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忍野釣行記 2000.09.02


 
忍野の一番暑い日
 
 釣行日   2000.09.02  時間  11:00−19:30
 場所  ホテル前からS字  天気  晴れ
 気温  29−20℃  水温  13℃くらい
 水況  平水  対象魚  ニジマス、ヤマメ、イワナ、ブラウンなど   
 ロッド  Free Stone FV833P  リール  MARRYAT MR7A
 ライン  DT3F  ティペット  6X、7X
 フライ  MSC、チビニンフ、クシゲ、ヒゲナガなど   釣果  ニジマス(4)

● ニンフの改造の結果は...

9時に駐車場に降りて行くとペリカンさんが待っていたので、すぐに荷物を載せ換えて出発。さすがに夏休みも終わってるので途中渋滞も無く忍野に到着。まずはリバーズエッジで買い物がてら今日の様子などを教えてもらう。渡辺さんはホントに気さくな人で、ついつい話しが盛り上がって、長居をしてしまった。でも大物は何を食べているかという話しは、うーん流石と思わせるものだった。

自衛隊橋を通る時に流れを見ると、渡辺さんの言う通りライズが結構見える。今日はドライでいけるかな... などと思いながらフィッシャーマンズテラスに向かう。駐車場に車を停めて早速仕度をしてホテル前に入る。それにしても今日は暑い。途中の国道の温度計は29度だった。多分今年一番の暑さだろう。

ホテル前は相変わらずだ。ライズはほとんど無いし、MSCなどを流しても一度は反応するが、二度目以降は反応が悪い。フライの見切りが無茶苦茶早い。ペリカンさんに様子を聞くと、やはり反応が悪いようだ。というわけで上流に移動。

金田一にはかなりの人が入っている。何とか空いてるポイントを探すが、一人分しか空いていない。私はペリカンさんに譲るつもりだったのだが、釣りたい気持ちが顔に出ていたのかペリカンさんは、どうぞと譲ってくれて上の方に行ってしまったので、ありがたくそのポイントに入ることにする。流れを見るとポツポツライズもしているが、中層に定位して動きながら口をパクパクしているマスが多い。活性は高そうだ。こういう状況を見ると、ドライでいけるかと思っていたことも忘れニンフを結んでしまう。チビニンフを30cmくらいのに向かって流すとコースを外れたが、ちょっと反応する。何度か流すうちに別の小さなマスがヒットした。が、すぐにばらす。でも今日は悪い感じはしない。もう一度流すと狙ってたマスの鼻先に流れ、あっさり吸いこんだ。合わせると結構引きが良い。温泉裏からこのあたりのマスは野生に戻っているのが多く、ヒットしてからも楽しめるのが良い。ランディングして見るとひれが綺麗に回復したニジマスだった。

その後また上流に向かうが、ポイントごとに人がいてなかなか入る場所がない。7月、8月に比べて今日はちょっと多いようだ。いつも何匹かいた大物も、姿を隠しているのかいつもの場所には見えなかった。そうこうしているうちにマスがまた何匹か溜まっているポイントを発見。しかも人がまわりにいない。静かにチビニンフを流すと反応が良くない。今度はMSCに変えて流すとあっさりとくわえてくれたので、合わせる。またなかなかの引きで、野生に近いニジマスだった。今回からニンフに鉛のウェイトを入れるようにしたが、活性が高いのとあいまってコントロールがしやすくなった効果も出ているようだ。でもできるだけフライを川の中に残さないように気をつけなければ。

その後この場所でもう1匹追加したところで、ペリカンさんがやって来たので、交代してしばらく見てるとドライにも結構反応する。ペリカンさんは粘りそうだったので、上流に向かい鐘ヶ淵の堰堤でもう一匹ニジマスを追加して、ぶらぶらと自衛隊橋あたりの様子を見ていたが、先ほど車で通りかかったときと違いライズがかなり少なくなっていた。そこにペリカンさんがやってきたので、ちょっと相談してもう少し上の方の様子を見ることにした。

自衛隊橋のすぐ下でライズしていたヤマメたちを相手にするとはまりそうだったのでパスして、冗談交じりで今日はこれだけ暑いとケニスが出るかななどと話しながら自衛隊橋を渡り、上流の護岸から先に行く。私は護岸の上流川で流れに溜まっているマスを狙い、ペリカンさんはその少し上の対岸を狙っている。このあたりはかなり人が少なくて釣りやすい。が、ここのマスはニンフにはかなりすれている。チビニンフは直前で見切られ、MSCも反応はするがヒットまではいかない。新作のフタスジパターンは反応はすごく良くて、2、3匹がアタックしてくるがフッキングしない。いきなりくわえるのではなく、つついて様子を見てフライだと分かると反応が悪くなるようだ。多分つつかれたときにちょっとした動きを加えるといいのかもしれない。自衛隊橋の下流は忍野で一番厳しいと言われてるが、それはドライでの話しでニンフで攻めるとそうでもない。正直なところ、この護岸の切れ目に溜まっているマスたちがニンフでは一番厳しいのではないかと思う。そうこうしてるうちにペリカンさんがヒットさせた。ストマックを見せてもらうとアカマダラらしいフローティングニンフともう少し小型のマダラのフローティングニンフ以外はミッジばかりだ。そういえば今日はコカゲやアカマダラをほとんど見かけない。やはりこの暑さのせいかな。

そろそろお腹が空いてきたので、ちょっと遅い昼食をとりにフィッシャーマンズテラスの駐車場に戻る。時間は3時ちょっと前くらい。昼食後しばらく車の中で涼みながら話しをしたあと、今度は自衛隊橋に直行し、S字の方を攻めることにする。ペリカンさんはさっきと同じ所に入り、私はS字の手前のあいたところに入る。そういえば最近自衛隊橋から上流でほとんどヒットしていない。8月の中ごろドライで合わせ切れしたのが最後かな。などと考えながら流れを見ていると、40cmクラスのニジマスが水草のかげに定位しているのを見つけた。これしかないと思い、MSC、チビニンフ、フタスジニンフなど持っているニンフをあれこれと試すが、全く反応しない。鼻先にちゃんと流れてないのかな。まだまだ修行が足りないようだ。

● 暑い日のイブニングは...

このあとS字からテニスコート裏まで見て歩くが、人が多くて魚の反応もいまいちだ。そろそろ時間は5時近い。S字に戻ってペリカンさんとイブニングの相談をし、温泉裏の方に行くことにする。温泉裏はウェーディングのフライマンでいっぱいで、金田一まで行ってみたが、良いポイントにはほとんど人が入っている。唯一以前いしいちさんとやったポイントが片方だけ空いていたので、私はそこに残り、ペリカンさんは自衛隊橋に行ってみると言う。

そのポイントではちょっと上流の木の陰で日中からずっとライズが続いている。ウェーディングしている中の一番下流、私がいる場所のすぐ上流に入っているFFMにはダウンで流せる絶好のポイントだ。前回も私がノーヒットなのを横目に大物を含む4連続ヒットを決められた場所だ。でもフライがマッチしないのか今回はなかなかヒットしない。そうこうするうちに後ろからペリカンさんの声が聞こえた。

どうも自衛隊橋ではケニスが出ていたらしいが、横から割り込まれたので嫌になって戻ってきたそうだ。忍野はおおむねマナーの良い人が多いが、ときどき急に割り込んでくる困ったヤツがいる。これも混みこみの管理釣り場の弊害かな。そのころは私の前の流れや下流の方でもライズが始まっていたので、ちょっと足場は悪いがペリカンさんに下流に入ってもらって、ライズをしばらく観察する。もじるようなライズにちょっとはで目のライズが混じっている。多分アカマダラかクシゲのダンが出始めたのだろう。DD、フローティングニンフなど流すがヒットしない。反応はあるのだが...ペリカンさんはすでに何匹かヒットしている、さすがだ。7時前にあたりが暗くなるころライズが激しいものに変わった。かなり大きなカディスが飛んでいるのも見える。ヒゲナガだ!前にやった時と同じパターンだが、EHCが不発だったのを思いだし、タシロモデルを使う。が、反応はいいのだがのらない。どうもフライがはじかれているようだ。あせって後ろにフライを何度も取られる。そうこうするうちにすっかり暗くなって、本日は終了。忍野の一番暑い日は、頭の中も熱いまま終わってしまった(苦笑)。

恒例の自販機チェックに行く途中、ペリカンさんとイブニングの話しをしてフライにのらないわけがかなりわかったような気がする。ニンフではいろいろと工夫してそれなりの結果が出ているが、ドライではまだまだだったようだ。今シーズンここにこれるのもあと2回くらいだろう。ドライのちょっとした良い感触でもつかまないことには、このままでは終われないところだ!

自衛隊橋の自販機を見るとケニスがびっしりついていた。どうやら冗談が本当になってしまったようだ。それにしても、今年一番の暑さだったからと言ってそれだけでケニスがこの時期にハッチするものだろうか?おそらく流れの中にはいつでも羽化する準備の出来たケニスのニンフがいたに違いない。忍野の奥深さをまたも垣間見せられたような気がする。

自販機には他にもクシゲらしいマダラカゲロウのスピナーミドリカワゲラモドキらしいのがいた。いずれもイブニングを含めたライズを取るヒントになりそうだ。