自然に優しいヒット&リリース?
 
 釣行日  2000.03.04  時間  6:00−11:30
 場所  芦ノ湖(元箱根)  天気  曇り後晴れ後雨
 気温  8℃くらい  水温  6℃くらい
 水況  やや減水  対象魚  ニジマス、ブラウンなど
 ロッド  Silver Creek 7’6”  リール  EmblemX 2000iA
 ライン  PE 6lb  ルアー  Baccelなど
 フライ  アオミドロなど  釣果  なし

● 夜明けの芦ノ湖

岩場から見た元箱根午前3時10分にAさんのアパートに到着。が、良く考えると彼女の部屋がどこか知らない。確か4階だったと思って、表から見ると明かりがついた部屋が2つある。しかたなく、4階にのぼり名前を呼んでみる。ちょっと恥ずかしかったが、すぐに出てきてくれたので助かった。そんなこんなで出発。途中コンビニで食料とカップ酒(菊水一番搾り、カップ酒とは思えないほどおいしい)を調達し、海老名S.A.でS君たちと合流。小田厚から芦ノ湖を目指す。

途中路面の凍結もなく5時過ぎには元箱根に到着。ノザキの前の駐車場が全然空いている。思ったより人が少なそうだ。外に出ると意外と寒くない。ノザキで釣り券を買い、車内でしばらく休憩。明るくなったころにタックルをセットして湾内を見ると、護岸の下のベストポイントは餌釣りの人たちでいっぱいだ。岩場の方に様子を見に行き、風裏になっていて釣りやすそうな場所を確保。こうして私たち7人の芦ノ湖での釣りは、夜明けとともに始まった。

● ヒット&リリースの始まり、そしてS君初めてのゲット

もう一人のS君、芦ノ湖初のニジマスAさんとTさんを呼びに行く前に、試しに2、3投するとすぐにヒット。が、あっさりヒットしたので半信半疑のまま寄せようとしたためか、すぐにばれてしまう。なんだ結構行けそうジャン、とそのときは思ったが、これが今日のヒット&リリースの始まりだった。

Aさんたちを呼びに行くとS君たちは、予約しておいたエンジン付きのボートに乗りにいったようだ。餌釣りのオジさんが同じ場所に入っていて、4人ではちょっとせまい。オジさんはルアーだと一緒でも大丈夫だね、とニコニコしている。良い人のようだ。

私は偵察もかねて、ボート桟橋に向かうとと、ボートにS君と乗ってるはずの3人がいた。岩場の方に一緒に向かい、空いている場所に入る。どうも今日は渋そうなので、最初からトレーラのフライを付ける。が、あたりがない。そうこうするうちにもう一人のS君が1匹ゲット。ちょっと小さめだけど、彼の芦ノ湖での初めてのマスだ。おめでとう!!彼の仕掛けを見るとラインにフライを付け、錘で飛ばしている。やはりルアーだけだと難しいようだ。

● ボートで遭難?

もう1度ボート桟橋の方に偵察に行くと、S君がうつろな目で歩いてくる。話を聞くと、「死ぬかと思った」と繰り返し、動揺しているせいか話が良くわからない。どうも免許を取りに行った時のボートとは違うタイプだったため、うまく操縦できなかったようだ。他の3人は身の危険を感じて途中で降りたらしい。やれやれ。これくらい風があると確かにちょっと怖いが... 彼がエンジン付きボートで釣りが出きるのはいつの日になることか。

とにかく全員落ち着いて釣り始めたので、また湾内を偵察に行く。観光船乗り場の先まで行ってみたが、やはり風が強くて釣りにならない。岩場が一番のようだ。岩場に戻り、しばらくキャストしていると日が差して暖かくなってきた。お腹も空いたので、ちょっと休憩と思ってみると、AさんとTさんの横にカップ酒が。2人はすでに飲み始めていたらしい。これは飲むしかないと、おにぎりと一緒に飲んでいると、のどかな気持ちになってきた。マスは釣れないけど、いい感じだ。段々闘争心が無くなってくる。S君たちの様子を見に行くと、彼はスピナーベイトを投げていた。何か違うぞ。ボートの一件で彼も壊れてしまったようだ。でもまあ、今年は食わず嫌いをやめて、1度バスに付き合ってあげよう。

AさんとTさんが午後からの用事で帰る時間になったので、残った5人で作戦会議を開く、S君はすっかり戦意喪失し、温泉に入りたいと言っている。1匹ゲットしたもう一人のS君はとりあえず満足しているようだ。私と後の2人は東山湖に行ってでもとにかくマスを釣りたい。3対1でじゃんけんで決めることになり、S君が勝ったが、東山湖に譲ってくれた。が、行く途中道を間違えたのはささやかな抵抗だろう。

● おまけ

30cmオーバーの岩魚をゲットやっとマスをゲットしてニコニコのHさん東山湖では雨が振り出したが、仮眠中のS君を除いて、とりあえず全員マスをゲット。もう一人のS君は相変わらず絶好調で錘+フライで釣りまくっている。Y君は30cmオーバーの岩魚をゲット。それをうらやましそうに見ていた岩魚好きのHさんも3匹ほどゲット。S君はしばらく車で仮眠し、起きてきた時もまだ機嫌が悪そうだったが、やっと1匹ゲット。私はスプーンでで1匹ゲットしたものの、スピナーでニジマスを3匹はヒット&リリース、フライでもヒット&リリース、挙句の果てにはスピナーでイトウまでヒット&リリース。最初にけちがついたせいか、カップ酒でのどかになったせいか、ヒット&リリースという自然に優しい1日となったしまった。

またも悔しい結果となったけど、皆さんまた行きましょう。今度はもうちょっと釣りやすいところに。とりあえず私は春のうちにもう1回は芦ノ湖に行くでしょう。それから餌釣りのオジさん饅頭ありがとう。

● もう一つおまけ

家に帰ると#7のフライロッドが折れていた。リアのドアに挟んでしまったらしい。行く前にロッドケースを買おうかどうしようか悩んだすえ、出費がかさむので止めたが、買えって金がかかりそうな結果となってしまった。

最後にちょっとだけ今日の反省。夜明け直後が最大のチャンスだった。逃がした1匹は、カウントダウンなしでヒットしていた。餌釣りのオジさんの言う通り、ボートが出るまでは水面近くにいたというわけだ。でも後からも餌では釣れてたから、底の方にはいたはずだ。何とかならなかったかと後から考えると、余計に悔しい。当たりが無ければさっさと車で移動するとか。やばい、考え出すと芦ノ湖に通ってしまいそうだ。今年は忍野にも通う予定なのに。このままでは金と体力が続くかどうか...