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忍野釣行記 2002.06.29

湯川の全域C&R
 
 釣行日   2002.06.29  時間  11:00−19:00
 場所  赤沼前から青木橋  天気  曇り時々晴れ           
 気温  20−15℃  水温  15℃くらい
 水況  やや減水、濁りあり  対象魚  ブルック   
 ロッド  SPIRIT PRS−8333  リール  MARRYAT MR7.0A          
 ライン  DT3F  ティペット  5X、6X
 フライ  モンカゲ、アカマダラ、ビートル、毛虫など  釣果  ブルック(10以上)  

● 早速C&Rの効果が

1ヶ月近く忍野に行ってなかったが、今年から全域C&R区間となった湯川が良いらしいと言うことで、急遽ペリカンさん、yackさんと行くことになった。2年前とは違い、ちょっとゆっくり目の6時出発。途中首都高の渋滞もあって、到着は10時前となってしまったが、赤沼茶屋の駐車場で久しぶりにウェーダーを履きながら、ちょっと涼しいが気持ちの良い空気を満喫していた。やっぱりここは雰囲気が良い。

早速支度して、川に向かう遊歩道を歩いているとすぐ近くで鹿が草を食べていた。以前来たときは声は聞こえても姿は見えなかったので、熊みたいに餌を求めて姿を見せているのかとちょっと気になった。それから5分ほどで橋に到着。上から川を覗くと、相変わらず濁りが入っているが魚の姿があちこちに見える。これも前回は無かったことで、C&Rの効果に違いないと嬉しくなってくる。もちろん今日の釣果を考えてのことでもあるけど(笑)
 


遊歩道のすぐ近くにいた鹿


赤いタグのついたブルック

橋から先は適当に様子を見ながら遊歩道を歩いていくと、人がそこそこ入ってはいるが空いているポイントも多い。5分ほど歩いたところで、そろそろ始めようかということで川岸に下りて行くと、ぽつぽつとライズが見える。すっかりやる気になって、まずはネットの情報通りにEHC#18を流すが反応が無い。こういうときはやっぱり、ということでビートルを流すと、すぐにヒット。20cmくらいの綺麗なブルックだ。背中に赤いタグが打ってあるのは何かの調査用だろう。

それからちょっと上にあがっていくと、倒木がいくつか水に浸かっているポイントがあって、いかにもという感じだ。ここで私はすぐにまたビートルで1匹ヒット。ペリカンさんは足長ビートルで連続ヒットしながら「こんなに楽な釣りしてて良いのかなァ」などと言っている。それはあなた忍野病というものですよ(笑)そうそう、このポイントに入る前に小さな流れこみを渡ろうとしていたペリカンさんが、膝上まではまって早速湯川の洗礼を受けていた(笑)

● テレストリアルは良いがマッチ・ザ・ハッチは?

ところでハッチのほうは午前中はコガタシマトビケラが出ていたようで、ストマックにはピューパがかなり入っていた。ただアダルトは食べられて無いようで、EHCにはほとんど反応が無かった。でもビートルや毛虫には反応が良いのは、半沈みだからか誰も使ってないからか...

12時を過ぎて、ライズにはまっていたyackさんも合流してしばらく上にあがっていくと、ヤツモモウラのあたりで流れが遊歩道から離れてしまった。ウェーディングして行けば行けないことは無かったのかもしれないが、無理に川に入ることも無いだろう。青木橋の近くで再び流れに出たときは、遊歩道から離れたところは藻がかなり繁殖している。やはり人が水の中を歩いただけで藻に与えるダメージはかなりあるのではないだろうか。遊歩道と釣り道がこれだけ完備されていれば、忍野のようにウェーダーレスの釣り場となることもできるだろうし、そうなれば人が入らない場所にはそれこそ大物のブルックが潜んでいるなんてことになりそうで、考えただけでゾクゾクしてくる(笑)
 


かなり野生化したブルック


コガタシマトビケラのピューパ

さて、青木橋の下流で対岸のすれたブルックの相手をしてるうちにお腹が空いてきたので、橋の横にあるベンチで座って、菓子パンを食べて休憩。それにしてもこの下流の対岸についたやつらは、フライに出るもののつつくだけでのってこない。まるでどこかのマスと同じだ。C&Rでいじめられるうちにだんだんと他の素直なやつらも鍛えられてくるのかな?ここのマス達はいつまでも純粋無垢でいてほしいというのは勝手な願いだろうか(笑)

それから休憩の前に橋の上からちょっとお遊びで橋の直下に溜まっていたブルックにフライを投げると反応が良いのなんのって。足長ビートルで30cmクラスを引きぬいてしまった。でも後から考えると橋から釣るのはマナー違反で、ちょっと調子に乗りすぎてしまったと反省した次第です。湯川を大切にしている皆さんごめんなさい。

休憩前の3時ごろから、青木橋の下流の藻の中から次々とアカマダラがハッチしだした。マスが偏食するほどじゃないが、これから増えてきそうだ。休憩の後は、一昨年一番良かった青木橋の上に入った。ここはやはり今でもかなり良い魚が集まっていて、対岸の際5cmのところを毛虫フライで攻めて、今日一番の30cmクラスの野生化した綺麗なのをヒットできた。前回もこれが釣りたかったのだけど、やっと念願がなったというところだ。

その後、増えると思っていたアカマダラに替わってコカゲがハッチしだして、ペリカンさんとyackさんはシルバーワイヤーのフェザントテールを沈めて楽しんでいた。私はコカゲに混じって目立ってきたミドリカワゲラや、上空に集まってきたモンカゲのスピナーの替わりにオオフタオを投げて遊んでいた。その前には一応アカマダラのダン、DD、Fニンフを投げてはいたが反応が悪かった。ここはまともにマッチ・ザ・ハッチの釣りをやるのが一番難しいというのも皮肉な話しで、次回への課題を残してしまった。

イブニングの時間が近くなってきたので赤沼に帰りがてら良い場所を探そうと話していたら、morioさんにばったりお会いした。一昨年一度やはり湯川でお会いしただけなのに覚えていただいていて嬉しくなってしまう。しばらくブルックの稚魚放流のご苦労や、今日は人が多いこと(私達にとっては少ないのだけど(笑))などをお話したが、私の目から見ても綺麗な魚が増えたのは明らかで、morioさんのような方がいれば湯川は大丈夫だと、また嬉しくなってしまう。

● それぞれに楽しめたイブニング
 


チョコレート色のモンカゲのスピナー


緑が綺麗な湿原

ヤツモモウラと赤沼の橋の中間くらいの倒木のポイントでイブニングを待つことに。ここに来る途中モンカゲを間近で見るとフタスジに比べて体色がチョコレート色とずいぶん濃いのにはびっくりしたが、これならオオフタオでもいけるはずだと変な自信も持ってしまった(笑)この私が入ったところは良い感じで水がよれていて、暗くなる前からライズがいくつか起きている。我慢できずに毛虫とオオフタオで攻めると、立て続けに3匹ヒット。横でやってたyackさんはあきれて下流の方に行ってしまったが、そこはパラダイスでレイのアレも忘れるくらいだったらしい(笑)。そのころもっと下流に入っていた佐古さんは、遠くのライズをどこかのようにフルライン流して流しながら、のらないんだよねと独り言を言ってたようだ(笑)

それにしてもこのあたりはバックがとれないこと、足場がしっかりしていて、倒木と対岸の木にさえ気を付ければ、ロールキャストでバンクまで攻めることもできて、ホントに忍野で磨いた(?)技を使うことができる。ついでに藻が減ってるのも同じで、ウェーディングが減って藻が復活することをせつに願う次第だ。

その後、ちょっと下の倒木のポイントでまたライズを見つけたので毛虫を流すが出るには出るがヒットしない。何かを偏食してるのかな。後からペリカンさんにそこを攻めてもらいながら聞いたところでは、#22くらいの黒っぽいカディスが流れていたらしい。ストマックでは確認できなかったけど、多分マルツツトビケラあたりが出ていたのだろう。

イブニングといい、その前のアカマダラ、コカゲといい、マッチ・ザ・ハッチの釣りは相変わらず下手だというのを痛感してしまった。まだまだ修行が足りませんな。とはいえ、前回とは天と地ほどの違いに十分満足のいく釣行を終え、鹿の鳴き声の響く遊歩道を歩きながら、満足感に浸って、久しぶりの湯川を後にすることができた。

最後にペリカンさん、いつも運転ありがとさんでした。yackさん、念願の湯川、良かったですね。