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忍野釣行記 2000.04.02


 
2000年待望の1匹
 
 釣行日   2000.04.02  時間  12:00−18:00
 場所  S字、温泉裏  天気  曇りときどき晴れ
 気温  10℃くらい  水温  10℃くらい
 水況  減水、やや濁りあり  対象魚  ニジマス、ヤマメ、イワナ、ブラウンなど
 ロッド  Black Beauty 9’00  リール  Rocky Mountain II
 ライン  WF3F TT  ティペット  7X、8X、9X
 フライ  MSC、ウーリーバガーなど       釣果  ニジマス(1) 

● 気温差20度のミスキャスト

日曜日で天気の良いわりには東名、国道ともに渋滞も無く、10時に自宅を出て12時前には「魚屋」さんの前に着いていた。5回でもとが取れるよというオジさんの言葉に、ついつい年券を買ってしまう。これで今年の忍野通いも決まったようなものだ。

温泉入り口のスペースに駐車し、昼食用に買ったサンドイッチを食べながら支度する。ロッドは風があるのでBB、フライはDD#20。それにしても寒く感じる。多分10度くらいだと思うが、2日前に帰ってきたグアムは30度近く、気温差に体がついていってない。おまけに風までひいている。ちょっと無謀だったかもしれない。

早速堰堤下に下りていき流れを見ると、去年よりもずいぶん減水していて、水があまり動いていない。堰堤から自衛隊橋にはずいぶん人が入っているのが見えたから、今日はちょっと厳しいかもしれない。が、しばらく見ているとライズがいくつかある。対岸の去年ライズがいつも見られたカーブのところで、フライマンが一人マスをヒットさせている。そうでもないか、と思いながらキャストを始めるが思うようにラインが伸びてくれない。BBは距離は出そうだが、なれるまでにもうちょっと時間がかかりそうだ。

ミスキャストを繰り返すうちにライズが無くなってしまったので、自衛隊橋のすぐ下に移動するが、人が多くて釣りづらいので、S字から先の様子を見ることにする。ついでにフライも沈めることにする。今日はどうもドライで釣れそうに無い。集中力がないせいかフライが良く見えていない。

● 苦手のサイトフィッシング

S字でも人は多いが、水の中を見るとやる気のありそうなマスが何匹か見える。まずはピンクスカッドから試してみるが、ちょっと追うだけで見切られる。MSCやウリーバガーも同じだ。JBに変えてみると1匹のマスがフライに絡むように反転した。すかさず合わせると手応えがある。今年忍野初のヒットだ、やった!!と思うまもなくロッドが軽くなってしまった。あ〜〜。何てこった。忍野のマスが〜。どうも今日は調子が出ない。時差ぼけは無いはずだけど。もともとサイトフィッシングは苦手だ。マスが見えているとついついロッドを握る手に力が入ってしまう。

S字の先を吊り橋のあたりまで行って見るが、ライズはそこそこあり水中でもやる気のありそうなマスはいるものの、流すフライへの反応が良くない。それよりも今日は釣れそうに無いと言う気持ちが強い。気持ちが乗ってない時は流し方にもそれが表れるのか、マスの反応がよくない。

また場所を変えて、金田一から温泉裏を探ることにする。1匹はあげたいが、シーズンも先が長いので、流れの様子など見ておきたい。金田一の橋の下流もかなり減水していて、フライは流しやすくなっているが魚がついている場所が変わっていそうだ。橋の上流の浅瀬でライズがいくつかありニジマスが何匹も見える。MSCで一度だけあたりがあったが、くわえてすぐに吐き出したようで、ヒットにはならなかった。ここでは、ウーリーバガー、ピンクスカッド、PT、HENなどいろいろ試した。ピンクスカッド、ウーリーバガーもかなり追っては来たが、ヒットしなかった。後から考えると、ただ流すだけではなく、変化をつけたほうが良かったようだ。PT、HENはハッチにマッチしてなかったのか、反応が良く分からなかった。

護岸のすぐ手前で、2人組のフライマンの一人が大物をあげていた。のぞいて見ると50近いブラウンで、もう一人の「エッグ、恐るべし」と言う興奮した声が聞こえた。またしてもエッグだ。うーーむ。

● 待望の1匹

そのすぐ近くの木の陰に、これも50近いニジマスが見えた。これをあげれば一発逆転だーと思いながら、上流側からフライを流すが、なかなか反応しない。30分ほど粘ってMSCに反応したように見えたが、どこかに泳ぎ去ってしまった。あたりもかなり暗くなってきた。ちょっとあせってくる。もう時間が無い。

自衛隊橋に戻り、橋のすぐ下を流すが反応が無い。ふとS字を見ると、さっきまでいた人がうそのようにいなくなっている。自衛隊橋の近くはまだ管理釣り場状態だ。行くしかない。護岸の上から見ると、かなり暗くなって水中が見えにくいが、ときどき銀色の魚体が見える。マスが底の方で反転しているようだ。今度こそいけるかな。ウーリーバガー、ピンクスカッドなど流すが反応が無い。やっぱりダメか。周りの人はどうかな、と見まわしながらMSCを流していると、目印が止まって小刻みに動いているように見えた。気のせいか!?軽く合わせると手応えがある。今度は冷静に魚を浮かせる。30オーバーのニジマスだ。でも、護岸の切れ目まで遠いぞ。おまけにティペットは8Xだ。下流に向けようとすると案外素直に泳ぎ出す。いいぞ、その調子。2、3回反転しようとするのをいなして、5mほど先の川岸でランディングに成功。やった!!ちょっと手が震えていて、フライがなかなか外れない。やっと外すとヒットフライがどこかに行ってしまった。まあいいか。写真を撮ってリリース。2000年待望の1匹目だ。今日はこの1匹だけだったが、それでもいろいろと収穫の多い一日だった。

ウリーバガー、マラブーリーチのカラーと流し方。MSCのマテリアルによる違い。JBへの反応が良かったこと。エッグは忍野でも釣れそうだ(でもやっぱり使いたくないけど)。8Xでも30オーバーがあがったこと、などなど。