「火村助教授」 作成日 2001.1.23 京都にある英都大学で教鞭をとる臨床犯罪学者・火村助教授とその友人である推理作家・有栖川有栖(アリス)コンビが事件を解決していくミステリ小説。事件の謎があって、その謎を解明していく過程がおもしろいんです。ついつい、「これからどうなるんだろう?」と惹き込まれてしまいます。そして、最後にトリック暴いたときには、「そうだったのか!」という驚き。おもしろい〜!! 火村助教授とアリスとのトークも絶妙。 なんといっても火村助教授がかっこいいんです!30代前半にして若白髪は多いが、女生徒にもファンが多くいるほど顔はよく。(そういう表現があったような・・・)おまけにクールだし。ビシバシと容赦のない口調で犯人を締め上げて行くのもいい。 でも、やっぱり、なにがいいって、彼の影の部分でしょうか? 「真剣に人を殺したいと思ったことがある」から犯罪捜査に身を置き、悲鳴をあげるほどの悪夢を見続ける、そんな彼の過去になにがあったのでしょう?過去が語られることはあるのでしょうか? もしかすると、いつか壊れてしまうかもしれない、犯罪者とそうでないものとの境目の一歩手前で踏みとどまっているような、不安定さ持ちながらも、絶えているようなそんな姿に惹かれるのかもしれません。 |