Yamazaki Masayoshi Tour2001-2002 TransitTime

2002.2.2/3  北海道厚生年金会館
Reporter is まき

 

本編86本、学園祭3本、合計89本もの信じられないくらいのライブツアーも、残すところラスト2本。その最後の地に選ばれたのは札幌でした。

当初は予定していなかったのだけれど、格安チケットがその時期であり、月曜割特と合わせると、往復2万5千円で札幌に行けるとわかった時点で、とにかく(飛行機もライブも)チケットだけ手に入れ、すぐに行ける準備だけはしていました。
心配していた私の異動も、とりあえずこの時期は逃れられたようで、もちろん行く事に。
17年ぶりの北海道と、ろばちゃん・ゆみちゃん・ろばちゃんの友達との再会も楽しみで、前週は本当にウキウキして、車でまさやんの曲を聴いてもにやけちゃう日々()

とうとう、2月2日がきました。

空港に早めに行き、予定通りフライト。そして定刻札幌着。

ゆみちゃんが空港まで迎えにきてくれ、5度目の再会。札幌と愛媛なのに()

ほどなくして、ろばちゃん&ろばちゃんの友達が鹿児島から到着し、何度目?数え切れない、再会()。ここは札幌なのに()

まずは、ゆみちゃんが、支笏湖氷バク祭りに連れて行ってくれました。

雪ではなく、氷の芸術に感動し、あげいもやホタテのうまさに感動し、いきなり北海道を楽しみました。

そして、札幌へ行き、“すみれ”でミソラーメン。これが、本当においしくて、感動のうまさ!!!麺も、スープもむちゃうまでした!そして、ゆみちゃんのお家に荷物を置き、会場へ向かいました。会場は大通り公園沿いからちょっと入った所にあり、会場まで、雪祭りの雪像を見ながら歩きました。

会場に着くと、“チケット余ってませんか?”とファンの子から何人か声をかけられました。この2DAYSは入手困難だったんだよね。この日のチケットは結局、私達は3人電話が繋がって、8枚流したんだけど…。その流れたチケットが、ちゃんと“ファン”の子の手元に正規の値段で届いているといいな…と思いつつ、会場入り。穂苅さん発見。なんか、ちょっと張り詰めた空気を感じ、やっぱり話しかけられませんでした。

仙台と札幌には前座で野狐禅が出るときいていたので、私はけっこう楽しみにしていたのですが、他の3人は、どっちでもよかったみたいです()

席につくと、今回は13列目のゲンタさん側の左端。でも、よく見えそうです。ほどなく、野狐禅登場。ピストルさんが、なぜかズボンの右足だけ、裾を膝の半分くらいまで折っていて、左足は普通だったのが今でも謎なんですけど()、オープニングアクトとして3曲熱唱しました。【さらば、生かねばならぬ】と【少年花火】とあともう一曲は忘れました。

オーキャンの時には、2人ともアツい印象だったんだけど、今日は、ピストルさんと濱埜さんの温度差を感じたような気がしました。ピストルさんは変わらずアツかったんですけど。いつもこんな感じなのかな?オーキャンでは、本当に暑かったから、そう感じたのかな()?ピストルさんの熱唱もさながら、ギターをジャカジャカ力任せにかきならす演奏が、まさやんではあまり見られないので、印象的で、ギターのストロークの止めの所が擦り減って色が変わっているのが遠目にもわかりました。すごい力で弾いてるんだろうな。

私達は曲間に“ピストルー”“野狐禅―”と声援を送りましたが、さすが札幌では声援多かったみたいです。【さらば、生かねばならぬ】はちょっと感動してしまいました。

野狐禅はお礼を言ってステージを去り、15分押しで、会場が暗くなり、鳥のさえずりが…。暗闇の中、まさやんの登場で会場から悲鳴に近い声が。

そんな中、まさやんはギターを取り、長いリフを音を確認するかのように弾いて、どんどん曲になっていき、始まったのは【タイム】。ゲンタさんとキタローさんの音も重なっていき、いつもは苦手なこの曲なんですが、今日はものすごく心地よく感じました。札幌では誰も立たたなかったので、余計な事を考えず、座って集中できたからかもしれません。

そして一筋の灯りでまさやんが照らされ“♪いにしえの〜”と始まりましたが、今日はいきなり声が出ている!今回の中で、一番素晴らしいと思える【タイム】でした。

そして、ゲンタさんがDJブースに行き、お皿を回して、始まったのが【セロリ】。

明るくなり、まさやんの姿も見えます。この日は、香川&宇和&広島と同じく、VネックのピッチリしたTシャツに白地に黒の線が何本か縦に入ったシャツをはおり、前に2つポケットのついたジーンズ。途中、タンバリンを叩きましたが、いつものように激しい見せ場はなかったかな。キタローさんの金ダライみたいな楽器の音がすごく心地よくて、楽しかった。そして、まさやんは“掛け声よろしく!”と言い、“ワン”“ツー”“ワン”“ツー” のかけあいの後、会場の“ワンツースリーフォー”で、【サーカス】。さすがにリピーターが多いだろうこの会場では、かなりの人がこのかけあいについていっていました()

“♪ヘルスメーター”の後のドラムソロは、本当にかっこよく、ゲンタさんのこのラスト2日にかける意気込みのようなものがガンガン伝わってきました。

その後は【Sleeping Butterfly】。この曲は、このライブでは本当にかっこよくて、印象的で、1週間経った今でもハッキリと最初から最後まで3人の演奏が思い出せます。私はこの時点で、もう、思いっきり演奏にのめりこんでいました。最後の拳を握って音程を取りながらの“♪息をひそめている”も、声がでていて、かっこよかった!

そして、MC

“皆さん、元気ですかー?2階―、元気ですか?あれ?ここ3階までありましたっけ?(注:ない())ないようですね()?1階―、元気ですか?バンドー、元気ですか?”

と皆に声をかけた後、

“僕は元気です。札幌は寒いけど、頑張ります”

と言い、“なんか、すごい遠いですね”

と1列目の席までの距離を指し(この会館はオーケストラピットがあるらしいので、ホールにしては1列目が遠いんだろう)“まぁ、距離感って、大事やからね()”とか、あと北海道弁の“なまらー”“したっけー(意:それじゃあ)”とかもここで言ってたのかな?(記憶とんでます)、MCが終わり、ステージが暗転し、独特の空気に包まれた不思議なメロディーが繰り返されます。【水のない水槽】です。

私は、これはもう、座って聴きたいと思い、座りました。この曲は見るよりじっくり聴きたい。どんどん3人の奏でる音が重なっていき、この会場を別世界のような雰囲気に変えてゆく・・・。その雰囲気に身をまかせ、何も考えず、この曲を楽しみました。最後のギターの“ピーン”という音で曲が終わり、その音で、急に現実世界に呼び戻された感じ。そして、会場は真っ暗のまま、ハープの音が切なく響き、【心拍数】。大サビの所までは、淡々と唄い、大サビで真っ赤の照明とともにドラムの音が盛り上がり、大サビ。始めは物足りなく感じたこのアレンジも、あの淡々とした唄い方が、この曲の始めの冷めた2人の関係を妙にリアルに再現しているようで、いつの間にかすごく好きになっていました。そして、【Super Susupicion】。この曲では立ち、手拍子はせずに、ジャジーな大人なアレンジを楽しみました。そして、【ステレオ】。ちょっとテンポも速くなっており、以前より聴きやすいアレンジ。でも、やっぱり、これは原曲のまくしたてるような勢いのある方が好きだな。そして、まさやんは“思い出すのはパリ!”と叫ぶと、バックには映像が(私たちの位置からは凱旋門しか見えなかったけど())。“ボンジュール”とか、よくわからないフランス語を何個か言った後、“イボンヌ元気かなぁ〜”なぜに、イボンヌ()。そして、MCもほとんどないまま、【2人でParisに行こう】が始まりました。やっぱり、何度聴いても、ほのぼの幸せになれるような感じ。優しく明るいメロディーがとても好きです。この曲では“♪2人で〜”の“で〜”がきれいにでていました。そして、【晴れた日と月曜日は】。手拍子なりませんように・・・と思ったけど、なってしまってちょっと残念。そして、【琥珀色の向かい風】。またもや、泣いてしまいました。“♪落とさないように 落とさないように 両手ですくいあげてから”の歌い方が本当に優しくて、大切に歌っているような感じでした。そして【僕はここにいる】。歌詞に共感できないので、いつもはボーっと聴いているのですが、今日は、まさやんの声がこの曲では本当に伸びやかで、きれいで、その声に感動しながら聴いていました。そして、弾き語りで始まる【明日の風】。一言一言をかみしめるように、大切に歌っている姿が印象的で、まさやんの今の“ありったけの声”は会場の皆に届いたと思います。そして、MCをしながらチューニング・・・と、ギターのチューニングの音がいつもと違う!ボトルネックのスライドするなんともいえない音の心地よさ!“えっ、何するの???”と、この2日は広島のセットリストだと思っていた私は驚きました。ボトルネックのまま色々話しながらチューニング。会場の小さい女の子の“まさやん、かっこいーーー!”という声には、微笑みながら“そうかー”と照れながらも満足げ。そして始まったのは【ただただ…】。ライブハウス用のセットリストをここで持ってくるとは思っていなかったので、嬉しい裏切りに“えっ、まじで?”と自分の耳を疑いました。でも、やっぱり、ZEPP大阪で感じた、この曲と、現実の年齢差というかギャップはぬぐいされなかったかなぁ。でも、ボトルネックのきしむような音が好きな私は、まさか聴けるとは思っていなかったこの曲は嬉しかったし、ギターの音色に感動しました。そして、会場が静まる中、始まったのは【One more time. one more chance】。ちょっと長めのリフの後、お馴染みの前奏になった途端、会場から拍手が起こりました。多くの人がこの曲を愛し、演奏してくれるのを待っているんだなぁ・・・と思いました。満天の星の前で歌うこの曲は、すごく広がりを持ち、単なる恋愛の唄ではなく、大きな愛を唄っているような、そんな気がしました。

そして、まさやんはエレキに持ち替え、照明も明るくなった後、

“5日から札幌雪祭りです”

と言ったみたいだけど、かなり割舌悪く、皆???状態。その後も何か言ってましたが、あんまり聞こえなかった。そして、ゲンタさんののドラムをきっかけに始まったのは【カルテ】。バックには血管?の映像が。松山で始めて聴いた時はエレキアレンジ、全然ダメじゃん・・・と思ったのですが、どんどんかっこよくなっている気がします。そして、【Fat Mama】。やっぱり、このアレンジは、ちょっと・・・。盛り上がりに欠けるというか、エンジンがかからない。そして、間奏で、“ジャーン”の後、“ジャッ”と1回止め、そして再度“ジャーン”の後、“ジャッジャッ”と2回で止め、再度“ジャーン”の後、“ジャッジャッジャッ”と3回で止めるのを2セットやるんだけど、やっぱり、音が止まるので盛り上がれない・・・。そのアレンジ自体はかっこいいとは思うんだけどね。そして、ここではやはり乗り切れないまま終わり、多分、まさやんはこの辺で白のシャツを脱ぎ、VネックのピッチリTシャツになり、【長男】。このエレキロック長男は、本当にむちゃくちゃいいです!サビ以外はローテンポ、そして、サビでは思い切りロックになるんです。最後の“♪Feel So Blue〜”は、何と3回、ブルースっぽくフェイク?(というのかな?)し、むちゃくちゃかっこよく終りました。いやぁ、これには感動!!!そして、【ガムシャラバタフライ】。けっこうおとなしめだなぁと思っていた会場も一気に盛り上がりました。私は、始まってから、どんどん色んな意味でいい方に予想と期待を裏切られ、まさやんの声もすごくよく伸び、キタローさんとゲンタさんの演奏もいつも以上にパワフルで、“今日のライブ、すっっっっごくいい!!!”と思ってて、音に集中し、余計なことを考えずにむちゃくちゃ楽しめてました。そして【月明かりに照らされて】。この日のこの曲は本当に最高でした!今まででベストテイクかも。ベースの音も大きくもなく小さくもなく、いい感じに聞えたし、ゲンタさんのドラムも力強く、本当によかった!ですが、やっぱり全員関東フリでしたね〜()。札幌では“♪君と一緒じゃなきゃ〜 あるから”も、“ちょうだい”フリを続けるのが主流のようでした。私は、頑なに関西フリでしたけど()

そして、【アイデンティティクライシス〜思春期の終り〜】へ。ドラムのリズムがすごくよくって、キタローさんの間奏も、すごくよかった!そして、曲は、途切れずにそのまま【空が落ちてくる】に。今日はしんどい“ワ”側。でも、楽しくって、全然気になりませんでした。向こうではキタローさんが色々紙に書いています。最後にキタローさんはこっちにもきて、“サンキュ”と書いた紙を置き、退場。ゲンタさんも、演奏を終え、キタローさん側に走って行ったら大声援。ゲンタさんもファン多いんだよね。そして、ステージでひとしきり盛り上げ、退場。その後、まさやんも、すぐに演奏を終え、“サンキュゥ”と言って、そそくさと退場。

会場は盛り上がったまま、アンコールを叫ぶと、どこからともなく“チャチャッチャチャッチャ山崎まさよし”コールがあちこちで広まり(さすがサッカーチームのある札幌)、でも、バラバラでなかなか収集がついていなかったんだけど、なんとか形になり皆でコール。すると、ミスペラーズ登場。“ミスペラーズ”の自己紹介をしました。でも、“ミスペラーズ”のハモリのところは新ネタっぽかった。そして、始まったのは【中華料理】。手拍子をするとやめろとジェスチャーで怒られ、指パッチンで。ゲンタさん1番では“フンガフンガフンガフンガ”と合いの手を入れ、2番は“餃子 餃子 餃子 餃子”“シュウマイ シュウマイ シュウマイ”“ジンギスカン ジンギスカン ジンギスカン”そして、最後は“純連(じゅんれん) すみれの みそラーメン”で、終了。そしてキタローさんが“ライバルはゴスペラーズ”と書いた紙を客席に見せました。さっき、すみれでみそラーメンを食べてきたばかりの私達は異様に盛り上がってしまいました()。“食べてきたー”と言ってみたり()。そして、【根無し草ラプソディー】。“♪面影でけでも抱かせて”の後に、いきなり後ろを向き、両手を交互にして背中をつかみ“1人抱き合ってる”ポーズ()。最後の“♪さびしい夜は〜”のハモリは、最近、いまひとつだなぁと思ってたけど、今日のはすごくきれいで感動的でした。そして、ミスペラーズはマキゲに変わり、【お家へかえろう】。やっぱりひやかしの“ヒュー”は発生してましたね。なんか最近は、楽しんでいるというよりは“私は何回も来て知っているのよ”という自己主張をしているようでちょっと・・・と思うんだけど。この素晴らしいコーラスに自己主張のための冷やかしは不必要な気がします。北国で聞くこの曲は、あたたかくて幸せな気分にさせてくれました。すると、最後の会場のコーラスの時に、まさやんがマイクから離れ、前へ出てきました。そして、前の方を歩きながら右手で(もっと声出して)というようなジェスチャー(犬においでってする感じ)をしながら、途中から、なんと、マイクを通さずに会場の“フ〜ウ〜ウ〜ウ”に合わせて“Na NaNa〜”とか、生声で、合いの手(日本語でいうとちょっと変だけど…言葉が見つからないので)を入れ始め、多分、始めて聞いたであろう、まさやんの生の声にビックリし、なんだか、久々にまさやんの優しさを感じられたような気がして、本当に嬉しかった!!!

そして、【学園天国】では、いつもはゲンタさんの前あたりにいるので、双眼鏡で見ていると、見当たらない…。すると、曲が始まると、なんと、客席の一番近い所あたりに後ろ向きに座っており、ここでも、久々にまさやんの優しさを感じました。そして、その後始まったハープは何度見てもむちゃくちゃかっこよかった!そして、【審判の日】。会場もむちゃくちゃ盛り上がりました。いつもはこの曲では手ふりをやらない私も、今日はむちゃ楽しくて思い切り振ってました()。そして、3人は再度退場し、照明が暗くなり、アンコールもほとんど叫ばないうちに、照明がつくと、3人はすでにステージに。そして、持ち場へスローモーションで行き()、【Plastic Soul】。ゲンタさんは、なんとジャンベを据え置きではなく、持ち歩けるようにしてくれており、客席に近い所まできてくれ、歩きながら演奏してくれました!会場は“♪ラーラーラーラーラ”で盛り上がり、最高潮。そして、最後には野狐禅が登場し、メンバー紹介の時に、まさやんが

“オープニングアクトー! 野狐禅――――!竹原ピストルーーー!濱埜―――――!みんな、CD買うてや!(こうてや)”

と紹介していました。そして、“ベース!中村キタロー!”でキタローさんのソロ。いつもは地味だと思ってしまうベースのソロですが、この日はなんか、むちゃくちゃすごかったです!全然地味なんかではなく、素晴らしかった!“ドラム!江川ゲンタ!”でゲンタさんのソロ。もう、これも、魂こもっていました!素晴らしいドラムソロでした!そして、演奏は終り、会場が拍手をしていると、再び演奏が始まり、“ボーカルー!山崎まさよしでしたーーーーーー!”で野狐禅が、まさやんの両脇に片足ひざまずいて、まさやんを手でキラキラとしていました。3人は、息を合わせて、演奏を終わらせ、照明で照らされ明るくなった会場を、じっくり見て、手を振って退場していきました。なんだか、その顔は、どこか満足げな、誇らしげな感じがしました。

ライブ後は、野狐禅のCDを買いに行ったら、ちょっと待ってるとサインをしてくれるといので、ちょっと待ち、サインしてもらいました。ピストルさんに、“愛媛にもぜひきてくださいね。行きますから”と言いました。でも、“愛媛ですか、○○(忘れた)の方ですよね?”と、愛媛をあんまり理解していなかったみたいです()。そして、森川社長にも話し掛けてもみたけど、はっきり言って、私達と会話がかみあってなかった()。ほとんど最終で会場を後にし、4人で居酒屋に行き、久々にお酒を飲みましたが、いいライブの後は酒がうまい()!そして、タクシーでゆみちゃんの家に戻りました。

今日のライブは、本当に素晴らしかったと思います。でも、ろばちゃんは、前の男性が写メールでステージ上の野狐禅やまさやんを何枚も撮っており、気になってむかついて楽しめなかったそう。最低限のマナーは守って欲しい。(私も熊本で経験したから気持ちはわかるよ、ろばちゃん)その人の行動のせいで、あんなに素晴らしいライブが、ろばちゃんにとって、ケチのついてしまったライブになってしまったことが本当に残念です。

私の中で、今まで行ったTTTの中での“楽しみ度”では鹿児島は抜けませんでしたが、今日のライブは、その次にくると思います。

そしてMCはほとんどないながらも“演奏”では、もう、ベストテイクだった札幌一日目、久々に、まさやんの優しさを感じ、ちょっとまさやんを近くに感じられた、とてもいいライブでした。

そして、最後2回になって、なお、想像を裏切りつづけてくれる、いまだ進化しつづけている素晴らしいメンバー達に、心からお礼を言いたい気分です。

ゲンタさん、キタローさん、まさやん、本当に素晴らしいライブをありがとう!!!

 


 

昨夜の興奮覚めやらぬまま、翌日は5時起き。というのも、私の従姉妹が北海道でアナウンサーの仕事をしているので、テレビっ子の私としては、一度、スタジオ見学をしてみたい・・・ということで、頼んでみたところOKがでたので、4人でスタジオ見学へ。

ミーティングの所から、制作室、スタジオまで見せていただき、スタッフの方の親切さに、学ぶことも多く、普段絶対見えないような所を見せていただき、すごくいい経験をさせてもらいました。

そして、その後、私以外の3人は節分なので厄払いをし(私は前厄なので、前厄に行った所に本厄・後厄と行かねばならないらしく、北海道にはこれないので、車で寝ていました)、小樽観光へ連れて行ってくれました。きれいな街並みで、寿司がうまかったなぁ()

そして、札幌に戻り、車を置いて、会場へ。しょうちゃんとの初顔バレでした。しょうちゃんは、かなり大人の雰囲気で、落ち着いており、私と干支が一回りしていることに、私は密かにショックをうけつつ()、ゆみちゃんの友達とも合流し、会場入り。

穂苅さんを発見するも、またもや話しかけられずじまいでした。今日は座席は23列目のゲンタさん側。すぐに野狐禅がでてきて、演奏しました。【少年花火】【金属バット】と、あともう一曲、昨日わからなかったのと同じ曲だと思います。3曲を熱唱しました。今日は、ピストルさんのズボンの裾は普通でした()。でも、今日は濱埜さんもちょっとやる気にみえました。野狐禅はブルーハーツとか好きな人はけっこう好きなんじゃないかな?と思ったり。風貌はエレカシの宮本さんみたいだけど()。野狐禅の演奏は終わり、時間が経ってもなかなか始まらない。15分以上の押しで、やっと始まりました。

暗闇の中、まさやんは登場し、ギターを取り、始まったのは、やっぱり【タイム】。このライブ中、ずっと始めに歌われてきたこの曲。それもこれで最後なんだなぁ・・・と、感慨深くなりました。そして、会場も明るくなり【パンを焼く】。まさやんは、今日は巷で“高いが趣味が悪い”と言われている()赤地に黒のりんご柄のシャツに、下には黒のTシャツを着て、ズボンはダボっとしたパンツでした。ゲンタさんは黒いタンクトップに黒いハチマキ。ゲンタさんがTシャツじゃないのって始めてかも。ゲンタさんの千秋楽にかける気合を感じました。特に変わった早口言葉はなかったと思います。でも、やっぱり、この曲、やると楽しいんだよな〜。今日は、特にご当地ネタもなく、普通に終わりました。そして、【サーカス】。この曲、好きだなぁ。ゲンタさんのソロも、むちゃくちゃ頑張ってるのが伝わってきました。そして、【Sleeping Butterfly】。もうこれ以上はないんじゃないの?と思うような、アレンジ。何度聴いても、本当にかっこいい!!!これは、またいつか、絶対バンドで聴きたいです!!!そしてMC。“札幌は寒いですね”とか“僕は元気です”とか、あと、昨日と同じく“したっけねー”“なまらー”の北海道弁を言っていたというような他愛もないMCだったと思います。会場もシンとしていたので“静かやなぁ〜、そんな静かでどうする()!”とか言ってました。

そして、会場は暗転し、【水のない水槽】へと入ります。この曲は本当にどこまで広がっていくんだろう・・・。ライブの度に、こんなに形を変えながらも、どんどんその度にその世界に引きずり込まれ、底を見ることの決してできない、底なし沼のような一曲。今度はどんな世界をみせてくれるのか楽しみです。そして、ハープの音が響き渡り、【心拍数】が始まりました。TTTの始め頃には違和感を覚えた心拍数。だけど、淡々とした歌い方は、かえってリアルにこの曲を浮き上がらせるようになり、今の大人になった等身大のこの曲が、このアレンジでよかったと思えるようになりました。そして【Super Susupicion】。相変わらず、かっこいい。会場も、手拍子をせず、音楽に合わせて身体を揺らして楽しんでいました。そして【ステレオ】。そして、“思い出すのはパリ!”と言ってバックにパリの映像が映され、“ボンジュール”“シルブプレー”と、フランス語を言った後、“ジョセフィーヌ イボンヌ …チョチョリーナ!”とパリ娘3人の名前を叫んでいました。チョチョリーナてて・・・()。そして【2人でParisに行こう】が始まります。何度聴いても、やっぱり、いいなぁ。なんかホンワカするというか、この曲の間はすごく幸せな気分になれます。そして、【晴れた日と月曜日は】では歌詞が一部飛びました。この曲も、熊本ではアメリカの同時多発テロの後で涙し、鹿児島ではメタメタになったまさやんが、なぜか急に踊りだし、すごくおかしくて、その後、おちゃらけ路線で行ってたけど、やっぱり普通の演奏に戻ってきた。色んなことが思い出されました。そして、【僕はここにいる】。昨日と同じく、伸びやかなまさやんの声に感動しながら聴きました。やっぱり、この人の声が好きだなぁ・・・と、目を閉じながら聴いていました。そして、【明日の風】。途中までは弾き語りで、ゆっくり大切に歌っていました。そして、MC。

“思い出すなぁ、ミシシッピ。ミシシッピのファーム(会場、笑う)何がおかしいねん!(なんか、ファームっていう言い方というか、使い方というか、妙におかしかったのよ)地平線が一面に見えましてね、その中を、マネージャーのたけしにビデオを撮らせながら歩いてたんですけど、あいつ、へびにかまれましてね()。ビデオが急に揺れたんですよ、こうやって(ジェスチャーでやってみせる)すねをかまれたみたいで、まさしく”すねかじり“ですよ()。それで、”吸って!吸って!“と言うんですよ。そんな、ねぇ、イヤじゃないですか、男のスネなんか吸うの()、だから”嘘つくな!“と言っといたんですけど()、でも、ヘビではなかったみたいですよ”

というようなMCをしていました。会場は私を含め、かなりうけていました()。そして、ボトルネックで弾く【ただただ…】。心拍数ではぬぐいされた違和感は、この曲ではぬぐいされなかったなぁ。やっぱり、ちょっと曲とのギャップを感じました。聴いた回数が少ないからかな?でも、やはりボトルネックのきしむ音は、すごく心地よかった。そして、【One more time. one more chance】。会場中が、固唾をのんで聴いていました。満天の星の中、まさやんの声と楽器の奏でる音だけが、会場中に響き渡りました。そして、演奏が終わると、大きな拍手に包まれました。

まさやんはエレキに持ち替え、

“みなさんー元気ですかー!?”

“元気があれば何でもできるー”

“でも、歳には勝てない()〜!”

“だましだましやってきた身体、そろそろ病院行こうかな〜”

(大阪ではコルセットを身体中に巻いていたというまさやん、本当にちゃんと病院に行ってほしいものです)で【カルテ】。バックには血管?の断面図?映像が。エレキカルテ、けっこう賛否両論わかれるようですが、私は好きです。弾き語りの方ももちろん好きですが。そして【Fat Mama】。やっぱり、これはアレンジ変えずにいて欲しかった。やっぱり、ちょっと消化不良。いつもならイントロでもう跳ぶんですけどね()。これは、ラストでやっと乗れるかな・・・という感じ。そして、【昼休み】。最後にこれがまた聴けるとは!エレキ昼休み、やっぱり、いいです。手拍子なんか入れようがない大人のアレンジ。そして【長男】。エレキ昼休みと、エレキ長男が連続で聴けるとは!!!もう、すごい幸せ!本当に、予想を裏切ってくれる!そして、【ガムシャラバタフライ】。ゲンタさんのドラムも一層さえ、会場の盛り上がりも最高潮。そして【月明かりに照らされて】。もちろん、私は頑なに関西フリ()。キタローさんのベース音も、かっこいい!そのまま【アイデンティティクライシス〜思春期の終り〜】へ。会場中、空気が上気しているというか、すごく楽しんでいました。そのまま【空が落ちてくる】へ移りました。今日も、しんどい“ワ”側。でも、楽しい〜。キタローさんは相変わらず、紙にいろいろ書いて客席とコミュニケーション取ってました。そして、キタローさんが退場、ゲンタさんも退場、そしてまさやんも退場。

会場は熱気覚めやらず、“チャチャッチャチャッチャ山崎まさよし”コールで再登場を待つ…とミスペラーズの登場。登場した途端、いつもの挨拶はなしで、アカペラで唄い出したのは“♪口ではIt’s all right〜 気持ちは少し uneasiness はやく君にたどりつきたい〜”そう、【Me&My Mind】です!!!多分、私にとっては初のこの曲、好きな曲なので、すごく嬉しかった!!!もう、本当に裏切ってくれるよなぁ(嬉)!!!でも、できればもうちょっと聴きたかったよ〜。この曲のハーモニー、すっごいきれいでした。会場の驚きまじりの歓声とともに、ミスペラーズは自己紹介し、手拍子をダメ出しの後、指パッチンで【中華料理】。ゲンタさんは“味の時計台 X4回”“○○(聞き取れず)X4回”“マジックスパイスX4回”(味の時計台はラーメン屋さんで、マジックスパイスはカレー屋さん(だそう)です)の合いの手をいれ、最後は“○○ ○○ (2つとも聞き取れず) イカソーメーーーン”でシメ。最後のキタローさんがまさやんに見せた“90本おつかれ”の文字にちょっと照れるまさやん。会場からも“オツカレー!”の声が拍手と共にあちこちからあがりました。そして、次の曲へ移ろうとしたら、会場の手拍子が起こり、まさやんはギターでマイナーコードを弾き、ゲンタさんがシスター姿でメンチをきりながらガニ股で、前へでてきている間に、まさやんとキタローさんは怒って退場。ゲンタさんも気づいて慌てて退場()。会場の“マ・キ・ゲ”コールの中、3人は舞台袖から登場し、キタローさんは“許す”の文字のフリップを皆に見せ、会場は盛り上がる。もう、これは見れないかと思ってた〜。本当に盛りあがりました。そして、気を取り直し()【根無し草ラプソディー】。本当に、美しいハーモニーでした。最後の“♪さびしい夜は〜”の所も、本当に大切に唄っている!って感じで、感動しました。そして、【お家へかえろう】。まさやんは“やがて雪になるー”のところを“♪もう雪になっているー”と北国らしく、替えて歌ってくれました。最初“ライバルはゴスペラーズ”と書いたキタローさんでしたが、その後、昨日と同じく、まさやんが前へ出て来て、会場のコーラス&まさやんの生声!会場のハモリもきれいだし、まさやんの生声にも再び感激!最後の、ステージ&客席の“フーウーウーウ フ〜〜〜〜〜”のコーラスは、本当にきれいでした。すると、キタローさんは“ライバルはみんな”の文字を書いて見せてくれました。キタローさ〜ん!!!でも、私は、この曲で、なんだか、もうすぐ来る終わりを感じ、途中から涙が後から後から流れてきました。とても楽しくて、でも、こんなに楽しいのに、もうすぐ終ってしまうんだ…という気持ちでした。そして、会場は真っ暗になり、【学園天国】。“Hey!”のかけあいも、会場はすごい盛りあがりでした。そしてハープを吹きながら、まさやんはステージを歩きました。心なしか、いつもより長かった?まさやんはとても楽しそうにハープを吹いていました。そしてそのまま【審判の日】。会場、すごい盛りあがり。私もすごく盛りあがりつつ、溢れる涙は止まりませんでした。こんなに素晴らしいライブが終わってしまう寂しさ。それだけなのですが…。そして、演奏は終了し、3人は、手を振りながら退場し、会場は興奮のままアンコールを求めると、照明がつき、ステージには3人が。ゲンタさんは昨日と同じく移動できるジャンベで、ステージを歩きながらみんなに近い所で叩いてくれました。

そして、本当にこのツアー最後の【Plastic Soul】。“♪ラーラーラーラーラー”と歌いながら手を振っても、後から後から涙は出てきました。“ベースー 中村キタロー! ドラムー 江川ゲンター!”でゲンタさんとキタローさんのソロが終ったあと、いったん演奏が終り、会場の手拍子とともに再度演奏が始まり、“ボーカルー 山崎まさよしでしたー!”の後、まさやんは後ろを向き、ラストのあといくつかの音を、一音、一音、3人で確かめ合うように大切に演奏し、息を合わせて、最後の音を出しました。そして、まさやんはこちらを向き、ギターを置いて、軽く礼をし、3人で並んでしばらく客席を見て手を振った後、名残惜しそうにステージを後にしました。ゲンタさんは舞台袖で、ドラムスティックを客席に投げてくれました。私は、自然に“おつかれさまー!”と“ありがとうー!”という言葉を3人に向かって叫んでいました。ステージから3人がいなくなって明かりがついても、会場中が立ったまま、長い間惜しみない拍手を続けていました。感謝と慰労の気持ちだったのでしょうか。私も、こんなに楽しませてくれ、感動させてくれたお礼の気持ちと、本当に長いツアーおつかれさまでした、という気持ちで拍手をし続けました。

会場からでても、興奮は覚めやらず、穂苅さんがいらっしゃたので、話しかけてみたら、全然怖くはなく、とても感じよかったです。涙目で“すごくよかったです”というと“ありがとうございます”と笑顔で答えてくれ、“愛媛からきました。ちとせちゃん、応援してますので、ぜひ愛媛にも来て下さい”とちとせちゃんの誘致活動もしてみましたが、ろばちゃんもしていました()。その後はゆみちゃんの北海道友達と打ち上げ(まさやんが北海道のラジオでシークレットライブをしたお店で)、ゆみちゃんの家へ帰り、幸せな眠りにつきました。

こうして、まさやんの今までのツアーの中で一番長丁場だった、TTTは北の地札幌で千秋楽を無事終えました。ガクMCさんが札幌のラジオの日なので、もしかしたらゲストかも…なんて皆で想像したりしてたんだけど、昨日はラストで出てきた野狐禅も今日はでてこず、本当に3人だけの、89分の1のライブでした。途中、ゲンタさんの入院があったり、まさやんが体調を崩していたりという事もあったみたいですが、3人でこのツアーをやり遂げた満足感のようなものはすごく伝わってきたし、そんな3人が私は、さらに好きになりました。

翌日は札幌雪祭りの前日だったので、雪像もほぼできあがっており(今年は暖冬で溶けてしまったようなので、一番いい時に見たのかも)、雪祭りを楽しみ、雪のアートに感動し、昨日のゲンタさんお勧めの()味の時計台でラーメンを食べて、ゆみちゃん・ろばちゃん・ろばちゃんのお友達と“またどこかで”と別れ()、空港まで電車で向かい、フライトにも充分間に合い、帰路につきました。

 

今回のTTTは、当初7公演参加予定のつもりが、チケットが手に入ったこともあり、気づけば12公演参加()。まぁ、そのライブごとにいろいろ思ったこともあったけれど、いざ終了してみて思い返せばやっぱり楽しかったの一言。長いライブの途中で30歳を迎えたまさやん。大人のアレンジがあったり、エレキをたくさん取り入れたり、アレンジがどんどん変わっていったり。

そして、最後に私の中に残ったものは、やっぱり“山崎まさよし・江川ゲンタ・中村キタローの作り出す音楽とライブが好きだ”ということ。

89本ものツアーの間に、たくさんの人達が、3人の作り出す生の音楽に触れ、色々な事を感じたことでしょう。たくさんの感動を与えてくれた、まさやん・キタローさん・ゲンタさん、そして、その3人が作り出す音楽を支えていたスタッフの方々、そして、どこかの会場で同じ感動をもらったお客さん、このツアーに関わった全ての方にお礼を言います。ありがとうございました。また、いつかどこかの会場で会えますように。