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盆石(石州流盆石)とは

黒漆塗りの楕円形のお盆に、天然石や砂を用いて風景などを表す芸術です。

石は岩や山を表し、白砂で波、流れなどを描きます。

砂は主に干水石(かんすいせき)を粉にしたものを使いますが、日の出、遠山などにそれを着色したものを使うこともあります。

できあがった盆石は、主に茶席や床飾り、また来客のおもてなしに用いられて発展してきましたが、現在では本来の飾り方の他、幅広い楽しみ方ができます。

また、石や砂などは固定されていないので、何回でも作り変える事ができます。

盆画

盆石の余技として、盆画があります。これは、白砂、または白砂を染めた色砂で、黒い板に絵 ( 風景・花鳥・静物・人物・書など)を描き、これを"止める"ことによって、壁面 にかけることができます。

道具

お盆は楕円形の桂盆の他、茶道で使われる長板なども用います。

石や須(小砂利)は、海岸・河原などで採取された天然のものを使います。

白砂は干水石をくだいたもので、必要な時は、染色します。

景を作る("打つと"言います)には、さじ・羽根・小板・ふるいなどを使います。

砂箪笥(砂や道具を入れる)

道具類

歴史

私たち日本人が石を鑑賞するようになったのは、大陸文化の影響によるもので、6世紀以前からの古い歴史を持っています。

しかし、それが盆石という趣味的遊芸として、貴族社会に流行するようになったのは、室町時代の初期、足利義満の頃からで、当時は主として、茶席の装飾として行われ、その後長く石州流大名茶の作法と並んで、武家社会にとけ込んでいきました。また、盆石史の上では、足利義政や千利休も大きな功績を残しています。

石州流盆石の流祖、片桐石見守貞昌(かたぎりいわのかみさだまさ-石州公)は、江戸初期の大名で、四代将軍徳川家綱の茶道師範となり、石州流の盆石・茶道・華道の基礎をつくりました。

その後、数々の変革にあいながらも、今日まで伝わっています。

 

注: このページは石州流盆石の公式サイトではありません。あくまでも盆石というものを一般 の方々に広く知っていただくために、個人的に載せています。