スートは自分のハンドとオークションから得られた情報を基にして決めます。
特別な理由がなければ、パートナーのビッドしたスートを優先します。
また、オポーネントのビッドしたスートは対象からはずします。
□ ノートランプ・コントラクト
ノートランプは彼我の長いスートのエスタブリッシュ競争です。
まず、味方の長くて(5枚以上)、強いスートを選びましょう。
エスタブリッシュできるスートがなければ、安全なスートを選びましょう。
- 強いスート(タッチング・アナーのあるスート)。
- アナーのないスート。
スラムの場合は、
デクレアラーに、たなぼたトリックを与えないように、スートを選びます。
例えば、トップ・オブ・シーケンスやトップ・オブ・ナッシング。 |
□ トランプ・コントラクト
この場合は、オポーネントがラフしたりり、ルーザーをウイナーでデスカードします。
従って、直ぐにトリックをとれるスートや損をしない(安全な)スートを選びます。
- AKのあるスート。
- サイド・スートのシングルトン。
- パートナーがオーバーコールしたスート。
- 強いスート。
- サイド・スートのダブルトン
- A以外のアナーのあるスート。
- 切札(2〜3枚の場合)。
切札は、
デクレアラーがラフ作戦を実行しそうな時に有効です。
しかし、シングルトンの切札からは、普通、リードしません。 |
□ 例題
スートが決まれば、カードの選択はほぼ自動的に決まります。
スートの枚数 |
アナーの有無 |
選択順位 |
2枚 |
|
トップから |
3枚 |
シーケンス |
トップから。 |
非シーケンス |
ボトムから。 |
なし |
トップから。 |
4枚以上 |
シーケンス |
トップから。 |
非シーケンス |
フォースベスト。 |
なし |
フォースベスト。 |
シーケンスとは絵札で始まる連続カードのグループです。
コントラクトがNTの場合は3枚、スートの場合は2枚が条件です。
コンプリート・シーケンス: AKQx,
KQJx, QJ10x。
ブロークン・シーケンス: AKJx,
KQ10x, QJ9x。
インテリア・シーケンス: AQJx,
KJ10x, Q109x.AJ109x。 |
フォース・ベストとはトップカードから数えて4枚目のカード。
例えば、 A107543 なら、5。 |
□ 例題
(1)2枚
(2)3枚 (アナーなし)
(3)3枚 (アナーが1枚または不連続な2枚)
|
K |
8 |
2 |
|
Q |
10 |
4 |
|
J |
9 |
5 |
|
10 |
5 |
4 |
|
NTの場合 |
|
A |
8 |
2 |
|
トランプの場合 |
|
A |
8 |
2 |
|
スート・コントラクトでは、Axxxx
のスートからスポットカードはリードしない。
|
(4)3枚 (アナーが連続2枚)
(5)4枚以上(NTの場合)
|
Q |
8 |
6 |
2 |
|
Q |
8 |
6 |
5 |
2 |
|
Q |
J |
10 |
4 |
|
|
Q |
J |
9 |
2 |
|
A |
Q |
6 |
4 |
2 |
|
J |
9 |
7 |
5 |
3 |
|
|
A |
K |
9 |
2 |
|
A |
K |
J |
10 |
2 |
|
A |
9 |
7 |
5 |
3 |
2 |
|
コンプリート・シーケンスとブロークン・シーケンスはトップから。
KQJx, QJ10x,
KQ10x, QJ9x
インテリア・シーケンスは内部シーケンスのトップから。
KJ10x, Q109x |
ノートランプで、Aからのリードは次のような特別なスーツの場合に限ります。
AKQJx, AKJ10xx |
(6)4枚以上(スート・コントラクトの場合)
|
Q |
8 |
6 |
2 |
|
Q |
8 |
6 |
5 |
2 |
|
Q |
J |
10 |
4 |
|
|
Q |
J |
6 |
2 |
|
K |
Q |
6 |
4 |
2 |
|
J |
9 |
7 |
5 |
3 |
|
|
A |
K |
9 |
2 |
|
A |
K |
J |
10 |
2 |
|
A |
9 |
7 |
5 |
3 |
2 |
|
スート・コントラクトの場合、
シーケンスの条件は最低2枚のアナーで構成されていること。
エースのアンダーリードをしないこと。 |