かねこ和子ONLINE会報 “和(やわらぎ)”

"かねこ和子とフレッシュ和泉"

会報"和(やわらぎ)"

【隔月発行の"和"のホームページ版です】

〒594-1153 大阪府和泉市青葉台2丁目3−10

TEL/FAX 0725-57-0590

和(やわらぎ)第40号 ≪'07 1月≫

新年明けましておめでとうございます

旧年中は大変お世話になり有難うございました。

今年は、男女共同参画推進条例制定と共に第4次和泉市総合計画の平成27年度目標値達成に向けてスタートの年! 新しい行政運営にはコミュニティやNPOなど市民との協働は欠かせません。市民の皆様とご一緒に、更に品格ある幸せな和泉市の実現に努力いたします。


[1]第4回定例会(12月議会)での議案の中から・・・

@  和泉市基本構想の策定について

第4次和泉市総合計画は、基本構想基本計画実施計画の3部門から成っている。(1)基本構想は、目標年次である平成27年(2015年)を目途に市の将来像を定め、その実現とそれ迄の行政の使命・行政経営方針等を市民と約束するもの。(2)基本計画は基本構想を実現するため、施策の方針・庁内各組織の役割・施策の成果指標等を具体的に示したもの。(3)実施計画はそれら目標への進行管理を行うための実行プログラム。

基本計画中の成果指標の例を挙げると、後掲の表のような形で、市政全般に亘り252の指標が掲げられている。和泉市総合計画審議会では基本構想と基本計画について7/7〜9/12迄5回審議し、選ばれた指標の適確さ、目標値の妥当性、文言の修正に至るまで議論し、市長へ答申を提出した。

1−1.行政経営の仕組みづくり

1.主要課題…(略)   2.重点的取組み…(略) 3.施策の成果…市長が迅速かつ的確に行政課題に対応している

【成果指標】市民の声が市政に反映されていると感じる市民の割合(市民アンケート調査に基づく)

【指標の説明】この割合が高まっているかを把握することで、市民の声の市政反映度がわかります。

【現状値】(H18年)26.6%

【目標値】(H22年)40%(H27年)50%

【担当する組織】市長室

【かねこ注】私も審議会委員として参加しました。委員は24名。この計画は、@庁舎内の全部課が取り組む市職員の手作りである。 A指標が数値で表わされ判りやすい。逆に問題点は、@ひとつの指標が事業の目的を100%表わしているとは限らない。 A目標値の設定が高いとは言えない。

しかし数字で表わせるものに限界があるのは当然。何によらず批判するのは簡単ですが、そこから何が生まれるか? むしろ皆でしっかり経過を見つめ、達成に協力することが、結果として良い市政を生むのではと思います。H22年の途中見直しもあり、その時点で修正も可能です。

 

A 和泉市も4月から収入役を廃止。助役は副市長という名前に

昨年の国会で地方自治法が改正されたのに伴い、和泉市職員倫理条例その他関係条例のことばも変わりました。和泉市の定数条例では副市長は2人です。公務員をあらわす「吏員」という名称も「職員」と改められる。

B 市営浴場「和泉市立小栗の湯」の指定管理者決まる

 幸2丁目にある「小栗の湯」は、老朽化した地元の3市営浴場を統廃合し、別の土地に平成15年10月新築された。その当時から「幸王子地域振興協会」が管理運営をしていたが、この度指定管理者として公募した結果、同会ともう一社の計2団体が名乗りを上げたようである。指定管理者選定委員会で選定した結果、上記「法人でない社団:幸王子地域振興協会」(役員7名)に決定したもの。浴場利用者が減って毎年5%減収見込みなので、契約期間である平成22年3月までの3年間に亘って、市では総額およそ2000万円を指定管理費として(実質は補填)拠出することになっている。

【かねこ注】これは民生企業委員会への付託議案なので総務文教委員の私は傍聴していました。他方の応募団体なら約2000万円の指定管理費を出す必要はなかったのです。今まで管理してきた団体が経験上名乗りを上げるのは当然かもしれませんが、その団体が年々5%の減収に対してどのような経営努力をしてきたのか疑問があるところです。指定管理者制度の目的は民間の専門性を活用することと市の財政的な経費削減にあるはずでは?

C大阪府後期高齢者医療広域連合を平成20年に設置。75歳以上の人だけの保険制度。老人の年収を直撃。保険料も高くなり、受診控えも起こるか?

後期高齢者とは75歳以上、前期高齢者とは65歳以上75歳未満を言う。 昨年6月に国会で医療制度改革法が可決成立した。これは、1)75歳以上の後期高齢者を今までの国保や社保から切り離して独自の老人保険制度をつくり、高齢者からも保険料を年金からの天引き徴収するもの。2)保険料徴収は市町村が行い、財政運営は都道府県単位で全市町村が加入する広域連合が行う。平成20年4月全都道府県が一斉に開始。

【かねこ注】問題は、@75歳以上なので、当然医療費はかさみ、それが保険料増額にはね返り、受診抑制、または医療内容の悪化にもつながりかねない。A保険料を滞納すれば保険証を取り上げられ」る。代わりに「短期保険証」「資格証明書」が渡される。B府県単位の広域連合で、大阪府の場合20人の議員を選ぶが、各市町村からではないので市民の声が届きにくい。C国によるモデル保険料は月額6200円である(基礎年金の場合は月額900円となるなど減免措置あり)。毎月介護保険料と共に1万円ほどが天引きされ生活を圧迫する。生活に直結する大事な医療保険制度が、朝令暮改と言えるほどこんなにコロコロ変わっていいものか!これでは老後や将来が不安でいっぱいです!

[2]金児、次の3点について一般質問しました

@  NPOセンターについて

【かねこ】NPOについて和泉市の基本的スタンスはどうか?

【理事者】和泉市第四次総合計画基本構想では、市民と行政の協働による地域社会の仕組みづくりを最重要施策とし、重要なパートナーとして多様な公共サービスの提供の担い手となるNPO団体との連携が不可欠と位置づけている。

【かねこ】ボランティアプラザ「アイ・あいロビー」では原則NPOの登録を認めていないが、市の考え方はどうか。

【理事者】透明性があり非営利活動の趣旨に合致した活動をしているNPOの登録は積極的に認めるよう、運営推進協議会で検討すべきと考える。

【かねこ】ボランティアもNPOももっと育てる必要がある。「アイ・あいロビー」をNPO支援センターにする考えは?

【理事者】他市では、ボランティアとNPOが共に利用できる施設が多くある。その方法についても協議会で研究検討すべきと考える。

【かねこ注】NPO(特定非営利活動法人)とは、営利を目的としない社会的活動をしていると府県から認証を受けた法人のこと。利益があっても分配はできません。毎年事業報告や収支決算の報告義務があることから一般のボランティア団体よりは透明性に優れ、自治体からの事業委託を受けることが出来ます。ただ、最近も社会的問題になったように、NPOを隠れみのにして不当な利益を得る団体もありますが、殆どはそうではありません。ボランティア精神で真面目に活動しているNPOを支援し育てていく必要があります。

A  街路樹剪定について

【かねこ】 〔クイズ〕

★市立病院から弥生町までの和泉中央線に並木があるのをご存知ですか? 

★その木の種類は何でしょう?

30年以上毎日この道を通っている市職員さんでも判らなかった。答えはイチョウ。なぜ判らないか?それは年中ほとんど葉っぱがないから。ただの棒が並んでいるだけ。本来なら11月末には美しい黄葉並木が見られるはずなのに…。並木は何の為にあるか? このイチョウは何時何本植えられたか?また、業務委託と管理方法について尋ねる。

【理事者】並木には@景観向上機能 A生活環境保全機能 B緑陰形成機能 C交通安全機能 D自然環境保全機能 E防災機能、等の機能や効果がある。中央線のイチョウは昭和51年道路供用開始と同時に植えられ、現在193本。街路樹剪定業務委託は、市内を8地区に分け指名競争入札により発注。7月に低木剪定と除草、11月に高木剪定と除草をしているが、落ち葉については苦情が多く、葉が落ちる前に剪定をしている。

【かねこ】落ち葉はゴミではない。また、並木は市民全体の財産でもある。平成15年国交省では「美しい国づくり政策大綱」を制定し、その中で「街路樹を剪定しない緑陰道路の管理」を強調しており、日本造園建設業協会でも街路樹剪定士という新しい技能認定制度を発足させている。現代は、落葉樹の街路樹でも切り過ぎない方向性。ぜひ街路樹剪定士を登用して美しい中央線を作ってほしい。

【理事者】今後、個人住宅のないような場所では樹木の自然を生かした形での管理をしていく。

B  不法屋外広告物等とまちづくり

【かねこ】平成22年和泉府中駅南のアンダーパスが完成。その後広々と美しい和泉中央線が幹線道路としての姿を見せる。しかし途中には歩道を占拠している違法なのぼりや立て看板など多くの違法屋外広告物が目に付く。堺市、岸和田市その他大阪府下21市では、違法広告物除却協力員要綱を制定して、市民の協力のもとに町の美観を維持している。和泉市も同様の要綱を作ってはどうか。また、多くの市で町の美化を図るため、空き缶ポイ捨て防止、犬のフン放置禁止、歩行喫煙の防止条例等が制定されており、市によっては罰則や過料規定を設けている。和泉市も同様の条例制定を望む。

【理事者】行政と市民が協力して違法広告を追放することは大切と考える。今後他の自治体を調査して実施に向けて具体的な検討を進める。


[3]光明池春木線の残区間工事の進捗状況はどうか?

光明池春木線と和泉中央線の交差点から、父鬼和気線「春木北口」までの残区間を都市再生機構が今工事中。片側1車線幅3m、歩道が片側3.5mの計16m幅道路で全長820m。緑ヶ丘から南へ延びてくる道路との交差部には92mのトンネルがすでに出来あがっており、上に土をかぶせて立体交差となる。残りの部分は掘割となって、全線供用開始はH20年春(予定)。開通すれば、光明池から阪和道の岸和田和泉ICまで一直線! (写真省略)


[4] ≪かねこやります・がんばります!≫

1)(和泉市ホームページ)ゴミ情報が英語・中国語・韓国語で読める

昨年の和泉ワールドフェスティバル実行委員会の席上外国人の方からゴミの出し方が判らないとの指摘を受け当該課に要望しました。数年前には、議会の一般質問で庁舎内の案内表示の多言語化も要望し一定の回答を得ているものの未だ実現に至らず、再度要望しております。日本人と結婚するなど定住外国人が増える中、生活情報はしっかりと届ける必要があります。HP全体の多言語化も和泉市は遅れています。

2) 第25回和泉国際交流パーティ開催

1月21日(日)和泉シティプラザでNPO法人和泉国際交流会ICIXが21日1〜4時和泉シティプラザでパーティを開きます。いろんな国の外国人を数十人招き自由に会話を楽しみ交流をする催しです。今回のアトラクションは菊紀美葵さん(生田流)による琴演奏、森恵子さん(ICIXメンバー)によるジャグリング。軽食、飲み物あり。当日参加費千円(小学生以下500円)。

3)「第2回ドキドキ・ダンスパーティー」2月4日(日)和泉シティプラザで

市民ミュージカル「劇団ドキドキ」主催。生のジャズ演奏によるダンスパーティーで、聴いて良し踊って良し。気軽に楽しめます。歌・ジャズ演奏は樋口俊哉トリオ。2月4日(日)午後1時半〜4時半(入退場は自由)、和泉シティプラザ地下1階のリハーサル室。チケットは1500円(小中学生500円)。シティプラザ生涯学習センターで販売中。


あ・と・が・き

■1月8日、和泉市成人式に今年も出席。今年は特に新成人の殆どが、節度を保ち品良く綺麗で感心した。壇上では次々と成人になった戸惑いと決意が率直にしかも力強く語られ、好感が持てた。

■しかし天真爛漫に見えて実はナイーブなこの若者たちが、数年して子育てに悩むに違いないと思うと、子育てへの支援をもっとと強く思う。

■今年は団塊の世代が地域社会に戻ってくる。その知識とパワーをぜひ有効活用したいもの。但し、タテ社会は持ち込まないでね。ヨコ並びで平等よ。

かねこ和子ONLINE会報 “和(やわらぎ)”