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和泉市のダイオキシン



◆和泉市で多量のダイオキシンが検出される◆

 生協「エスコープ大阪」の実施したダイオキシン調査によると、全国82箇所のうち和泉市が3番目に多いという結果が出ました。この調査は、松葉が大気中のダイオキシンを蓄積することに注目して、各地で採取した松葉に含まれるダイオキシン量を測定したもので、年間を通じた汚染状況を反映していると考えられています。





全国82カ所の測定結果






関西エリアの測定結果






大阪南部の濃度分布









◆ダイオキシンは史上最悪の毒物◆

◇ダイオキシンは1兆分の1gという超微量レベルでも私たちにさまざな害を及ぼします。

◇旧式のごみ焼却炉があった茨城県の新利根町では焼却炉周辺に住む住民のガン死亡率がゴミ焼却炉に近いほど高くなりました。

◇埼玉県所沢市では産業廃棄物処理場が建ってから新生児死亡率が異常に高くなりました。

◇乳児ではアトピー性皮膚炎の増加、女性では乳がん、子宮内膜症の増加、男性では精子数の減少にダイオキシンが関わっているといわれています。

◇胎生期にダイオキシンの影響を受けると、前頭葉の機能障害が起こると報告されています。前頭葉は感情的な行動を抑制すると言われており、その機能が障害を受けると、衝動的な行動に出てしまいます。(今、問題になっている「切れる」現象に関係している恐れがあります)

引用図書 「環境ホルモン入門」 立花隆著 新潮社







◆ダイオキシンはどうしてできるか◆

 ダイオキシンは塩素を含むプラスチックを燃やすと発生しますが、高温で燃やすと発生しにくくなると言われています。最近になって、ゴミ焼却炉や産業廃棄物処理場に対する規制が行われるようになり高温燃焼炉の導入が進みつつあります。

 ところがダイオキシンは身近なところでも発生する恐れがあります。例えば、今でも使われているサランラップにマッチで火をつけ燃やすだけで発生します。塩化ビニール樹脂は子供のおもちゃ、ビニールテープ、パイプ、壁紙、電線の被覆、ビニールハウスなどいろいろなところで使われていますが、これらが家の庭や空き地で燃やされるとダイオキシンが発生します。ダイオキシンはゴミ焼却場、産業廃棄物処理場だけではなく、家や空き地でも発生する可能性があるのです。

 ゴミは家庭で燃やさず(かって奨励された小型焼却炉も低温燃焼になりますので危険です。)、市の回収車に回収してもらうよう気をつけましょう。




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