平成12年9月15日〜16日・御蔵島旅行記

平成12年9月15日から、東京都御蔵島村へと旅行してきました。
今回の旅行では、9月15日から19日までの滞在を考えていたのですが、9月15日に小笠原近海で台風17号が発生した為に17日以降の予定が定まらなくなる可能性が有った為に、1泊2日と言うハードスケジュールとなってしまいました。
忙しい日程でしたが、御蔵島への旅行記としてお知らせ致します。

9月15日(金)・敬老の日

清水6:56−熱海8:14(東京行き普通電車)
JR熱海駅前−熱海港(東海バス)
熱海港10:00−大島・元町港11:00(東海汽船・高速船シーガル)
熱海−大島間の高速船シーガル熱海港から出港する高速船「シーガル」

まず、熱海まで普通電車で出発。祭日とあって通勤客は居らず、東京行き普通電車と有って(11両編成)、かなり空いていました。
熱海に到着後、19日の東京−静岡−清水間の新幹線経由の乗車券を購入した後に駅前バスターミナルへ。
丁度、バスが停車していたので乗車。熱海港方面のバス(熱海後楽園行き)は東海バス・箱根登山鉄道・伊豆箱根鉄道と3社の共同運行で、20分に1本程度の運行の為、それなりにバスの本数は有るようです。
バスは熱海駅を出て、国道135号線へ。「お宮の松」や熱海サンビーチと言った熱海の観光地を抜け、熱海港へ。熱海港のバス停は東海汽船と富士急興業(初島行き船舶)の乗り場前に停車するので、乗り継ぎには便利でした。220円を払って建物内へ・・・。
熱海港で乗船手続きを行い、9時45分を過ぎた頃から乗船が開始されました。熱海から大島まで5500円とちょっと高価なのですが、この区間を1時間で結ぶのは確かに早いです。
高速船での指定された座席は最も先頭の座席でした。目の前の通路に荷物を置いても足下が広く、景色は悪かったものの快適な船旅を楽しめました。

大島・元町港−大島空港前(東海汽船バス)
大島島内の東海汽船バス大島・元町港前に停車していた東海汽船バス

大島・元町港に到着後、とりあえず空港へ向かって荷物を置いてこようと思い、港の前のバス停からバスに乗車。
空港前のバス停で降りると、案内が無かったのには困ったのですが、左へ向かって行く道路が有った為にこの道を歩いていくと大島空港の管制塔や滑走路が有りました。空港の建物内に入りコインロッカーを訪ねた所無いとの事だったので、御蔵島へのヘリコプターに乗ると話し、カウンターで荷物を預かってもらう事に・・・。搭乗手続きまで2時間程度有った為、空港から近い場所に有ったリス村へと向かう事にしました。

大島リス村のリスリス村のリス。やはり人間慣れしてました。(^^;;)

空港からタクシーでリス村へ。630円の入園料を支払って園内に入るとリスの他にもアヒルやウサギなど飼育されていました。
リスの放し飼いスペースに入ると、餌(ひまわりの種)が売られており、購入して与えてみた所、手に飛び移って食べるリスまで居ました。
野生のリスならこんな事は無いと思います。やはり人間慣れしてしまっているのではないかと思われました。
搭乗手続き時間が近付いて来た為、再度タクシーで空港へと戻る事に。

大島空港14:45−御蔵島ヘリポート15:45(東邦航空62便・52便・32便)
大島空港駐機中のYS11大島空港に駐機していた東京行きYS11型旅客機
東邦航空のヘリコプター御蔵島ヘリポートに到着した東邦航空のヘリコプター

大島空港に戻ると東京行きのYS11が出発の直前でした。今回の旅行は三宅島に行く予定だった為に、帰りは三宅島空港から羽田空港までYS11に乗る予定だったのですが、9月の全島避難を受けて行き先の変更を致しました。大島から三宅島へはヘリコプターを使用する事は考えていたので、三宅島から御蔵島間を延長してもらい大島−御蔵島間をヘリコプター使用としました。
大島−御蔵島間は17130円と聞いていたのですが、機内持ち込み荷物を含めて、手荷物5キロを超過した場合は航送料金が必要と言われてしまい、荷物の重量を量ってみてビックリ。ノートパソコンや一眼レフカメラ等、重い物が多かった事も有って、5000円以上の超過料金が掛かってしまいました。さすがにこの追加料金は痛かったです。(;_;)

ヘリコプターから見た三宅島の様子

遠景から見た三宅島・三七山付近を撮影土石流の有ったと思われる場所・画面右側が三池地区

大島からのヘリコプターは本来ですと利島・三宅島を経由するのですが、三宅島の全島避難も有って利島から御蔵島へと直行の扱いとなっていました。飛行コースに三宅島も有るのですが、三宅島に近付くにつれ硫黄の香りが鼻に衝き、生々しい災害の跡が痛々しく見られました。
三宅島を過ぎると、雨が降ったり止んだりの状態となり、御蔵島では完全に雨となっていました。傘を持って行かなかったのですが、宿泊先の方が車で向かえに来てくれていた為にそれほど濡れずに宿へと向かう事が出来ました。
この日宿泊予定の、宿・まるい(TEL04994−8−2405)に到着。シドニーオリンピックの開会式を見ながら夕食を取り、就寝しました。

9月16日(土)

この日は朝からオリンピックの開会式の模様のニュースの他、「小笠原で台風17号が発生」とのニュースが流れました。しかも、1日後の日中にも三宅島直撃の恐れ有りとの事で、他の宿泊者と朝のスイムだけ行ってヘリコプターで大島まで行って静岡へと帰る事を決意しました。
御蔵島から大島(通常は御蔵島−三宅島間なのですが、災害と御蔵島の生活物資輸送の為に今だけ大島へ行っているとの事)を結んでいる「えびね丸」も、場合によっては新島までしか運航しないとの事で、静岡方面への足はヘリコプターで大島へと向かう方法しか無くなってしまいました。
とりあえず、当初の目的通りに朝7時からドルフィンスイムに出掛けました。

御蔵島港にて、この船でドルフィンスイムに出発御蔵島港に停泊しているこの船がドルフィンスイムに向かう船です。

ドルフィンスイムの様子

ハンドウイルカのポッド今回の水中撮影での最も良い写真

スイムを行った付近の波の状態海上ではすでに波が高くなって来ておりました。

御蔵島港から時計回りに進み、集落の反対側に近い島の南南西に位置する付近に多数のハンドウイルカが居りました。何度か潜ってみた所、何回か群の姿を見る事が出来ました。さすがに私は波が高くなってしまっていた為に3〜4回しか泳げなかったのですが、エコロケーションの音も間近で聞く事が出来ました。

御蔵島ヘリポート−大島空港(東邦航空31便・51便・61便)
大島空港−大島・元町港(タクシー)

港へと戻り、ヘリコプターの荷物チェック(重量の計量)を行った後、郵便局から自宅宛に小包を出しました。今回は荷物の重量を減らした為か(?)2000円程の超過料金で搭乗する事が出来ました。
遅い朝食後、ヘリコプターに搭乗。定員9名のヘリコプターは満員だったのですが、すでに途中の海域では白波が立っており、途中の利島では気流の乱れと思われる揺れ(はっきり言って怖かった)が有ったりと、台風接近を感じながら大島空港へ。大島では雷雨となっており、当日の東京行き第3便の飛行機も出発が未定との案内がされておりました。ここで19日の八丈島−羽田間の航空券を払い戻した後、東海汽船に問い合わせた所、熱海行き高速船には空席が有るとの事で元町港へ向かう事に。さすがに雷雨の中をバス停まで歩く事を諦めタクシーで元町港へ向かいました。元町港到着後、乗船券を購入。隣の観光案内所で荷物を預かってくれるとの事で、観光案内所へ。ここで500円のバスチケット(各施設の割引券付き)と温泉の入浴券を購入し、大島の観光へと出掛けました。
時間もあまり無かったので、郷土資料館に行った後に愛らんどセンター御神火温泉へと立ち寄っただけの観光となってしまいました。
15時を廻り、船の出港時刻まで1時間を切った為に、愛らんどセンター御神火温泉から徒歩で元町港へと向かいました。

大島・元町港16:00−熱海港17:00(東海汽船・高速船シーガル)
熱海港−JR熱海駅前(伊豆箱根鉄道バス)
熱海駅17:55頃−静岡駅18:30頃(こだま429号)
静岡駅18:45−清水駅18:57(西富士宮行き普通電車)

大島から再度、高速船に乗り熱海へ。まさか同じルートを辿るとは思っていなかったのですが、高速船で熱海へと戻る事に。前日に乗船した時よりは多少の揺れが有ったものの、御蔵島での小型船ほど揺れる訳ではなく快調に熱海港へ。バス停には5台のバスが到着しており、初島からの定期船とほとんど同時に到着となった為に満載になったバスから順に発車していきました。私は2台目のバスに乗れ、一路熱海駅へ。熱海駅到着後、東京−静岡−清水経由の乗車券を熱海−静岡−清水間の乗車券に変更してもらい、静岡までの特急券を購入すると、「新幹線が遅れています」との事、どうやら数時間前に新横浜−小田原間で止まっていたとの事で、遅れてきた新幹線に乗車。静岡駅経由で清水へと戻って来ました。

御蔵島へ1泊2日と慌ただしい旅行となってしまいましたが、念願のドルフィンスイムも出来て良かったと思います。

以上、御蔵島への旅行記でした。

←戻る