ビッデングで大切なことは自分のハンド情報を正確にパートナーに伝えることです．

あいまいなハンド情報は，もう一度ビッドするチャンスを確保する必要があります．この場合，パートナーにパスされないように，ビッドを強制するコールをフォーシング・ビッドといいます．

フォーシングビッドには，次表のとおり,２種類あります．

どのビッド・シーケンスをフォーシングとするかは，パートナー間の合意事項になりますが，ビッデング方式で，慣用的なフォーシング・ビッドが決まっています．

スタンダード・アメリカン方式では，オークションの各ステージにおけるフォーシングビッドは次のようになります.

N	E	S	W
2

この場合は，2だけがFGです．F1はありません．

• ノンジャンプのスートテイクアウトはF1です．
  （ただし，前にパスしていないこと）
• ジャンプ・シフトはFGです．(注1）
• 2NTはFGです．(注2)

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レスポンダーが1-O-1レスポンスをした場合です．
2-O-1レスポンスの場合は参考事項で補講します．．

□オープナー

• リバース・ビッドはF1です．
• ジャンプシフト・ビッドはFGです．

□レスポンダー

本講では，フォーシングの使用領域をポイントレンジで示していますが，ポイントレンジは流派によって違います．

ポイントレンジはコントラクトを決める重要な判断基準なので，パートナーとよく打ち合わせておくことが必要です．

「ブリッジ入門」と他のテキストのポイントレンジを参考まで示しておきます．

「ブリッジ入門」ではレスポンスが2-O-1の場合の説明が不十分なので，ここで補講しておきます．

□オープナーのリビッド

2-O-1のときは，リバースやジャンプシフトのパタンに関係なく，新スートでパートナーにビッドさせましょう．

□レスポンダーのリビッド

「ブリッジ入門」や「クラブ編」では取り上げていませんが，慣用的なフォーシングがあります．
初級者の範囲を越えるかもしれませんが，パートナー間の合意事項とし覚えておくとよいでしょう．

• レイズ後のオプナーの新スートはF1です．
• オポーネントがオーバーコールしたとき，キュービッドはFGです．
• ネガテブダブルに対するキュービッドはFGです．
• 誘いのビッドに対するリビッドはFGです．