中学校から養護学校へ移って
同じ自治体の学校職員として曲がりなりにも13年やってきたのですが、
正直ここまで生活ががらっと変わるとは思っていませんでした。
朝のスタートから夕方の終業まで「へぇ〜」「おおっ」の連続。
私は傍目にはあまり感情とかが表情に表れない方だと思うので
4月当初はとにかく「絶句」していました。
気持ちはあってもテキパキと動けない自分の体がもどかしく、
ひたすら先輩諸氏について歩く日々・・・
職場に徐々に慣れてきた今、これからこの「業界」で仕事していけば
だんだん「当たり前」になっていくであろうそれらを
ちょっと記録しておこうかなと思います。

1日の流れ(高等部編)その1
ここで私の配属になった「高等部」の一日を紹介してみましょう。
(ただし、ネット上であることを考慮し、
学校を特定されないために名称等変えて表現している部分があります。)

まず、スタートは職員朝の打ち合わせ。
全体→分掌→学部(小学部・中学部・高等部の種別のこと)→学年→クラスの順に打ち合わせをします。
短いと15分前後、長いと8:30のスタートから9:00まで目一杯かかります。
4月は殆ど目一杯の日ばかりで脳がフル回転でした。

9:00 スクールバスが到着し始めます。自分の担当の子供をバスから降ろします。
担当は週単位でローテーションします。
バスの乗降と食事の介助をセットに組んでいます。
(バスの乗降は、降車:シートベルトや車イスの固定金具を外す、
乗車:シートベルトや固定金具を装着する、が教員の責任範囲です。
バスの運行中はバス介助員さんが子供たちの面倒を見てくれます。)
バスから降りると子供たちの中には
毎朝の日課としての自立活動に取り組む子がいます。
個々のプログラムによって自立活動室で行う子、
自分の教室周辺で行う子に分かれます。
また、1時間以上バスに乗って来ることから「朝のトイレ」というのも重要項目。
トイレ介助が必要な子が多いと教室は閑散、トイレ大混雑という情景です。

1日の流れ(高等部編)その2
9:35朝の学活
内容は一般の学校とあまり変わらないかと思いますが
教員が生徒の約2/3の数いるので何だか賑やかな感じがします。
あと学活やりながら水分補給してたりするので、そんな光景も慣れないと珍しかったりします。

9:45移動開始
9:50〜1校時
他の学校はどうなっているのかわからないのですが
私の勤務している学校では課題別グループで学習をしています。
私の所属は一番教科学習と集団指導の割合が多いグループです。
選択教科の教科数も多くて、一例を挙げると
国・数・英・理・音・体・情報・自立活動・クラブ
一人の子供の一週間にこれだけの教科数が入っています。
私達教員もこの同じ時間数だけ
各教科に組み込まれています。
どの授業も教員が複数チームになっているので
専門の先生がいるとその先生を中心に、
いないメンバーで組まれるとリーダーを交代で取りながら
教材研究をして授業を進めていっています。

だから必然的に教員同士の打ち合わせというのが
ものすごい数になります。
これらの教科が全部ちがうメンバー構成で組まれているからです。
「養護学校って放課後は生徒がスクールバスで帰っちゃうからいないんだけど教員は何やってるのかなぁ」
と思っていた答えがここにありました。
そう、打ち合わせや会議の数と種類が半端じゃありません。