もりもり通信 2001年9月号No.25 

プラダー・ウィリー症候群PWS)とは? 1956年に,Prader教授とWilli先生によって初めて医学文献に報告された病気です。

肥満,低身長,生後間もなく筋肉の低下などいくつかの症状がみられます。新生児では,筋肉の力が弱く,活気がなく,性器は小さめです。典型的な症状があれば、診断は確実に行えます。症状は,低身長,小さな手足,性の成熟の遅れ,筋肉の低下などです。成長障害は欧米では,思春期以降,90%という高頻度で低身長が認められるとされています。成長ホルモンが効果的な症例もあり,脂肪以外の体の容積を増加させる作用があり,その結果,体重を減少させる効果も見られます。(写真はヱリンちゃんとリッキー君PWSのアメリカの患者です)http://www.pwsausa.org/angelfund/angel.htm

過換気症候群とは、  本文省略  

★お知らせ★0月4日(木曜日)は学会臨時休診です。 10月30日(火曜日)は中保健所からポリオワクチン接種依頼され午後の診察開始が午後3時30分からになります。

麻疹ワクチンを1歳のお誕生日のプレゼントにしましょう

インフルエンザによる発熱に対して使用する解熱剤について(厚生労働省発表2001.6)
小児のインフルエンザにともなう発熱に対して、メフェナム酸製剤(ポンタール)の投与は基本的に行わないことが適当であると発表しました。アンヒバ(アセトアミノフェン)は安全に使用できます。

国立感染症研究所は2001/2002冬シーズンの流行予想インフルエンザワクチン株を以下の3種類に決定しました。 @A/ニューカレドニア/20/99(H1N1):ソ連型 AA/パナマ/2007/99(H3N2) 香港型 BB/ヨハネスバーグ/5/99  2001年1月から4月のインフルエンザ流行は1年前の流行の4分の1程度でした。ウイルス分離株は、ソ連型:香港型:B型の比率は2:1:2でした。        ★お知らせ★ 今年は10月下旬からインフルエンザワクチン接種を開始します。火曜・水曜午後:三種混合・二混・日脳 金曜午後:麻疹・風疹・水痘・流行性耳下腺炎 インフルエンザは火曜・水曜・金曜・午後に実施;小児は2回接種、摂種間隔は1〜4週間。15歳以上は原則1回接種。 要予約フリーダイヤル0120―819−758

ホームページ。検索方法はもりもり小児科http://www5a.biglobe.ne.jp/~ccmori/ をクリックします。 さらに検索で《成長ホルモン 成人》を入力すると『もりもり小児科ホームページの成長ホルモンの基礎知識』がリストアップされます。先日、日本テレビのスタッフから電話があり、『特命リサーチの番組で大人のいびきと成長ホルモンとの関係に関心があり、大人での成長ホルモンの役割を知りたい』と質問されました。番組制作スタッフの考えでは『いびきをかく大人は、成長ホルモンの分泌が少なく、結果的に肥満になりやすい』という科学的証拠を求めてきました。このような研究はあまり知られてなく、寝る子は育つの反対の環境で、睡眠障害は結果肥満傾向になるか?。肥満要因は多数の因子が関与し、成長ホルモンという単一物質では説明出来ないので、回答はイエスともノーとも言えません。しかしながら、冒頭のプラダー・ウイリー症候群における高度肥満の治療薬として、欧米ではすでに数年前から成長ホルモン注射による皮下脂肪をとる治療が承認されており、わが国でも近い将来承認されます。それゆえ、大人でも睡眠を充分とり、成長ホルモンを分泌促進することは、脂肪代謝を亢進させ、肥満を予防する一因かと考えます。