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忍野釣行記 2001.04.07

悪天候に誘われたはずが...
 
 釣行日   2001.04.07  時間  11:00−19:00
 場所  ホテル前からS字  天気  晴れときどき曇り
 気温  15−10℃  水温  10℃くらい
 水況  減水  対象魚  ニジマス、ヤマメ、イワナ、ブラウンなど   
 ロッド  Scott SES854  リール  MARRYAT MR7A
 ライン  WF4F ULTRA3  ティペット  5X、6X、7X
 フライ  MSC、タコ、オナシ、ヒゲナガなど       釣果  ニジマス(3)、バラシ5

● オオクマには間に合ったが

前月曜日の天気予報では土曜日には低気圧が通過し、天候は崩れるはずだった。悪天候にスーパーハッチを合言葉に、ペリカンさん、いしいちさん、yackさんが忍野に集まってくることに。いずれもこのままの勢いだと忍野に住む日も近いといわれるくらいのフリークばかりだ(笑)。

しかし、当日はどピーカンの晴天。リバーズエッジによって渡辺さんの話しを聞くとオオクマのハッチはもう今日は終わってるんじゃない、なんて言われてあわててローストビーフサンドを買ってフィッシャーマンズテラスの駐車場に向かった。ホテル前はすでにたくさんの人が入っていた。その中に見なれた後姿が。いしいちさんだ。挨拶もそこそこに状況を聞くと、しばらく前からオオクマが出始めたらしい。川面を見ると、大き目のメイフライと小さな白っぽいのとパタパタと羽根を広げて飛んでいる3種類の虫が目についた。オオクマとコカゲとオナシが出ているようだ。まずはオオクマのパターンを浮かべたり沈めたりしたが、クリップルとフローティングニンフに反応があっただけだ。まだ魚はあまり意識していないようだ。コカゲよりオナシの方が目だったので、次はオナシのパターンを試すがこれも反応が悪い。

こうなると根性のない私は、ドライで頑張っているペリカンさん、いしいちさんを尻目に、すぐに沈むフライを結んでしまう(苦笑)でも妙に陽気が良いせいか集中力がなくて2回ヒットしてバラしてしまう。何だか嫌な予感がしてきた。

● 逃した魚はホントに大きい

3人でしばらく粘ったが思わしくないので上流に移動。金田一でも私はアセルスやタコフライを沈めていたが、反応がイマイチだ。時間が遅くてもうすれてきてしまっているようだ。そうこうしているうちにペリカンさんが誰かと挨拶している。よく見るとパタゴニアのベストを着ている。yackさんだ。挨拶を交わしていると対岸からいしいちさんも橋を渡ってきた。しばらく4人でなんだかんだと話しているうちに、40cmクラスともう一回り大きなニジマスが並んでいるのを発見。手前の40cmのを交代で狙うことになった。まずはペリカンさんが、この日のために巻いておいた(笑)足長フライを惜しげもなくキャスト(笑)おっ、追ってきた。スゴイ反応だ。くわえた。あっ、惜しい。長い分だけあわせが早かったようだ。選手交代。私の番だ。とりあえず無難なニンフで様子を見ると反応が良い。やる気十分だ。ここはこれしかないということで、丸秘フライを結びキャスト。ちょっと奥に入りすぎたがちょうど手前に流れてくるかな... えっ、でかい方が頭を振った。勝手に体が反応してあわせた。「間違ってかかちゃったよ」バカなことを口走っている。60cmほどの魚体が上流に向かおうとしている。多分解禁日に放流されたようで、まだ回復してないせいかパワーはあまりない。でも重たいのなんのって。ペリカンさんの「ティペットは?」に「6X」と答える。でも無理は承知でロッドを寝かせて木の下に潜り込もうとするのをこらえる... あっ、切れた!逃した魚は鶴見川のコイよりも太くて迫力のあるでかマスだった。

でも不思議とそのときは悔しさはなかった。みんな笑ってて、私もなんだか気持ち良くてヘラヘラしていた。

その後温泉裏、自衛隊橋と釣りあがって行ったがやはりマスの反応が良くない。タバコも切れていたので、ちょっと気分転換で通りの方に出てタバコを買い、吊り橋の下に入った。流芯近くで3匹ほどヒレピンのニジマスが水中を流下する何かを食べている。タコフライを流すと反応が良い。いけるかな。3回ほどキャストするとマスの口元にフライが流れて行った。くわえたところをすかさずあわせて、ヒット!が、サイズの割りに元気がいい。水草の中に入ってフライを外されてしまった。「くそー」思わず声が出てしまう。

● やっと1匹

S字の方を見るといしいちさん、ペリカンさん、yackさんが見えた。3人で、そろそろ沈めますかと話している。まだドライで粘っていたとはさすがだ。
 


やっと取れた1匹


人で一杯の自衛隊橋上流

お腹も空いたのでペリカンさんと釣りくだりながら駐車場に戻ることにする。途中流れが真直ぐになったところでやっと1匹ゲット。小さいが綺麗なニジマスだった。もう1匹追加してペリカンさんに追いついて、車に戻ってローストビーフサンドをぱくついた。これはもうアメリカの味だ。ボリューム、味ともに申し分なし。河原で食べるともっと美味しいことだろう。

イブニングまでにもうしばらく時間があるので、またペリカンさんと釣りあがることにした。ちょうどホテル前では漁協の車が停まっていて放流をしていた。ヤマメとブラウンを入れたようだ。いつものことだけど、見ていてもう少し魚を優しく扱って欲しいと思ってしまう。

● 不思議なイブニング

途中でいしいちさん、yackさんとも合流しイブニングは自衛隊橋に入ることにする。5時ごろから両岸に2人ずつ分かれて様子を見ていると、パシッとスプラッシュライズが。ハッチはユスリカ以外には、ガガンボ#16か#18と小さなカディス#18くらいが目についた。どちらもアダルトパターンには反応なし。「イマージャー」じゃないのといういしいちさんの一言に、フライボックスに入っていたメイフライのイマージャーパターンを流すとグンっとあたりがきた。残念ながらヒットはしなかったが、次回へのヒントにはなりそうだ。
 


正体不明のカディス#18


イブニングの1匹

そうこうしているうちに暗くなる前にハッチした1匹のヒゲナガに魚がライズした。これを見るともうみんな止まらない。我先にキャストし始めてyackさんが立て続けに2匹ヒット。が、続けてヒゲナガのハッチはあるもののライズが少なく、フライへの反応も悪い。ピューパ、クリップル、アダルトと試すが1度あたりがあったのみ。どうも岸際の浅瀬でピューパが流れているのか、ときおり対岸の足元でバシャっとライズがあるだけだ。おまけにコウモリが飛んできてはフライを食おうとしている。そろそろ真っ暗になりかけた頃、水中では食べてるはずだとあたりをつけてもう一度ピューパをダウンで流すと、ドンっとあたりがきた。すかさずあわせると、ヒット!結構いい手応えだ。ランディングすると30cmクラスのニジマス。どうにか今日も1匹だけはイブニングで釣ることができた。

帰りにリバーズエッジに寄ると他ではイブニングでかなり良かったとのこと。今年の中では一番アダルトが出ていたので、どうしてライズが少なかったのか不思議でしょうがない。ともあれヒゲナガのハッチも安定してきたし、オオクマもかなり出てきたので、これからが楽しみだ。

リバーズエッジでは、釣りの話しをしだすと止まらなくて、1時間近くも話し込んでしまいましたが、渡辺さん、遅くまでお邪魔しました。

ペリカンさん、いしいちさん、yackさん、今日は本当に楽しい1日でした。あんなにでかいのをバラシたのに何だか楽しくてショックもなかったです。一人だとこうはいかなかったでしょう。でも帰りの車の中ではペリカンさんにしつこく話してしまいましたが(笑)また行きましょう。今度は天気の悪い日に(笑)