの一体感とは別な、とっても内省的な気持ちになりつつ、まさやんの歌声がすうっと自分の心に入ってくる。
CDで聞いた時とは違う感覚で、何とも言えない切ない歌詞やら、ギターの音色の美しさや、まさやんのすんだ高音やらに引き込まれていきました。
そして「ある朝の写真」。
ラジオですでに聞いていましたが、1人暮しの経験がある私は、こういう曲に弱いです。
日常をなんてうまく曲にしてしまうんだろう・・・と、改めて感心しながら、歌詞を噛み締めつつ聞きました。着席したおかげで、なんかすごく細かいことを発見!
まさやんのギターの弦は、ぷちんぷちん切れてなくて、全部丸めてあるの。
その一つ一つが全部同じ大きさで、きれいに並んでました。(←○○○ってな感じ)
それが妙に可愛らしくて、微笑んでしまう。(^o^)
チューニングして次の曲に移る時は、必ず最後にピン・ピン・ピーン♪
最初はよくわかってなかったんですが、
毎回やるので「合図、合図!」って、こちらも心構えが整ったりして。
これも観客とのコミュニケーション&ディスカッション?
「やわらかい月」は、まさやん自ら5本の指に入る美しいバラードと言ってたように、頭の中に映像が浮かぶような、きれいな曲でした。
「Passage」では、ステージのバックにミシシッピの映像と思われる、草原の中の舗装されてない一本道が映し出されていました。
映像とまさやんの弾き語りを見ていると、自分も遠い目になってしまいました。
そして、「僕はここにいる」。
この曲は、私がまさやんを好きになったきっかけの曲です。
ストリングス入りの編曲を聞き慣れてるだけに、ギター一本は興味がありました。
それが期待以上の素晴らしさで、思わず目を閉じて聴きました。
すっかり入りこんでしまったところに、「One more・・・」です。
泣かせるつもりやなぁ〜、まさやん。
ずずずっっ・・・と目を閉じて世界に入りこんでたら、「トゥルルル♪ルルル♪」。
携帯の音??しかも近い?
自分はマナーモードにしたはずなんだけど・・・。
でも、周りの人は止める様子もなく、なんだか自分の電話のような気がして、カバンをがさごそして、電話を確認。自分じゃない。ホッ・・。
でも、まだ鳴ってるよ〜。ヒンシュクじゃ。だ、だ、だ、誰??
と、隣を見たら、なんと一緒に行ったメル友さんの携帯でした。(O.O;)
私まで、なんだかバツが悪くなってしまいました。
みなさ〜ん。ライブ中、携帯電話は切りましょうね。
それにしても、こういう事って間が悪いものです。
ということで、自分は入りきれず曲は終わってしまいました。
これこそ、「One more・・・」な気分。(←寒い)
私はこんな状態でしたが、周りはじっとりしてました。
ぐずぐずと鼻をすする音が、ここかしこ。
ここからずっぽりコーナー(?)は一段落して、気分も一新。
山梨では、MCが割りと少なかったように思います。
男の人の声援が目立ってましたよ。
「山崎まさよし〜」って、すごい早口で声をかけた人がいたんですが、
最初私も何を言ったのか聞き取れず、まさやんも「ん??」って不思議そうな顔してました。
そのリアクションが、可笑しかった〜。
続きですが、曲順が途中の部分はあやふやです。
やった曲は思い出したのに。
「砂時計」「Mr.Tのリベンジ」とSHEEPからの曲シリーズ。
でも、目が点になったのは、「カルテ」です!!
あの噂のアコギ・チョッパー奏法が!!
始まった途端、まさやんが一体何を始めたのかと、ギターの手に釘付け。
今まで見たことのない弾き方、聴いたことのない音。
歌そっちのけで、私はまさやんのギターにただ、ただ・・・しびれました。
音のバランスが気になったのか、まさやんはしばらく納得いかない顔で、ステージの袖にいたスタッフに手で合図していました。
打ちこみしたと思われる音もバックに流してました。
「水のない水槽」も、味わいぶかかったなぁ。
そうそう、ライブ中、まさやんがギターの弦を見ると、ちょうど自分の席の側に視線が来るので、
反対側の席じゃなくて嬉しかったなと、かなり満足でした。
ギターを置いたまさやんは、キーボードの前に。「ミレニアム、ミレニアムと世の中では騒いでるけど、なんやろね。別に桁が繰り上がるわけじゃなし。」
「よくインタビューで、21世紀に残したいCDは?って聞かれるけど、いっぱいありすぎて、そんなん一つなんて選べるわけないっちゅうねん。」
ぼやいてました・・・。(笑)
イントロが始まると、私は「わぁっ」でした。大好きな「ツバメ」。
キーボードのまさやんは、なぜか遠く、小さく見えました。
私の目に薄っすら涙がかかって、よけいに遠く見えたのかも。
「ticket TO the paradice」は、「ti、ti、ti・・・・」という部分にくると、まさやんの歌い方が妙に舌ったらず風なので、ついついニンマリしてしまいました。
まさやんの顔も「にまぁーっ」とするんですよ。
SHEEPを手にする前にライブだなんて、自分ではライブにのれるのかどうか不安もあったけど、ライブで歌詞の内容に気づくのも面白いものでした。
だって、パスポート紛失事件がホントに語られてるんだもん。
ニンマリ×2でした。(笑)
「パンを焼く」では、あの早口言葉がニューバージョンで登場!!
雑誌を読んだ方ならおわかりでしょう。
「ロッキン・オン・ジャパン」のインタビューで、編集者の人が考えたヤツです。「旅客機・多客期??・・・・」
(←ちゃんと覚えてないので、後の方フォローを)まさやんはインタビュー中に「それライブでやる」って言ってたけど、ホントにやったんだぁ〜!!!!やったな。(・_*)キラーン
会場もわかった人は、オオウケでした。
早口言葉の後に、まさやん「舌の使い方上手いじゃん」とぼそっ。。。
これは、あの雑誌インタビューを意識しての発言??
「アレルギーの特効薬」「ドミノ」と盛り上がって、絶好調な気分のうちに、「サンキュー山梨」
とまさやんは舞台から去っていった。と思う。
こんな重要な部分を覚えてないとは。。。
え?って感じで、アンコールの拍手を〜。そして、まさやんは、黒のOKSTのTシャツに着替えて再登場♪
「ありがとう〜」
なんかも言ってたような。
あっちこっち見渡してくれたので、私もまさやんに見えるように手を振ったけど、見えて・・・ないか。
黒がすごく似合ってた。ジャジャーン♪「クラプトンのライブに行った〜」
ジャジャーン♪「かっこよかった〜」はじまったのは「審判の日」。
めちゃかっこいい〜んだな。これが。
うる覚えながらも必死に英語の歌詞を一緒に歌ってみましたが、まさやんは英語のさび部分ではなく、間奏のところの「フーフ、フーフフ♪」のところを、みんなで歌うようにしたみたいです。
その「フーフ、フーフフ♪」がやってみると意外にも難しかった。
フーフの大合唱。ちょっと「LOVEマシーン」っぽい?
「セロリ」後ろに青空の映像が映し出されて、妙にさわやかでした。
中之条でも歌った「・・・マジでぇ」は、ここでも歌ってました。「ヤサ男の夢ーっ」
とまさやんが叫んで、またまた会場は大盛り上がり大会。
ブルースハープやら、カズ−やらを吹きまくり、カズーは途中で、くわえたのを首を後ろに振って捨ててました。(笑)
途中、なにやら英語の歌が。。。
フィンガーファイブの学園天国風な「ヘーイ、ヘイヘイ。ヘーイヘーイ。」となる曲。
今も何の曲かわからないのですが、やたら盛り上がりました。
最後はお決まりのピックが会場に投げられ、「サンキュー山梨〜」
で、またまさやんはステージを去ってしまいました。
会場は即、アンコールの拍手とまさやんコール。
まさやんが出てきて、なんか話した気もするのに、また覚えてない。。。
ギターが始まって、もう驚きました。
「振り向かない」だったんです。これって、ライブ初??
この曲は、「僕ここ」の次にはまって、何度も何度も聞いた曲なので、私の中でもかなり思い入れがあり、ライブで聞けて本当に嬉しかった。。。
で、まさやんはまたしてもキーボードへ。
初めて聴く「灯りを消す前に」でした。
キーボードの不思議な和音の響き。まるで夢の中にいるみたいな気になりました。
歌詞がまたいいんです。
灯りを消す前に、ただ一つだけ愛してるって言いたい。そんな内容。。。
魂をつかまれたみたいになりました。
まさやんの歌う声が、またすごく優しくて。
「まさやんもそんな風に想う人がいるんだなぁ」と薄ぼんやり考えつつ・・・。
恥ずかしながら、自分もダンナのことを思い出してました。(^^;;;
ライブに送り出してもらって、本当にありがとって。
ダンナへの気持ちなんて、まさやんのライブ中は考えないんですが、じわ〜っと盛り上がって、涙があふれてどうしようもなかったです。
好きな人と一緒に聴いたら、またこの曲はいいんでしょうが、遠く離れて想って聴くほうが、心の琴線にふれるような気がします。
力なく、涙だけがあふれる私でした。
曲が終わると、会場は何となく間が合って、大拍手。。。
アンコール!!と拍手は続いたけど、明かりがついてライブは終わってしまいました。
あまりの感動に、私も言葉が出なかったです。
最後の曲を、まさやんの生歌で初めて聴けたのは、本当に一生の宝物だと思いました。
CDが発売されても、この曲だけはしばらく聴かないでおきたい。
この感動を忘れたくない!!
感動冷め遣らぬまま、私は隣に座ってたメル友さんとステージを見に行きました。
まだまさやんの温もりがあるようでした。
まさやんの吐き出したCO2を吸いこむべく、深呼吸もして。(笑)
離れた席にいた後輩は次の日も仕事なので、東京行きの電車の関係で先に会場を出て行きました。
間に合わないはずが、しっかり間に合う時間だったんですよ。
私とメル友さんは、不良主婦になることにして、予定通り朝3時の電車で帰る事に。
その後、グッズを早速買いました。
私はカレンダーと黒のTシャツ(まさやんが着てたからね)、パンフを買い、メル友さんは、カレンダー、シルバーペンダント、一万円の福袋を購入。
福袋の中身ですが、YMACとドミノラウンドのグッズが入ってましたよ。
YMACのレジャーシート・うちわ・パーカー・Tシャツ・タオル・バンダナ2枚・ステッカー・ビニールバック、ドミノのオレンジのグローブなんかが入ってたようです。
福袋の商品を入れてるSHEEPの絵のついた紙袋が可愛かった。
5000円の福袋は売りきれてたので、欲しい人は早目に買うのがいいみたいです。
出口には、黒に白抜きされたまさやんのツアーバスが止まってました。
なんでもまさやんの出待ちをみんなしてるらしく、私達も少しその場にいましたが、いくらなんでもそんなわけないと思い、ツアーバスだけ眺めて、甲府の街へ。
3時までの時間は、24時間のデニーズで少しアルコールもいれて、まさやんへの熱い思いを語ったのでありましたぁ。
いつのまにか風も止んで、心の中が暖かい気持ちでいっぱいな夜でした。
どれみさんの一日の行動が手にとってわかる楽しいレポート&山梨でのライブがおおいにもりあがったことがよく伝わってくるレポートですが、後半はHPに起こしてる私が感動してうるうるしながら作成したページになりました。アルバム発売前のライブでしたが、違う楽しみ方ができたのではないかなぁ。と思います。
「CDが発売されても、この曲だけはしばらく聴かないでおきたい。この感動を忘れたくない!!」
というどれみさんは本当にいい曲に出会えたんだと思います。私もいつかそのくらい感動する曲に出会いたいです。ぶぅぶぅ