雑感(水族館の展示について私が思う事)



現在、私達は水族館であたりまえのようにイルカ等のショーを見る事が出来ます。しかし、このイルカやクジラ達がどうして水族館に居るか考えた事がありますでしょうか?。数は少ないながらも水族館で生まれたイルカも居る事は事実ですが、殆どが海で自由に暮らしていた動物を捕獲し芸を教え込ませショーを行っているのです。

良く水族館でのショーで芸をしておりますが、当のイルカ達はどのように思っているのでしょうか?

水族館で最も飼育されているバンドウイルカは人間にも馴れ、芸も覚え込む為に全国の水族館で飼育されておりますが、人間にはなつかない動物も飼育され芸を教え込まれているのも事実です。

たとえばオルカ(シャチ)は平成9年2月に和歌山県太地町の沖で10頭が湾に追い込まれ、このうち5頭が和歌山県の2つの施設と静岡県の施設に引き渡されました。
この5頭のうち、和歌山県で飼育されていた2頭が6月に相次いで死去致しました。

私がオルカ(シャチ)の水族館での飼育に疑問を持つのはこれだけではありません。
日本より前から研究が行われていたアメリカの水族館での研究では「飼育下のオルカは平均5.2年しか生息できない」と言う研究発表にあります。通常、野生で生息しているオルカ(シャチ)は50年〜80年程度生息するとされています。事実、アメリカでは映画「フリーウイリー」で映画に出演したオルカ「ケイコ」が自然に戻る為に水族館からリハビリ施設に移されトレーニング(自分で餌を取る行動等)をしているのに、日本の水族館ではアメリカの水族館のデータを無視して今も飼育し続けている訳です。

現在、オルカ(シャチ)を捕獲する国は全世界で日本とロシアだけです。しかし、ロシアの場合は日本の水族館の依頼での捕獲で、日本と同じ捕鯨国のノルウェーですらオルカ(シャチ)の捕獲は行っておりません。

アメリカでは97年6月にシアトルで太地で捕獲されたオルカの抗議集会が行われておりますが、他の国からはこの捕獲と飼育について疑問視されている・・・と言った事が世界から日本の水族館に向けられたメッセージだそうです。

この和歌山での捕獲後も他の水族館で「飼育したい」と言っている所があります。今、私達が「No」と言わない限り日本の水族館が世界各地の人々から攻撃される事でしょう。

飼育を希望しているのは名古屋港水族館で、しかも200億円を超える建設費の2/3は愛知県と名古屋市の税金でまかなわれる予定です。愛知万博でも環境破壊が問題になりましたが、今度も愛知県では環境の破壊を起こそうとしている訳です。

名古屋港水族館では、オルカの他にもバンドウイルカ・ベルーガ(シロイルカ)を搬入する予定で、再度の捕獲が行われるかもしれません。

しかも、オルカを入れる理由の一つに「名古屋は鯱の街だから・・・」と安易な理由も含まれているそうですが、そうして迷惑を被る動物が増えるのではないのかな?とも思います。

PS/愚痴ってしまってスミマセン!!


上記の写真は某水族館のオルカの写真です。輸送時のロープ?と思われる傷が腹にたくさん付いています。
以前に居た水族館(海外)の時には付いていなかった傷との事で、私は飼育に関しての疑問を持つようになりました。現在、彼の腹からは傷が癒えつつありますが、未だに微かに跡が残っております。
もう生涯、彼の傷跡は消える事が無いでしょう・・・。


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