|
(1)和泉市財政の危機的状況とは? 和泉市は、昭和42〜43年に準用財政再建団体の指定を受け、また昭和51〜53年にも実質収支比率が△19.7%という再建団体寸前まで陥り再建してきた経緯があります。その後経済高度成長や人口増加により収支黒字を続け、H8年には最大139億円という積立金も実現しました。しかしこの2,3年、いずみ霊園や和泉シティプラザなど大型施設の建設や市税や交付税の減少などにより、公債発行と基金取り崩しで何とか均衡を保っている状況が続いています。H15年度決算では、実質収支2億2千万円の黒字となっていますが、実際は16億円の基金を取り崩した結果であり、単年度収支では2億5千3百万円の赤字でした。
(2)H17年〜21年の5ヵ年計画です。実施前.後の収支を比較しますと・・・
(表の一部を抜書きしています。単位は百万円。歳出は基金繰入金含まず。▲は赤字)
※健全化対策をしなければ、収入減、支出大幅増で大赤字!
|
H17年見込み |
H18年見込み |
H19年見込み |
H20年見込み |
H21年見込み |
歳入 |
50,292 |
48,764 |
50,900 |
52,577 |
51,702 |
歳出 |
53,122 |
52,362 |
54,257 |
55,004 |
53,352 |
実質収支 |
20 |
12 |
▲3,198 |
▲5,625 |
▲7,725 |
基金残高 |
4,122 |
1,548 |
1,417 |
1,433 |
1,449 |
※健全化対策をすれば、収支見通しはこうなります↓
|
H17年見込み |
H18年見込み |
H19年見込み |
H20年見込み |
H21年見込み |
歳入 |
50,215 |
49,801 |
50,979 |
52,077 |
51,271 |
歳出 |
52,023 |
51,227 |
52,908 |
52,672 |
51,097 |
実質収支 |
42 |
45 |
44 |
▲171 |
3 |
基金残高 |
5,122 |
3,709 |
1,797 |
1,433 |
1,449 |
(3)具体的な健全化策と効果額が示されました(下記はその一部)
◎ 歳入における5年間の効果額総計・・・21億9千6百万円
市税の徴収率を上げる・使用料や手数料の見直し・不用財産の売却etc.
◎ 歳出における5年間の効果額総計・・・50億8千2百万円
職員数の抑制・職員給与の見直し・建設事業費の抑制・公債費の抑制・扶助費や補助金等の見直し・外郭団体の経営改善など各事務事業の見直しetc.
(4)決してこれが全てではありません。皆で知恵と力を出し合いましょう。
◆証明書等の督促手数料が50円から80円に、粗大ゴミの有料化実施、老人月間記念品支給事業の全廃で633万円節約などは身近です。H17年北松尾公民館廃止で200万円、H18年休日急病診療所廃止で1600万円の節減などが見込まれています。
◆≪自分たちの町は自分たちで守る≫…防犯だけではなく、肝心の台所が大変です。しっかり情報公開し、もっと節約できないか、市民で出来ることはないか、考えましょう。
◆議員のほうも、17日の会派代表者会議で行政視察費の削減をすることが決まりました。各議員に対し年間12万円出ている視察費を、個人的な費用や政務調査費でまかない、26名分計312万円を節約することになります。私はこれで充分とは思えないのですが。
◆私が副委員長をしております議会運営委員会でも、議員の財政健全化勉強会をという提案がなされました。各会派に持ち帰り何度か話し合いましたが、当面は来年3月の予算委員会でしっかり審査することから始めることになりました。
|